天候不順の影響により野菜の価格高騰化が止まりません。
従来であれば気軽に手に入りやすいじゃがいもや人参といった根菜類ですら例年に比べて2倍以上値上がりしています。
スーパーの野菜コーナーに立ち寄っても購入をしばしためらってしまいます。
そんな時に頼りになるのが1パック100円前後で購入できる家計の救世主、きのこ類です。
鍋やシチュー、炒め物などさまざまなメニューと相性抜群のきのこ類ですが、自分で調理しているとつい味付けがワンパターン化しがち…と悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
こちらでは食卓のマンネリを解消する、きのこを使ったフレンチレシピを2種類ご紹介いたします。
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目次
きのこは価格も栄養も優等生
きのこはほとんどの種類が工場で栽培されているため気温や天候の影響を受けることなく、年間を通して安定した品質と価格を保っています。
また、栄養素が豊富なところもきのこの魅力のひとつです。
きのこに含まれる栄養素
・ ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸、ナイアシン等)
・ ビタミンD
・ カリウム
・ リン
・ β-グルカン
・ 食物繊維
野菜不足を補うためにサプリメントを利用する方が増えています。
きのこに含まれる上記の栄養素を市販のサプリメントから全てカバーするとなると商品によっては月に4~5,000円近くかかるため、返って出費が増えてしまう可能性があります。
野菜が高い今の時期を上手に乗り越えるべく、コスパ抜群のきのこ類を有効活用してみませんか。
エリンギのエスカルゴ風
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ナイアシンの含有量はきのこ類の中でもトップクラスです。
「エリンギ」を使ったエスカルゴ風のレシピです。
お好みでレモンを添えてお召し上がりください。
材料(3人前:1人当たり65円)
・ エリンギ 100g
・ バター 30g
・ パセリ(みじん切り)大さじ2
・ 粉チーズ 大さじ1
・ にんにく(みじん切り) 2片
・ 塩胡椒 少々
・ 料理酒 小さじ2
作り方
1. 室温に戻しておいたバターとパセリ・にんにく・粉チーズをよく混ぜ合わせます。
2. エリンギはカサと軸を切り分けます。
カサの部分は4等分に切り、軸は1~2cm幅の輪切りにし、両面に格子状の切り込みを入れましょう。
3. 2 のエリンギを耐熱容器に移し、料理酒・塩胡椒を振りかけたら1のエスカルゴバターをバランスよくのせます。
4. ラップをかけて電子レンジで約3分程度加熱したら完成です。
ポイント
今回はシンプルにエリンギのみ使っていますが、ミックスシーフードなどの具材を一緒に利用するのもおすすめです。
ミックスシーフードは生の魚介類より値段が安く、冷凍庫で長期保存できる万能アイテムです。
ひとつかみ程度加えるだけでグッとうま味がUPし、見た目もより豪華な一品に早変わりします。
マッシュルームとじゃがいものリエット
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リエットとは豚肉を柔らかくなるまで煮込み、ペースト状にしたフランスの伝統的な保存食品のひとつです。
もともとはお肉を長期保存するために生まれたものですが、今回は低カロリーでダイエット中にもうれしい、マッシュルームを使ってアレンジしてみました。
バゲットに塗ったり、サンドイッチに挟んで食べるのもおいしいです。
材料(3人前:1人当たり86円)
・ マッシュルーム 1パック
・ じゃがいも 2個
・ 牛乳 大さじ4
・ マヨネーズ 大さじ2
・ 玉ねぎ 1/4個
・ アンチョビ 2枚
・ オリーブオイル 大さじ1
・ おろしにんにく 小さじ1
・ 塩、黒胡椒 適量
作り方
1. フライパンにオリーブオイルを熱し、細かいみじん切りにした玉ねぎとマッシュルームをしんなりするまで炒めます。
2. じゃがいもは皮をむき、1~2cm角に切ったら耐熱皿に入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジで6分間加熱します。そのまま5分ほど蒸らしましょう。
3. 1 のじゃがいもをボウルに移し、熱いうちに牛乳を混ぜ合わせ、木べらでマッシュしていきます。
4. 1 の具材を加え、みじん切りのアンチョビ・おろしにんにく・マヨネーズを混ぜ合わせたら塩、黒胡椒で味を整えます。
5. 仕上げに万能こし器やザルなどで裏ごしして完成です。
ポイント
風味付けとして使っているアンチョビは高級食材というイメージがありますが、実はダイソーなどの100円均一やディスカウントストアで気軽に手に入れることが可能です。
ひと缶に対し、7~8枚程度のアンチョビフィレが入っていますので余ったものは細かくみじん切りにし、中のオイルと一緒に酢や塩胡椒を加えてオリジナルドレッシング等を作っても良いでしょう。
きのこの調理ポイント、保存法
きのこを調理する際のポイントや保存方法についてお話します。
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【ポイント1】洗わずに使おう
きのこは水洗いしてしまうと栄養や風味を失いやすいため、汚れなどが気になる場合は布巾やキッチンペーパーで優しく拭き取る程度にしましょう。
【ポイント2】栄養価をUPさせる裏技
きのこ類に含まれる「エルゴステロール」という物質は紫外線に当てることでカルシウムとリンの吸収を促進し、丈夫な骨を形成するビタミンDの含有量が増えると言われています。
調理する当日、もし時間に余裕があれば約1~2時間程度日干しすることをおすすめします。
お財布の味方「きのこ」
お財布の味方、きのこを使った料理は身近な食材や調味料で簡単に作れます。
「給料日前だけどちょっぴりリッチな気分を味わいたい」
というときに役立ちます。
安定価格のきのこを食卓に活用してください。(執筆者:池田 莉久)