新型コロナウイルス流行を機にテレワークをする人が増えてきています。
通勤の回数が変わったにも拘らず、そのまま定期券や交通系ICカードで通勤を続けていませんか。
ここでは通勤回数が減って定期券を使わなくなった人に向けて、電車にお得に乗るコツをお届けします。
今回は、首都圏で利用者数の多いJR東日本と東京メトロを例に紹介します。

目次
定期的に同じルートで乗車する → お得なのは回数券
JR東日本でも東京メトロでも、普通回数乗車券は10枚分の値段で11枚の切符が手に入ります。
従って、回数券を全て使うと普通の切符に比べて9.1%お得になります。どちらも3か月間有効です。
JR東日本で長距離乗車する場合にはお得感が強く、たとえば
年間では大きな節約になります。
JR東日本の回数券

【普通回数乗車券(200キロ以内の区間)】11枚つづり
【料金】片道普通乗車券の運賃の10倍
東京メトロの回数券
東京メトロの場合には、普通回数乗車券以外に「時差券」、「土休券」というお得な回数券があります。日中や休日に電車に乗る方にはメリットがあります。

【普通回数乗車券】
枚数:11枚つづり
利用可能日:終日
利用可能時間:制限なし
【時差回数乗車券】
枚数:12枚つづり
利用可能日時:平日10時~16時、土・日・祝・休・12/30・31・1/2・1/3は終日
【土・休日割引回数乗車券】
枚数:14枚つづり
利用可能日時:土・日・祝・休・12/30・31・1/2・1/3:終日
【料金】
1km~6km:1,700円
7km~11km:2,000円
12km~19km:2,500円
20km~27km:2,900円
28km~40km:3,200円
回数券を買うクレジットカードをチェック

回数券を購入する際にはクレジットカード決済のほうがポイントを貯められますが、使うクレジットカードによって差が出ます。
1. JR東日本利用が多いなら「ビューカード」
JR東日本で回数券を度々買うのであれば、JR東日本グループのクレジットカード「ビューカード」に注目しましょう。
「VIEWプラス」という通常ポイントの3倍になる商品があり、回数券はその対象です。
JR東日本のみどりの窓口やびゅうプラザ、各種券売機、モバイルSuicaなどにて乗車券、定期券、特急券、回数券、特別企画乗車券を「ビューカード」で支払うと、通常の3倍である1,000円(税込)につき15ポイントが貯まります。
還元率は1.5%ですので、昨今のクレジットカードの中では高いほうだと言えます。
チャージしたSuicaで決済すると1.5%の還元率になります。
「ビューカード」と言われるクレジットカードは種類が多いので、個人のライフスタイルに合わせたカードを選ぶ必要があります。
ラインアップの中の1つを紹介すると、JRの駅ビルでの買い物が多い人には「JRE CARD」がおすすめです。
回数券を含めた切符購入やチャージでは1.5%のポイントですが、JRE CARD優待店でのお買い物なら3.5%のポイントが貯まります。
2. 東京メトロの乗車ポイントを「To Me CARD」で貯める

東京メトロの場合には、回数券を使う以外に乗車ポイントを貯めながら電車賃を安くする方法もあります。
東京メトロが発行しているクレジットカード「To Me CARD」を申し込み、乗車ポイントプログラムの「メトロポイントPlus」に登録します。
「To Me CARD」はカードの種類によって貯まる乗車ポイントが異なり、2~40ポイントと幅があります。
「メトロポイントPlus」のお申し込み・設定変更の手続きは、To Me CARD会員専用サイトまたは東京メトロの多機能券売機でできます。
なお、JR東日本では、事前登録したSuicaで回数券のように繰り返し乗車すると、乗車1回分のJRE POINTが還元される新たなサービスを2020年12月以降に導入予定だと発表しています。
遠くない将来に回数券がポイントシステムに移行する可能性もありますので、随時最新情報をチェックしてください。(執筆者:島川 渚)