お金は「余ったらためよう!」と思っていても、なかなかたまらないものです。
確実にためたいのであれば、あらかじめ貯金分を取り分けておく「先取り貯金」がおすすめです。
30代前半で4,000万円をためたわが家でも、そのほとんどは先取り貯金でためています。
事前に貯金として取り分けた分はないものとして生活するので、無理に節約して後取り貯金をするよりもストレスも少なく続けやすいです。
今回は、先取り貯金の方法を3つご紹介します。
誰でもできる初級編から、たまるスピードが速い上級編まで、3段階に分けて解説しますので無理なくできそうなものから取り入れてみてください。
毎月確実にためられる先取り貯金を習慣化して、貯金を増やしていきましょう。

目次
【初級編】手取りの10%を目安に貯蓄専用口座でためる
まずは、手取り収入の10%程度を先取り貯金として別口座でためてみましょう。
10%が厳しいと感じる方は5%から始めても構いません。
その際に気をつけたいのは「どこの口座でためるか」ということです。
カードなどの引落口座でためてしまうと、いつの間にか支払いに回ってしまう可能性があります。
それを防ぐためにも貯蓄専用の口座を作って、そこでためるようにしましょう。
貯蓄専用口座としておすすめしたいのは、比較的金利が高いネット銀行です。
金利が高いだけではなく、スマホやパソコンから簡単にお金の移動ができるため「銀行に行く暇がなくて今月は先取りできない」ということも起こりません。
ちなみに、わが家では普通預金金利が0.1%の楽天銀行(マネーブリッジ利用時)で先取り貯金をしています。
スマホですぐに残高確認ができたり、コンビニで手数料無料(回数制限あり)で入出金できるのも便利です。

【中級編】積立で強制的にためる
「自分に甘いから、貯蓄口座に手をつけてしまうかも…」
という方は、毎月の積立で強制的にためましょう。
「つみたてNISA」や「iDeCo」など、税の優遇を受けられる制度を利用するのがおすすめです。
注意したいのは、どちらも「貯金」ではなく「投資」なので元本割れする可能性があることです。
しかし、現在の低金利を考えると多少のリスクを負ってでも投資で増やすということは大事だと思います。
つみたてNISAとiDeCoはどちらも活用したいところですが、まずは1つだけやってみたいという方にはつみたてNISAがおすすめです。
原則60歳まで引き出せないiDeCoと違って、つみたてNISAは必要な時に引き出せます。
続けられる自信がなくても取り組みやすいので、まずはつみたてNISAから始めてみましょう。
【上級編】共働きなら1人分の収入はまるごと貯金
収入が多い共働き家庭の場合、余裕があるため貯金を意識できていないケースが多いです。
収入があるうちは良いですが、子供ができたり、働き方が変わったりすると今まで通りにはいかなくなる可能性があります。
これは貯金の鉄則です。
共働きのご家庭であれば、1人分の収入で生活をしてみるのがおすすめです。
そうすれば
万が一どちらかの収入が途絶えても、貯蓄があれば将来への不安を減らせます。
正社員同士での結婚だったわが家では、新婚当初から主人の収入のみで生活していました。
妊娠するまでの約3年間、この方法で一気に貯金を増やしたことが資産の増加につながりました。
今からでも遅くありません。
お互いの収入を確認して、できれば1人分の収入をまるごと、難しければ半分でも貯蓄に回していきましょう。

先取り貯金で毎月コツコツためよう
先取り貯金でためる方法を3つ紹介しました。
貯金にはさまざまな方法がありますが、ストレスなく簡単に続けられるものでないと途中で挫折してしまいます。
・ 収入の10%
・ 積立
・ 1人分の収入をまるごと貯金
から無理なくできる方法を試してみてください。
ひと月当たりの貯金金額は少なくても、長期間続ければ大きな金額になります。
少額からで構いませんので、今月からコツコツと貯金を増やしていきましょう。(執筆者:浦辺 愛美)