メルカリで発送した商品が、もし連絡もなしに着払いで返送されてきたら、あなたはどう対処をしますか。
「そんなことあるの?」と思うかもしれませんが、実際私の身の回りでこのトラブルが発生しました。
被害に遭った方は取引き実績が200件くらいの方なので、決して珍しいパターンではないのです。
しかし「ある方法」によって、損をせずペナルティを受けることもなく、取引は終了しました。
今回はそのときの体験談をもとに、一方的に返品されても損をしない方法と、そもそも返品をされないためにできる最大限の対策を紹介します。

目次
筆者の知り合いがメルカリで体験した一方的な返品とは
筆者の知り合いがとあるデジタル機器を発送したのですが、届いてすぐに購入者から「保証書に記入がない」と連絡が来ました。
知り合いはネットで買ったデジタル機器を発送したため、保証書にはもともと記載がありません。
メルカリのルールの中に、「購入日の記載がある保証書を入れなければならない」とは書かれていないので、未記入の保証書しかないデジタル機器を出品しても問題ではないのです。
しかし購入者は、購入日が記入してある保証書が入っているものと「思い込み」をしていたので、クレームをつけてきました。
保証書に関する詳しい情報を書かなかった知り合いにも非があるため、通販サイトの購入履歴から入手できる保証書を添付しましょうかと提案しました。
購入者はなぜが逆ギレをして、メルカリの運営に通報すると言ってきたのです。
これ以上事態が悪化しても困るので、知り合いは返品先とともに、「返品してもらえませんか?」と連絡をしました。
通常ならここから
との流れになるのですが、返品に同意するかの返答がなく、いきなり着払いで商品が返品されてしまったのです。
着払いの料金は約1,000円でした。
このままでは1,000円の損失になってしまうため、知り合いは運営に問い合わせをしたところ、着払いの送料はメルカリが負担してくれました。
詳しくは次の章で説明しますが、きちんと運営にトラブルを報告し、手続きを行ったことで、知り合いはめでたく損失を出さずに済んだのです。
一方的に返品されたときは運営が着払い料金を負担

メルカリでは商品を返品するときの送料は、返品理由がどんな内容であっても、出品者と購入者でどちらが負担するか必ず話し合いをしないといけません。
ルールで決められていることなので、勝手に着払いで返送をすると、返送した側はペナルティを受けます。
知り合いの場合、購入者はペナルティにより、アカウントが停止されていました。
そして、返品された側が損をしないよう、話し合いがなされず着払いで返品されたときは、メルカリの運営が送料を負担してくれます。
ただし、勝手に負担してくれるわけではなく、
・ 着払い料金がわかる明細書をメルカリに提出する
この2つの手順を踏まないといけません。
もし、話し合いなく着払いで商品が返送されてきたときは、まず「お問い合わせ」から運営に連絡してください。
運営が内容を確認し、出品者が送料を負担する必要はないと判断したら、着払い料金の明細書を送るよう指示してきます。
明細書がないとメルカリの運営に料金を負担してもらえないので、捨てずにとっておいてください。
メルカリで返品を防ぐためにできる最大限の対策
正直なところ、メルカリで勝手な返品を100%防ぐのは難しいものです。
メルカリには購入申請がないので、評価がよくないユーザーからの購入を避けられません。
評価がよくない人だと「いちゃもん」をつける可能性がありますから、返品送料について話し合いをしていないのに返品されるかもしれないのです。
話し合いをしていなければ、メルカリの運営が送料を負担してくれますが、手間はかかります。
もしかすると返品された商品が再出品できないほど傷ついたりしている可能性も否定できません。
しかし、返品を防ぐためにできる最大限の対策はあります。
筆者はこれまでに400回以上メルカリで取引をしていますので、その中で考案した対策を紹介するので、損失を出さないためにも参考にしてください。
【対策1】商品の状態はできる限り詳しく書く
商品の状態について記載漏れがあると、「説明に書いていなかった」とクレームをつけられたり、揚げ足取りをされる可能性があります。
傷や汚れがあるならどの程度なのかの説明とともに、該当部分のアップ写真も必ず載せてください。
新品であっても、撮影のために一度開封しているなら、その旨を説明文に記載しておけば、「封があいているから使用品だ」と言われるのを防げます。
【対策2】付属品のありなしを書く
外箱やもとからついていた内袋、コード、装飾品など、付属品についてはありなしを細かく記載しておいてください。
もし新品の状態の付属品内容がわからなければ、
「付属品は記載したもので全てです。ほかのものは付いておりません。」
と一言書いておけば、「記載がなければ付属されていて当然」との思い込みによる返品を防げます。
【対策3】保証書についての説明を書く
家電やデジタル機器の保証書については、同梱するかしないかだけでなく、購入日等の記載があるか、保証期間内かまで商品説明に書いておいたほうが良いです。
一言記入しておくだけで
「保証書についての説明がない=入っていて当然」
といった購入者の思い込みを防げます。

【対策4】発送方法についても補足する
発送方法については詳細を商品説明に記載しておいたほうが安心です。
たとえば圧縮袋を使って送る場合、使わないときと比べて衣類にはシワがつきやすくなるため、購入者によってはシワが多いので返品したいと申し出てくるかもしれません。
圧縮するのかしないのか、どの程度折り畳むのか、折れ曲り防止の梱包はするのかしないのかなど、発送・梱包方法についてはできる限り詳しく補足しておくと、クレーム・返品を防げます。
話し合いなしに返品されたらメルカリ運営に速やかに報告を
返品時の送料について話し合いをしていないのに返送されてきたときは、速やかに運営へ報告すれば送料を負担してもらえます。
しかし、メルカリ便の匿名配送であれば、返品を受け付けない限り、自分の住所等を購入者に知られることはありません。
一部ですが悪質なユーザーがいるメルカリで損失を出さないためには、
「不当なクレーム・返品をされないよう対策をしておくこと」
「送料の負担の話し合い前に自分の住所を明かさないこと」
も忘れてはいけないポイントです。(執筆者:メルカリ取引500回以上 石神 里恵)