夢の戸建住宅を購入する際、頭金の準備や住宅ローンの準備などお金の工面に苦労された方も多いのではないでしょうか。
しかしお金の工面は戸建住宅を維持し続けるためにも必要です。
新築で戸建住宅を購入し15年が過ぎたわが家の経験を基に、どれだけ戸建住宅を維持するためにお金が必要なのかご紹介します。
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目次
戸建住宅にかかる税金
戸建住宅を持つ場合、固定資産税が必要です。
固定資産税は、市町村などの自治体にかかる税金で、税金の額は土地や建物によって異なります。
固定資産の価格とは、総務大臣が定めた固定資産評価基準に基づいて評価された額を知事又は市町村長が決定し、固定資産課税台帳に登録したものをいいます。引用:東京都主税局
固定資産税と合わせて都市計画税が加算される地域もあります。
固定資産税、都市計画税においては、年間10数万円程度で、それを4期に分けて支払うことが可能です。
そのため、さほど、大きな負担に感じないかもしれませんが、それを毎年支払い続けることになると、決して軽視できない費用かと思います。
予想外に大きな負担「住宅の修繕費」
15年間、購入した戸建住宅に住み続けもっとも驚き、そして、大きな負担になっているのが住宅の修繕費です。
賃貸暮らしの時は、住宅設備が故障した場合、管理会社に電話をすればすぐに修理してもえました。
しかし購入した戸建住宅の修繕はすべて自己負担です。
当然のことですが、これが、想像以上に大きな負担となります。
アットホーム株式会社のデータによると、平均築年数35.8年で、これまでに使った自宅修繕費 平均総額556万円です。

内訳は、屋根・外壁メンテナンス、給湯器の交換、トイレ、お風呂などの水まわりリフォーム、内装リフォームなどとなっています。
わが家で負担になったのは屋根と外壁塗装
築15年の間でもっとも大きな負担になったのが屋根・外壁の塗装工事です。
一般的には10年を目途に行うことを推進されている屋根・外壁の塗装工事ですが、これはあくまでも目安で住宅の日当たりや外壁の種類などによって異なります。
・ チョーキング現象(外壁を指で触って白くなる状態)
・ クラック、シーリングの劣化
などが現れた時が屋根・外壁の塗装工事の時期だと素人でも判断できます。
そして、この屋根・外壁の塗装工事のかかる費用が塗装面積や使用する塗料によって異なるものの、100万円前後と非常に高額です。
戸建住宅を購入し10年から15年の間に新たに100万円必要になり、非常に大きな負担です。
わが家の場合、屋根と外壁、そして、ベランダの塗り替え工事をまとめて行い120万円でした。
少しでも外壁の塗装工事のスパンを長くしたいと思い塗料は耐用年数が長いものを選びました。
1回の費用は高くなってしまうものの、こまめに塗り替え工事を行う費用と手間を抑えたいと考えたためです。
それ以外にかかる費用
住宅を維持するためにはシロアリ対策も必要です。
シロアリ対策の保証は5年間なので、5年おきにシロアリ対策が必要です。
費用は住宅の面積によって異なるものの、1平方メートルあたり2,000円程度です。
この負担が5年おきに必要となります。
参照:シロアリ110番シロアリ110番シロアリ110番
ビルトインコンロや給湯器なども、自分で修理、交換が必要です。
これらにも寿命があり、ビルトインコンロの寿命はパロマのホームページによると7年から10年程度となります。
参照:パロマ
給湯器も同程度だと考えられ、これらの買い替えも10年前後のスパンで行わなければなりません。
そして、築年数が増えれば増えるほど、水まわりリフォームや壁紙、床、畳などのリフォームも必要となります。
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修繕積立で安心
分譲マンションの場合、修繕積立金というものが発生します。
この積立を戸建住宅の場合も行っておくと安心です。
わが家も13年目で屋根・外壁の塗装工事を行い120万円が必要となった経験をいかし、少しずつ修繕積立を始めました。
10数年後には必要となる屋根・外壁の塗装工事に合わせて、今度は水まわりリフォームなども必要になるかもしれません。
その時、積立を行っておくことで慌てず対処できると思います。
150万円でも、10年なら年に15万、月に1万2,500円です。
戸建住宅を購入したあとは「ローン」だけに気持ちがいきますが、10~15年後の「修繕費」も忘れずに積み立てることをおすすめします。(執筆者:上野 雅美)