中田敦彦さんの「中田敦彦のYouTube大学」でも取り上げられた「バビロン大富豪の教え」(原著:ジョージ・S・クレイソン / 漫画:坂野旭 / 企画・脚本:大橋弘祐 / 出版:文響社)という本があります。
原書は、約100年前にアメリカで発売された「バビロンの大富豪」(ジョージ・S・クレイソン著)です。
100年もの間、バビロンの教えが人々に愛されて読まれてきた理由は、時代が変わって変わらない「お金を貯めるうえでの基本中の基本」が書かれているからです。
今回の記事では、「お金に愛される7つの習慣」を「バビロン大富豪の教え」に沿って紹介します。
目次
お金に愛される7つの習慣とは

「バビロン大富豪の教え」では、主人公のバンシル少年がバビロニアいちの大富豪アルカドからお金持ちになるための知恵を授かります。
バンシルはアルカドからの知恵を使って、自らの富を築いていきます。
アルカドの言葉によると、お金持ちとはお金を持っている者ではなく、お金の増やし方を知っている者のことを指します。
現代社会でも高額所得者が必ずしも資産を持っているとは限りません。資産がある限り使い、資産を増やす努力をしなければ、いずれは資産が底をついてしまいます。
お金持ちになるためにはお金を増やす方法を知る必要があります。
アルカドがバンシルに教えた「お金に愛される習慣」とは以下の7つです。
習慣1. 収入の1/10を貯金する
最初に、収入の1/10を貯金する先取り貯金の大切さを説いています。
「残ったお金で貯金しよう」「銀行口座に残っているお金が貯金」など、収入から支出分を差し引いた残りの金額を貯金しようとしてもなかなか貯められません。
ようにしましょう。
「最初に貯金しましょう」と聞くと倹約生活を強いられそうですが、収入の1/10程度であれば生活水準への影響も限定的なので始めやすいと思います。
ポイント
毎月30万円の収入がある人であれば、1/10は3万円です。スマホのプランや保険の見直しのように節約を掛け合わせれば、達成できない金額ではありません。
習慣2. 欲望に優先順位をつける
「セール」と聞くとお買い得のような気がして、必要ではないものまでつい買ってしまいます。
衝動のままに買い物をしてしまうと、すぐにお金はなくなってしまいます。
ポイント
自分にとって本当に必要かどうかを吟味して買い物する習慣が大切です。
「欲しい」と思った瞬間に買うのではなく、スマホで撮影するなどして家でじっくりと考えてみると冷静に判断できます。
家であれば通販なども見られるので他との比較も可能です。
習慣3. 貯えた金を働かせる

お金を銀行に預けていても利息はほとんどつきません。
お金をただ貯め込むのはなく、
ことが大切です。
また、労働の対価で収入を得るにも限界があります。時間外労働をすれば収入は増えますが、自分の時間は失われます。
資産を運用して賢くお金を増やすことの重要性は遥か昔から言われていました。
ポイント
今はポイント投資などもあります。「実際にお金を使うのは不安に感じるけど、投資には興味がある」という人にはやりやすいと思います。
また、「NISA」や「iDeCo」などはリターンが少なくてもリスクが低めで節税になるのでおすすめです。
習慣4. 危険や天敵から金を堅守する
あなたのもとにやってくる儲け話がすべて良いものとは限りません。
まとまった資産ができると甘い儲け話に乗りたくなりますが、「よく分からない投資話には手を出さず、詳しい人に相談してお金を守るようにする」ということが書かれています。
ポイント
特にコロナ禍の今、給付金に関する詐欺が目立ちます。違和感のある投資話がきたら冷静になってよく考えたうえで実行しましょう。
習慣5. より良きところに住む
「豪邸に住みなさい」と言っているわけではなく、自分にとって安らげる住居を持つことが大切と説かれています。
仕事や学校で疲れて帰ってくる家は、安心して暮らせる場所にしたいものです。心安らぐ住居への支払いは心を豊かにするための投資です。
ポイント
駅近や都心は便利ですが家賃が高く、家賃を基準に考えると部屋が狭くなります。
リモートワークが推奨されはじめ都会から郊外へと移る人も多くなりました。
仕事場から離れるのが無理な方でも、駅から自転車で10分など少し離れるだけで同じ家賃でも部屋数が増えるなど条件が良くなります。
コロナの影響によって「新しい生活習慣」が常識になりつつある今は住居の選び方を再考できる良い機会です。
習慣6. 今日から未来の生活に備える
自分の老後に備えて、コツコツとお金を蓄えるのは今からです。「iDeCo」や「つみたてNISA」など税制優遇のある制度を上手に利用して自分の将来に備えましょう。
始めた際には小さな額でも、10年、20年と続くと大きな額になります。収入の1/10の3万円から始めると、年間で36万円、10年間で360万円です。
ポイント
いわゆる「老後2,000万円不足問題」への対処も早めに準備することで負担が軽くなります。
習慣7. 自分こそを最大の資本にする

「自分」を資本にして前向きに行動し続けることが重要です。
無知のままではお金を有効活用する方法も分からず、最悪の場合には誰かに騙されてお金を失う恐れがあるかもしれません。
ポイント
知識を身につけ、経験を積み、自分こそを最も大切な資本としましょう。
です。
たとえば、比較的合格率の高い国家資格「FP3級」は、勉強するだけども知識として役立ちます。
「誰でもお金に愛される」ようになれる
「バビロン大富豪の教え」に書かれている「お金に愛される7つの習慣」は基本的なことばかりで難しいことはひとつもありません。
「自分はお金持ちになんてなれない…」と思うかもしれませんが、お金持ちの第一歩は簡単で小さな行動からです。
・ 衝動的に買い物をしない
など、できることから試してみてください。(執筆者:元証券ウーマン 安田 小夏)