新型コロナウイルス感染症の影響で、オンラインを含め、家飲みをする人が増えたそうです。
家飲みはもちろん節約にも有効です。
しかしながら、
「わざわざ用意するのが面倒…」
「簡単にすまそうって思うとマンネリしちゃう」
このように思っていませんか。
ここでは管理栄養士の筆者がその悩みを解決します。
家飲みだとなぜ安くすむのか、お金以外の家飲みのメリット、簡単おつまみレシピの紹介です。
目次
家飲みはなぜ安いのか

家飲みは飲み物とおつまみを自分で用意するので、お店で飲むよりも圧倒的に安上がりです。
「何を当たり前のことを」と言われるかもしれませんが、ここが家飲みを楽しむためのポイントです。
ホットペッパーグルメ外食総研によると、忘年会・新年会の予算は5,000~6,000円未満という人が30.1%、3,000~4,000円未満という人が25.9%、平均予算は4,395円だそうです。
家飲みの場合には、「おうちでせんべろ」などという言葉に象徴されるように1,000円でも満足できます。
この約3,000円の差は調理やお酒を注いでもらう人件費に加え、サービス料、割りばしなどの消耗品費、店舗の固定費、お店の売上などです。
つまり、私たちは外でお酒を飲む際にはお酒やおつまみだけではなく、気持ちよく飲み食いするためのサービスを受け、その空間と時間など形にならないものにもお金を払っているということです。
家飲みではそれらを自分でする、もしくは一切が排除されるので費用が安く収まります。
家飲みのメリット
それでは家飲みは安く飲み食いするためのものなのでしょうか。
そのようなことはありません。
家飲みでは、外での飲み会では得られない「幸せ」を得られます。
幸せを感じるときに分泌さえるホルモンはドーパミン、セロトニン、オキシトシンの3種類です。
分泌されるホルモンよって幸せの感じ方、種類が変わってきます。
外での飲み会で感じるのはドーパミン的幸せです。
気の合う仲間と、共通認識のもとに「わぁーっ」と盛り上がるとやる気が促され、快感が得られ明日への活力になるのだと思います。
いわば興奮を伴う幸せです。
一方で、家飲みで得られるのはセロトニン的幸せとオキシトシン幸せです。
心が安定し、しみじみと「気持ちいいなぁ」と感じるのがセロトニン的幸せです。
さらに、大切なパートナーや家族と一緒に過ごすことで不安や恐怖心を和らげ、幸福感を得られます。
これがオキシトシン的幸せです。
言うなれば静的な幸せです。
このように外での飲み会と家飲みでは、私たちの脳内で放出されるホルモンが違います。
これを無視して家飲みに外で飲むときと同じような楽しさを求めてしまうと、不満が残ってしまいます。
家飲みの特徴、家飲みの良さを踏まえて家飲みをすることをおすすめします。
簡単おつまみレシピ
それでも外で飲むような「非日常感、ワクワク感がほしい!」ということであればいつもとは違ったおつまみを用意するのがおすすめです。
包丁を使わずに簡単にできるおつまみを3つ紹介します。
1. カリカリ・サクサクチーズ

材料
スライスチーズ:1枚
とろけるチーズ:45g
作り方
(1) オーブンシートにそれぞれのチーズを適当な大きさに切る、またはまとめて乗せる
(2) 電子レンジで600Wで1分加熱する
約109円でできました。
2. サバのリエット

材料
サバの水煮缶:1缶
バター:20g
白ワイン:大さじ2杯
月桂樹の葉:好みで
作り方
(1) 耐熱容器に水を切ったサバの水煮、白ワイン、月桂樹の葉を入れる
(2) 電子レンジで600Wで1分加熱する
(3) 月桂樹の葉を取出し、バターを加えてフォークでサバをほぐしながら混ぜる
約250円でできました。
3. 無限きゅうり

材料
きゅうり:1本
★鶏がらスープの素:小さじ1/3杯
★ごま油:小さじ1杯
★おろしにんにくチューブ:1cm
★塩昆布:ひとつまみ
作り方
(1) ポリ袋にきゅうりを入れ、すりこぎ、ラップの芯、丼などでたたく
(2) ポリ袋の中に★をいれ、もむ
約42円でできました。
家飲みで節約しながら幸せ時間
家飲みは外で飲むのと比べて圧倒的に安く、外で飲むのと家飲みでは得られる幸せが違います。
「なぜ飲むのか」ここを明確にして時間やコストを最大限に活かした「飲みの時間」を楽しんでください。
紹介した3つのおつまみが家飲みを楽しくしてくれるはずです。(執筆者:栄養士、管理栄養士 小原 水月)