先週は、上値追いの流れを継続して29年ぶりの高値更新を続け2万5,000円を難なく上抜けし2万5,587円という高値まで高値更新し週末金曜日に利確による押したようなだれたような雰囲気を作って週末入りとなりました。
現段階が上値付けたかは現状では判断しかねるものの10月31日の満月近辺からの反転で新月11月15日を意識しているようにも見受けられ、さらに金曜日による算出のSQ値2万5480円で幻のSQとする展開となり上値抵抗線とするかもと思わせる週末となりました。
ファンダメンタル的には、大統領選挙によるご祝儀や米国新政権への期待の上げに+αとして、新型コロナウイルスのワクチンの製造が大きく飛躍したというニュースが流れたことで買いが入り、上値追いを作りました。
ただ、週末に関しては世界的にも日本国内もコロナの感染拡大が大きくなることを背景に売りが出たと考えます。
目次
2万6,000円は間近
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このコロナの感染拡大が経済を止める動きに発展するかが目先の株価に大きく影響すると考えられ、この時期から始まる小売業の年末商戦への足かせとなることは間違いないと思われます。
しかし、衆議院の解散総選挙や東京オリンピックの開催の可否などのニュースがあれば相場を上へ押し上げる要素ともなりうるのでニュースへの関心はさらに高めるべき状況であると考えます。
例年で考えると11月半ばは45日前ルールによる調整が起きやすく、その後は11月後半から12月上旬に向けて年末商戦期待の上げと、年末に向けて円安進行が加速する時期で年末高という事が確率的に高くなりますが、今年が例年通り動くのか注目したいと思います。
土曜日早朝に引けた米国の動きを見ると反発するという展開となっており、日本市場に関してもCME日経先物を見ると木曜日に付けた高値を更新することが想定され、木曜日が高値かもという説は覆りそうな状況です。
そしてSQ値を跨ぐ形となることで、月曜日が陽線となるのであれば上値2万6,000円手前まではすんなりいきそう気配です。
逆に月曜日が陰線であれば月曜日が、一旦高値となる可能性も含めてみていきたいと思います。
現状分析
5日線
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5日線
一週間を通して上向きを維持しており上への乖離をしたまま一週間が経過しました。
25日線
上向きを維持し上への乖離を維持したまま週末となり、木曜日の高値では7.4%の乖離率となっており過熱感が出ている状況となっています。
75日線
前週と変わらずとなっています。
週末の足型としては、下髭長めの陰線となっており下髭の下限が5日線となっていることで押し目を付けた可能性があるかもと思わせる形状となっています。
トレンドライン
7月31日の安値と10月31の安値を結んだラインを引き、そのラインにチャネルのラインを6月8日の高値から引くことで角度のある切上がりのBOXという想定のラインが機能して上値となっているように見受けます。
下に関しては、今まで上値とみてきた6月8日と9月3日の高値を結んだラインと先週上抜けた1月17日の高値の横軸もサポートラインとなる可能性もあると考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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前週と変わらず完全上方シグナル点灯で強いとなっています。
ボリンジャーバンド
変わらず拡大を継続しており+2σと+3σに沿ったボリンジャーウオーク継続中となっています。
スローストキャスト
2本のラインが買われすぎゾーンにおいて横に推移する上値追いを示す形状となっています。
総合判断
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現状を示す上昇トレンドが継続している中で上値探しをするという状況です。
しかしトレンドが上の中で探す上値に対してとる行動は、買う行動に対してと売る行動に対してのバランスを考慮しての対応が必要であると考えます。
一日一日冷静に見るべきポイントを見ながら節目を超えてるのか超えていないのかを見極め建玉を考えていきたいと思います。(執筆者:城 晶子)