上限5,000円分のポイントがもらえるマイナポイントのキャンペーンは魅力的です。
すでに申し込んだ人も多いのではないでしょうか。
しかし、ポイントばかりに気を取られると、思わぬ落とし穴で還元を受けられなくなるかもしれません。
この記事では、マイナポイントを選ぶ際の6つの注意点を解説します。
目次
注意点1. クレジットカードは参加数が少ない

多くの電子マネーやスマホ決済業者がマイナポイントに参加している一方で、クレジットカード会社の参加はさほど多くありません。
メジャーどころでは、
・ オリコカード
・ エポスカード
・ dカード
・ 三井住友カード
・ au PAYカード
・ 楽天カード
・ イオンカード
くらいです。

・ JCB
・ ダイナース
・ アメックス
・ ジャックス
・ セゾンカード
・ JALカード
・ 三菱UFJニコス
・ ヤフーカード
などのカード会社は、8月23日時点でマイナポイントに参加していませんので、まずは参加の可否を確認しましょう。
注意点2. 対象外のクレカ・支払い方法に注意
選択したキャッシュレス決済を「チャージ or 利用」すると基本的にはマイナポイントが還元されます。
ただし、中には還元対象外のカード・支払い方法があります。
たとえば、PayPayはヤフーカード以外のクレジットカードを支払い元として設定した状態で「利用時」に選択するとマイナポイントの対象となりません。

また、三井住友カードで発行しているクレカでも、次のようなカードはマイナポイントの対象外です。
・ Amazon Mastercard
・ クリスフライヤーVISAカード
・ JTB旅カード
・ Tカードプラス(SMBCモビットnext)
・ Visa LINE Payクレジットカード
・ Booking.comカード
・ ルートインホテルズPonta VISAカード
Vポイントが貯まらないカードが多く、隠れ高還元カードとして注目の「Booking.comカード」は対象外なので注意したいですね。
注意点3.「チャージ時」「利用時」のどちらを選ぶかが重要

スマホ決済の中には、マイナポイントの還元タイミングを「チャージ時」、「利用時」から選べるものがあります。
たとえば、d払いでは「残高チャージか支払いのいずれか」がマイナポイントの対象です。
ただし、一度「チャージ時」を選択する、同じd払い内であっても「利用時」に変更できませんので、どちらを選ぶかが非常に重要です。
d払いの場合、すぐに還元なら「チャージ時」、ポイント多重取りなら「利用時」
マイナポイントの還元をすぐに受けたい人は、「チャージ時」を選択するといいでしょう。
d払い利用で2万円に達するのは結構大変ですが、チャージで2万円であればあっという間です。
一方、dカードなどのクレカを紐づけている人は、「利用時」を選択するとよいことでしょう。
クレカのポイントも還元され、d払いのポイントとマイナポイントも獲得できるからです。
【参考】dカード GOLD(公式サイト)※ドコモ利用料の10%が還元されるカード
注意点4. 自動で還元されないものもある
マイナポイントは、条件さえ満たせば自動的にポイント還元されるのが基本です。
ただし、電子マネーなどでは自動でポイント還元されず、受け取り作業が必要なものもあります。
PASMOはセブン銀行ATMでの受取が必要

たとえば、交通系ICのPASMOはキャッシュレス還元事業の際にも自動還元されず、駅の窓口での受取が必要でした。
今回のマイナポイントでは駅での受取こそありませんが、セブン銀行ATMを使ってPASMOにマイナポイント分をチャージしなければなりません。
PASMOの場合、受取期限は2021年8月末なので忘れないようにしたいですね。
注意点5. 特に交通系ICは上限に注意

電子マネーは、電子マネー自体の上限額に注意してください。
特に交通系ICには、残高上限を2万円に設定しているものが多いと言えます。
たとえば、現在のPASMOの残高が1万6,000円で、そこから2万円分のチャージをしようとしても4,000円で上限に達してしまいます。
その場合には、2回に分けて合計2万円分をチャージしなければなりません。
また、現在のPASMOの残高が1万6,000円で5,000円分のマイナポイントを受け取ろうとしても、超過した1,000円分は受け取れませんので残高の確認をしておきましょう。
注意点6. すぐに還元されないものもある
キャッシュレス決済サービスによって、マイナポイントが還元されるタイミングが異なります。
スマホ決済などでは利用の都度に即時還元が多いようですが、クレジットカードなどは還元が少し遅いので注意が必要です。
三井住友カードは上限に達しないと還元されない

たとえば、三井住友カードでは累計利用金額が2万円(税込)以上に到達した翌月末頃にVポイント5,000ポイントが還元されます。
利用の都度に還元されるわけではありません。
累計利用金額が2万円(税込)に達しなかった場合には、2021年5月末頃に利用金額の25%分のVポイントが還元されます。
自動で還元されるのでうっかり忘れはありませんが、利用するのを忘れそうですね。
手持ちのキャッシュレス決済のマイナポイントを改めて確認
クレカはそもそもマイナポイントへの参加数が少なく、対象外のクレカもあります。
電子マネーでは、残高と受取方法を確認しましょう。
スマホ決済ではチャージ・利用のどちらをマイナポイントの対象にするか、自分のスタイルに合わせて選んでください。
手持ちのキャッシュレス決済のマイナポイント、改めて確認しておくとよいと言えます。(執筆者:角野 達仁)