大掃除の季節です。
大掃除の中でも面倒なところが「換気扇」ではないでしょうか。
毎年業者にお願いしている人もいますが、換気扇掃除の相場は1.5万円です。
年末年始の支出が多くなるときには大きな負担です。
業者に依頼すれば素人では手が届かない内部もきれいになるメリットはあります。
しかし「今年は外側だけでもいいから費用を抑えたい」と思うならば予算300円で「DO IT YOURSELF」をしてみてはいかがでしょうか。
目次
「つけおき洗い袋」でシンクを汚さない
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換気扇の汚れはべたつくあぶら汚れです。
換気扇の部品がきれいになったとしても、次はシンクにはりついたあぶら汚れを落とさなければなりません。
そこで便利なグッズが「つけおき洗い袋」です。
シンクを汚さないようにシンク全体を覆うことができるビッグサイズのビニル袋です。
ごみ袋で代用できるように思いますが、幅の広いシンクは家庭用の45Lサイズのごみ袋では覆うことができません。
セリアでは「つけ置き洗い袋」が5枚入りで100円(税抜き)で販売しています。
底面積が広く高さも余裕があるためシンクではなく衣装ケースにも使えます。
「つけ置き洗い袋」を使うことで、大掃除後の大掃除に使う水道代や洗剤が大幅に節約できることでしょう。
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酸性のあぶら汚れに「セスキ炭酸ソーダスプレー」
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換気扇のあぶら汚れを落とす方には2種類あります。
ひとつめは物理的にこそげ落とす方法です。
ヘラでこそげ落とした後はクレンザーのような研磨剤が入った洗剤でゴシゴシとこすります。
一見簡単なプロセスの掃除方法に思えますが、換気扇掃除が終わるころには手が痛くなり、研磨剤によって換気扇の塗装がはげてしまう可能性もあります。
それよりも簡単な方法は化学的な掃除方法です。
酸性のあぶら汚れにアルカリ性の洗剤を使うことで力を極力加えずに汚れを落とします。
セリアには「セスキ炭酸ソーダスプレー」が100円(税抜き)であります。
コスパを考えれば粉末状のセスキを買ってきて水で薄めて使う方がいいのですが、セスキ初心者ならば買ってきてすぐに使えるスプレータイプがよいことでしょう。
「つけおき洗い袋」で覆ったシンクに換気扇の部品一式を入れて隅々まで「セスキ炭酸ソーダスプレー」を吹きかけます。
換気扇によっては塗装が剥げてしまうことがあるため、目立たないところで試しスプレーをしてみることをおすすめします。
スプレーして30分程度たつとベタベタのあぶら汚れが浮き出してきます。
指でこすってみると粘度が弱まったあぶら汚れが簡単に換気扇から離れていきます。
浮き出たあぶら汚れは水で流さずにペーパーでふき取ります。
ヘラでこすっても移動するだけだったあぶら汚れをスムーズにふき取れます。
換気扇部品が多い場合には、セスキ炭酸ソーダスプレーの詰め替え用(100円税抜き)も用意しておくと便利です。
「油汚れ落とし」でしっかり落とす
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おおまかなあぶら汚れをふき取ったら最後は手で仕上げます。
セリアには、セスキが浸み込んだシートがたくさん販売されていますが、換気扇掃除にシートややわらかい100均スポンジでは歯が立ちません。
おすすめはセスキとゴムの力をあわせたタワシ状スポンジです。
セリアでは「油汚れ落とし3枚入りセスキ+ゴムの力で汚れを落とす」100円(税抜き)という名前で販売されています。
厚さ5mmほどのスポンジです。
強度がありながらも柔軟性があるため、換気扇の細い溝にも入り込んで汚れをかきだせます。
このスポンジにはセスキが浸み込ませてあるため、洗剤を使わずに水でぬらすだけです。
「あぶら汚れは使い捨てのシートで落とす」と考えて、赤ちゃんのおしりふきのようなシートでふき取る人がいます。
しかし、頑固なあぶら汚れはセスキでやわらかくしてもそれなりの粘度が残ります。
やわらかくて薄いシートを大量に使うよりも強度のあるスポンジを3枚買ったほうがお得です。
セスキのスポンジでべたつくあぶら汚れを落とせたら、仕上げは台所用の中性洗剤で洗います。
中性洗剤で洗うときもシンクに敷いた「つけ置き洗い袋」はそのまま敷いておきます。
すすぎの水がシンクにたまったら排水口の上部の袋を小さく破って水を流します。
排水口の上に穴をあけることで汚れた水がシンクに広がることを防ぎます。
水を捨てたらつけおき洗い袋の役目は終わりです。
立ち合いもなく出費も最小限に
毎年、換気扇掃除は1時間以上の手間がかかっていました。
あまりにも面倒なときには業者に依頼することもありましたが、業者に頼めば1万円以上の出費は覚悟しなければなりません。
そして業者にお願いすると徹底的にきれいにはなりますが2~3時間程度の「立ち合い」が必要です。
「セスキ」を使うことでこする手間と時間を節約できます。
さらに「つけ置き洗い袋」を使うことで、後片付けにかかった膨大な時間と水道代、洗剤を大幅に節約できました。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)