「不動産投資を始めるには、大きな資金が必要だし、空室や滞納のリスクもあるので怖いのでなかなか始められない」という人は多いと思います。
実際に知識がないままに不動産投資を始めて、不動産会社の営業マンのセールストークに乗せられて高くて儲からない物件を買わされて失敗した人をたくさん知っています。
しかし、「ヤドカリ投資」であれば、不動産の知識がそれほどなくても素人感覚で十分に利益を出せますし、リスクもかなり低いと言えます。
今回は、初心者にもおすすめの不動産投資「ヤドカリ投資」についてお話しいたします。

目次
「ヤドカリ投資」とは
ヤドカリは巻貝などの貝殻を背負って生活する甲殻類のこと言います。
皆さんもご存じの通り、ヤドカリは成長に合わせて大きな貝殻に移動していきます。
「ヤドカリ投資」とは、収益物件ではなく自宅を購入して売却して得た利益でヤドカリと同じように、その資金を使ってさらに大きな物件に引越したり、新しい物件を購入したりするという不動産投資の手法です。
転勤で引越しする場合などには部屋を貸して賃貸経営もできます。
基本的には不動産投資と同じで、値上がりしそうなエリアの物件や将来貸せそうな立地の物件を選べるかどうかがポイントです。
価格が上がらなくても最悪の場合には自分で住めばよいので、一般的な物件を購入して賃貸する不動産投資に比べると格段にリスクを抑えられます。
また、「ヤドカリ投資」をすることで不動産の良し悪しを見極める目利き力もつきます。
次に不動産投資を始める場合にも経験を活かせます。
「ヤドカリ投資」のメリット
「ヤドカリ投資」の最大のメリットは、自宅なので住宅ローンが利用できるということです。
建物の広さなど住宅ローンを利用するための条件はクリアしないといけませんが、
です。
期間も長期で組めるので毎月の返済も少なくなります。
物件によっては、住宅ローン減税など税制優遇も受けることが可能です。
「ヤドカリ投資」では好条件の融資と税制優遇を受けられます。
一般の不動産投資に比べるとリスクを大幅に軽減できるというわけです。
また、賃貸物件を借りると家賃を払って終わりですが、住宅ローンを使って購入すれば元本返済分は自分の資産になります。
自宅の場合だとリフォーム費用なども借りやすいので、自己資金が少なくても始めやすいのもメリットと言えます。
「ヤドカリ投資」のデメリット

メリットの多い「ヤドカリ投資」ですが、やはりデメリットもあります。
不動産投資では住宅ローンを使う必要があるので、狭いワンルームなどは難しく、ファミリータイプなどの物件に限られてしまいます。
税制優遇を受けるためにも築年数の制限があり、「築20年(耐火建築物は築25年)以内」といった条件をクリアする必要があります。
やはり、物件が限定されてしまうということが「ヤドカリ投資」の1番のデメリットだと言えます。
そのため、条件に合う物件がなかなか見つからないケースもあります。
アパートローンであれば複数の物件を購入できますが、住宅ローンの場合には基本的には1件しか使えないので、資産の拡大にはかなりの時間が掛かります。
「ヤドカリ投資」をするうえでの注意点
「ヤドカリ投資」の肝は、やはり物件選びです。
いくら条件の良いローンを使えても、肝心の物件が値下がりしてしまえば意味がありません。
しかし、だからといって難しく考える必要はありません。
駅から近い、交通が整備されている、数年後には開発が進みそうだといった条件の良いエリアなど、将来的に価格が上がりそうな物件を選べばよいだけです。
自分が住んでみたい、住みたい人が多そうだという感覚で物件を探せば十分だと思います。
購入した物件は、価格が上がったタイミングで売却を検討、気に入ったらそのまま住み続けてもよいのです。
うまく値上りして利益が出れば最高ですが、トントンでも元本返済分は手元に残ります。
「不動産投資は怖いけど資産は増やしたい」なら「ヤドカリ投資」
「ヤドカリ投資」の良いところは、最悪の場合に自分が住めばよいという逃げ道があるところです。
不動産投資は怖いけど資産は増やしたいという人は、まずは「ヤドカリ投資」で不動産投資を始めてみてください。(執筆者:山口 智也)