信頼と歴史のある三井住友カード、そのポイントプログラムが「ワールドプレゼント → Vポイント」へと変更されました。
今回は、Vポイントについて徹底解説します。
目次
三井住友カードで貯まるポイントが「Vポイント」に変更、より貯まりやすくなった

2020年6月1日より、三井住友カードのポイントプログラムがリニューアルしました。
これまでは「ワールドプレゼント」でしたが、リニューアル後は「Vポイント」となります。
5月末時点で貯まっているワールドプレゼントは、6月1日に自動でVポイントに移行され、面倒な手続きもありません。
無駄なくポイントを貯められる

変更となるのは、ポイントの名称だけではありません。
ワールドプレゼントは、合計利用金額1,000円(税込)ごとに1ポイント(1ポイントの価値は5円)貯まり、還元率は0.5%です。
Vポイントは合計利用金額200円(税込)ごとに1ポイント貯まり、1ポイントの価値が1円相当と、還元率に変更はありません。
ただし、より無駄なくポイントを貯められるようになります。
例えば、合計利用金額が1万5,800円の場合、ワールドプレゼントでは15ポイント(75円相当)でしたが、Vポイントは79ポイント(79円相当)と、同じ利用金額でも4円相当多く貯まる計算です。

ちなみに、通常ポイントが2倍の「三井住友カードデビュープラス」は、200円(税込)ごとに2ポイント貯まり、こちらも還元率に変更はありません。
ポイントの価値が分かりやすい
ワールドプレゼントは1ポイント=5円相当で、貯まったポイントの価値を知るには「ポイント数 × 5倍」の計算が必要でした。
Vポイントは1ポイント=1円相当なので、「ポイント数=ポイントの価値」となり、直感的に分かりやすいです。
三井住友銀行で貯まるポイントとの合算ができる

リニューアルによって、「三井住友カードで貯まるポイント」と「三井住友銀行で貯まるポイント」を合算して、1つのポイントとして使えるようになりました。
これで、ポイント交換までの時間をぐっと短縮できます。
ちなみに、以下のような方法を使い、三井住友銀行でVポイントを貯められます。
・ SMBCダイレクトにログイン:5ポイント(月1回まで)
・ 三井住友銀行ATMを利用:入出金1回10ポイント(月3回まで)
・ SMBCデビット:カードショッピング利用額の0.5%分
ボーナスポイントが分かりやすくなった
ワールドプレゼント時代にもボーナスポイントはありましたが、若干分かりにくいものでした。
2月~翌年1月分の利用金額に応じて翌年度のステージが決まり、翌年度の利用金額とステージに応じてボーナスポイントがもらえる、というものです。
最低1年間は待たないといけないので、少し分かりにくいです。

しかし、ステージ制は2021年1月支払い分をもって終了となり、2021年2月からボーナスポイントが改定されます。
当月の利用金額が5万円(税込)以上の場合、ボーナスポイントがプレゼントされる、というものです。
これなら、1年待たなくてもすぐにボーナスポイントがもらえます。
多く利用するほどにボーナスポイントも多くもらえるので、使う動機付けにもなります。
貯まったVポイントはより使いやすく

Vポイントは貯めやすいだけでなく、使いやすくもなりました。
ワールドプレゼントを交換する場合、多くの交換先で最少交換単位は200ポイント(1,000円相当)です。
Vポイントでは、多くの交換先で最少交換単位は500ポイント(500円相当)となり、交換へのハードルが低くなります。
これなら、有効期限2年間(カードによって異なる)のVポイントを、期限切れで失効させる失敗も少なくなります。
キャッシュバックのレートがアップ

ポイントに交換するのもいいですが、キャッシュバックはやはり魅力的です。
これまでもキャッシュバックは可能でしたが、Vポイント1ポイントが0.6円分にしかなりません。
iDバリューでしたら1ポイントが1円ですが、iD利用分にしか充当できません。
2月28日をもって、iDバリューと1ポイント → 0.6円のキャッシュバックが終了し、新たなキャッシュバックが誕生します。
新たなキャッシュバックは1ポイント → 1円のレートにアップし、iD利用分も対象です。
キャッシュバックの有効期限は3か月間ですので、そこだけ注意しましょう。
Vポイントの注意点
Vポイントは注意点が4つあります。
【注意点1】対象カード
Vポイントの対象カードは、以下の通りです。
・ 個人カード(一部提携カード除く)
・ 三井住友ビジネスカードfor Owners
・ 三井住友コーポレートカード(個人システム型)
【注意点2】Vポイント還元対象外の取引
以下の取引ではVポイントが還元されませんので、注意しましょう。
・ キャッシング
・ 国民年金保険料
・ Edyチャージ
・ モバイルSuicaチャージ(Apple Payの利用含む)
・ モバイルSuicaチケット購入(Apple Payの利用含む)
・モバイルPASMOチャージ
・ SMART ICOCAチャージ
・ WAONチャージ
・ nanacoチャージ
・ 三井住友カードが発行するプリペイドカードの購入・チャージ
【注意点3】ポイント合算には「おまとめ手続き」が必要
「三井住友カードで貯まるポイント」と「三井住友銀行で貯まるポイント」を1つのポイントにするには、「おまとめ手続き」をしなければなりません。
おまとめ手続きをするには、以下の条件を満たす必要があります。
・ 三井住友カードを持っていてVpassに登録済
・ 三井住友銀行の口座があって「SMBCダイレクト」に登録済
おまとめ手続きは、VpassかSMBCダイレクトにログインして「ポイントをまとめる」をクリックすれば、サクッと完了します。
【注意点4】景品カタログからポイント交換できない
ワールドプレゼントの時には、景品カタログに付いている応募用紙を使って、ポイント交換ができました。
しかし、Vポイントでは景品カタログを資料請求できるものの、カタログからポイント交換はできません。
Vpassか電話を使ってポイント交換をしましょう。
Vポイントはよりポイントを貯めやすく、使いやすくなる
三井住友カードので貯まるポイントが「ワールドプレゼント → Vポイント」に変更されました。
ポイント還元単位が少なくなり無駄なく貯まりやすく、交換単位も少なくなったので交換しやすいです。
三井住友カードをより使いたくなる変更でした。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)