先週は、狭いレンジのもみ合いの雰囲気を継続して始まるも米国ダウに引っ張られる雰囲気で寄り付きに下げるも陽線を引く形を作りましたが、一転週末金曜日に大きな陰線を作り下げの雰囲気を出しての週末入りとなりました。
毎日の寄り付きで切り下げていることは事実であり、25日線と直近安値を割り込み徐々に下げの雰囲気を強くする形を形成しています。
現状の動きではトレンドに変化が出ているのは事実で多角的に見ても切り上げのウエッジに関しては終焉を迎えたと考えます。
目次
ファンダメンタルを分析
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日本市場に関しては、米国の大統領選挙までは様子見としているのか、決算発表が出尽くすまでは様子見としているのか、日銀や年金基金の買いによって買い支えられているのか、などいろいろ妄想しますが、対外的にはコロナの感染拡大であると思います。
しかしこの問題は元々騒がれていたのが現実で、結局のところ投資家心理によって作られたトレンド変換の可能性を高める下げであると私は考えます。
そのうえで、大統領選挙に対し事前に出来る準備を最大限にして当日を待って大きく動くのであればその動きの波に乗って利益を上げるチャンスと考えたいと思います。
ダウに関しては直近安値から反発したことで大き目のBOXを作ろうとしているとも見受けられます。
自律反発の範疇とも考えられるため多少戻して再度下落するという考えも頭に残したいと思います。
そしてCME日経先物を見ると週明けの日本は200円前後の戻しが、想定され75日線の奪回となりそうです。
やはり25日線が下向ききらない状況では反発してくるというのは、セオリーであると考えます。
現状分析
5日線
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一週間を通して下向きとなりました。位置としても下を維持となり、下げの勢いを表す位置取りとなっています。
25日線
週末に上向きから久しぶりに向きを下へと変えました。位置としても、下に乖離するという位置取りとなりトレンド変換を示す形状となりつつあります。
75日線
上向きを維持するも位置としては、5月以来に下回りました。この事で上げに陰りが出たというのは一つの事実として意識する要因と考えます。
週末の足型としては、大きな陰線で下髭が小さく限りなく「引け坊主」と考えられます。
非常に弱さを示すものではあるものの、下げ止まるかもというポイントで出現となるので反発の可能性も含めた足型と考えます。
トレンドライン
意識してきた切り上げのサポートラインと窓の抵抗帯は割り込みました。
8月11日から12日の窓に到達したと考えられここのサポートラインが機能したと見受けられます。
そして10月21日から22日の窓が上値での抵抗帯として意識し、その手前には25日線が上値抵抗線となると考えます。
下向いた状態の25日線を上値抵抗線とするのかBOX継続で25日線を無視した動きとなるか注目です。
テクニカル指標
一目均衡表
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トレンド崩れを示しています。雲から脱出できるのか見極めていきたいと思います。
ボリンジャーバンド
バンドが微妙ではあるものの拡大に向かい始めています。このまま拡大に向かうのか注意深く見極め、下へのバンドウオークへの警戒感は、しっかり持っていきたいと思います。
スローストキャスト
弱さを示しています。即ゴールデンクロスとなるのであればまだ完全に方向感を下に示したと判断はできないと考えます。
総合判断
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切り上げてきたトレンドに関しては、いったん終焉を迎えたという現状で、
ここから本格下落入りとなるか、振れ幅を大きくする保ち合いとするかの見極め段階に入ったと考えます。
先週は売買代金が、膨らんだ気配です。この膨らみが今回の下落を作っているとすると、この売買代金を維持するかが下げ幅拡大するかのポイントになるのではと思われます。
この辺りも注目していきたいと思います。(執筆者:城 晶子)