家計の中でも金額の「家庭差」が大きい科目は食費ではないでしょうか。
同じ4人家族でも家によっては月3万円で収まることもあれば、月10万円以上食費を使っている家もあります。
と悩んでいるお母さんは意外と多いのではないでしょうか。
今回は、食費を節約できる家とできない家の違い、そして「私は節約できない」と悩んでいるお母さんに知ってほしい「食費節約情報の裏側」についてお話ししましょう。
目次
食費を節約できる家はお母さんが厳しい
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「食費を節約できる家のお母さんは厳しい」を裏返せば「食費を節約できないお母さんはやさしい」ということです。
やさしいお母さんは家族に「今日は何が食べたい」と聞くことが多い傾向にあります。
子どもが「ハンバーグがいい」と答えれば安売りの日ではなくても牛ひき肉を買ってきてハンバーグを作ります。
一方で、節約できる厳しいお母さんは食事のメニューを決める基準は「家族の希望」ではなく「冷蔵庫の中」です。
「冷蔵庫にキャベツと豚肉が余っている日」は、ハンバーグではなく回鍋肉に自動的に決まります。
食費の節約を考えると「冷蔵庫の中」を基準にしてメニューを決める方がよいのかもしれません。
しかし、家庭によっては「食べたいものを作りたい」という基準も節約と同じくらい大切なことでしょう。
食費を節約できない家は「すべて自前」で「込」が多い
食費を節約できない家は「すべて自前」であることがあります。
「すべて自前」とは、実家から米が送られてくることはなく、ご近所の農家から野菜をおすそ分けされることもない「すべてをスーパーで買わなければならない家」です。
食べ盛りの子どもがいる家では米代だけでも相当な金額がかかります。野菜は天候によって価格が変わります。
野菜が高騰しているときにおすそ分けをしてもらえる家としてもらえない家とでは食費に大きな差がでることでしょう。
お酒を飲む家ではお酒代込で食費を算出していることがあります。お酒を全く飲まない家やお酒代は食費に算入していない家とでは食費に数万円の差が出ます。
家計簿の科目・費目
食費を節約できない家は、
である可能性もあります。
一方、食費を節約できる家は
であることも珍しくありません。
食費の低い家の家計簿を見せてもらうと、家計簿の科目を細かく分けていることがあります。
・ 外食やお酒は食費ではなく娯楽費
・ 米は実家から送られてくるから出費ゼロ
・ お菓子は子どもしか食べないから子ども費
このように分けていれば食費に分類される出費はかなり少なくなることでしょう。
「私は食費の節約ができない」と悩んでいる人は、一度
かもしれません。
食費節約を頑張らなければならないのはお母さんではなく「晩酌をしている夫だった」という場合もあることでしょう。
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「食費の節約情報の裏側」を知って自信を取り戻す
雑誌やネットをみていると「食費は月3万円」や「やりくり上手な主婦は家族4人で月2万円」という驚きの食費を見かけます。
しかし、記事通りの材料で料理してみると「全く量が足りなかった」「肉はもっと多く入れたほうがおいしい」と思うことが多々あります。
たとえば、鶏のから揚げであれば、1人2個もしくは3個の材料です。しかし、育ち盛りの子どもに「から揚げ2個まで」は通用しません。
また、「1,000円でこれだけ買える」という情報もよく見かけますが、毎日毎日同じ買い物をするわけにもいきません。
家によっては「脂身を控えて赤身の肉を買っている」「果物が大好き」ということもあります。そうなれば金額だけで食材を選ぶのは難しいことでしょう。
筆者の家の食費は高いと言えます。今でも「今日は何を食べたい」と聞いてしまいますし、すべて自前の家です。
肉を買うときには金額よりも「脂身が少ないこと」が優先順位は上になります。
「食費の節約情報の裏側」を考えるまでは「自分は食費を節約できない人なのだ」と悩んでいました。
しかし、「食費にどれだけをかけるか」は家ごとに基準が違います。
「食費を節約できる家」でも教育にお金をかけていれば教育費は高くなります。「食費を節約できない家」でも車をもっていなければ車両費はゼロです。
つまり、食費を節約できないとしても家計の合計で考えて節約生活をできていれば自分に合格点をあげてもよいのではないでしょうか。
食費を減らさずに「家計の内訳比率」を考え直してみる
節約の中でもとくに食費は「お母さんの腕次第」のようなイメージがあり「食費の高い家は家計管理が下手」と思われている気がします。
しかし、食費は家族の原動力であり、食費が高いのであればその他の科目を減らして帳尻合わせをすることもできます。
おうち時間が増えている今だからこそ、むやみに食費を減らさずに「家計の内訳比率」を考え直してみてもいいのではないでしょうか。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)