フリーランスとして働きながらわずかな収入でほそぼそと生活しているアラフィフの私は、貯金とダイエットは続いたためしがありませんでした。
そのような私が昨年やり通せたのが「500円玉貯金」です。

目次
きっかけは趣味の1人旅
2019年の春、私は貯まったマイルで久しぶりに海外旅行に出かけようと計画しました。
その年にはまとまった休みを取ることが難しそうだったので出発を翌年の2020年に設定し、
と考えたのです。
これまでの挫折経験から「どうせ2、3か月でやめてしまうのではないか」という懸念がありましたが、ほんの少しの工夫で1年間無理なく楽しく続けられて、目標金額を貯めました。
貯金が苦手な人にこそ試してほしい「私が実践した500円玉貯金のコツ」をお伝えします。
コツ1:週に1枚の500円玉を作る
1年は約52週です。
つまり、1週間に1枚500円玉を貯めれば、年間で2万6,000円の貯金ができるわけです。
私はその金額を目標にしました。
そのくらい貯まれば旅先でちょっとした贅沢をできると思えたからです。
もし、倍の5万円貯めたいのであれば、
・ 1枚ペースなら2年継続
すれば可能です。
500円玉の入手方法
まずは
ことを心掛けました。
簡単なようですが、これが意外と難しいものなのです。
ここ数年はポイントを貯めるために支払いをカードや電子マネーで済ませることが増えていたため、500円玉がめったに手に入りません。
だからと言って現金払いを増やすと、今度はカードや電子マネーのポイントが貯まりにくくなります。
そこで、基本的には週に1回、500円以下の買い物のみを現金で支払う日を作るようにしたのです。
週のどこかで500円玉のお釣りをもらえたら、それ以降は通常のカード払いなどに戻します。
うっかり使用の防止策に「使わず袋」
そして次に、
を考えました。
小銭を持っているとついつい使いたくなります。
うっかり使ってしまうことなく持ち帰るために「使いにくくすることが1番」だと考えた私は1つのアイテムを作りました。
とは言っても、100均で買った小さな袋をさらに小さくカットしただけの、名付けて「使わず袋」です。
これをお財布に入れておいて500円玉をもらったらすぐにその中に入れて、さらに小さく折りたたんでお財布のポケットにしまうのです。
このようにすれば使ってしまうことはありません。

この袋の良い点は「500円玉を入れるのにはさほどの手間を感じませんが、取り出すのが面倒くさい」というところです。
レジで支払う際に、わざわざ小さなポケットから小さな袋を出して広げるよりはカードを出したほうが早いのです。
また、この「使わず袋」に500円を包むことで「これだけは使うまい」という意識も高まりました。
コツ2:楽しくわかりやすい目標&経過管理
貯め方が決まれば、次に問題になるのはモチベーションのキープです。
どんなに簡単なことでも「自らの意思のみで継続する」ということがどれほど難しいか、数々の挫折で私は身をもって知っています。
設定金額自体はクリアするのが難しくないはずなので、何とか
はないものかと考えました。
そこでまず取り組んだのが「目標と経過が一目瞭然のグラフ作成」でした。

ショップのポイントカードのイメージで
という具体例を書き込みました。
そして、10枚貯まる度に小さな袋に入れて、貯まった日付をグラフに書き込みました。

たったこれだけの作業なのですが、自分の夢と行動が具体的に見えるツールはモチベーションキープに絶大な威力を発揮します。
10枚貯まって袋に入れてグラフに日付を書くたびに、達成感を味わいました。
さらに、次の10枚をクリアすれば何が手に入るのかを確認し、もう10週間頑張りたいと自然と思えたのです。
こうなると貯金はもはや苦痛ではなく、楽しいゲームのような感覚になりました。
500円玉貯金の結果
2019年の4月に始めた500円玉貯金は、1年後に2万8,000円になりました。

「500円 × 52週 = 2万6,000円」の目標額を無事にクリアできました。
時おり予定外に手に入った500円玉もあったので、目標額を若干上回りました。
ちなみに目標金額のさらにその先の3万円は、1年と40日程で達成できました。
工夫次第で楽しく続けられる500円玉貯金
しかし、「目標金額を貯められたので旅の夢を全て叶えよう」と思った2020年の春、全世界に猛威を振るったコロナの影響で楽しみにしていたグアム旅行を泣く泣くキャンセルし、その後は海外旅行がしばらく難しいと思われる世の中となってしまいました。
がっかりしましたが、1年と少しかけて貯めた3万円は今も使わずに大切に保管しています。
このお金は夢を叶えるために努力した証なので、いつかまた自由に旅ができる日が来たらこの箱から取り出し旅先で使うつもりです。
工夫次第で楽しく続けられる500円玉貯金を、まずは1枚から試してみてください。(執筆者:吉田 めぐみ)