私は仕事柄車での移動が多く、月間平均で2,500キロくらい走行します。
なので節約生活においてエコドライブは絶対欠かせません。
ある日ふとそんな疑問を感じたので、愛車のアクアで運転方法を変えて同じルートを走行してみました。

実際の数字と照らし合わせながら、今回はハイブリッド車の燃費の良い走り方・悪い走り方についてお伝えしていこうと思います。
目次
アクア、2通りの走行方法で検証してみた結果
まずはこちらの画像をご覧ください。

上段がいつも通りの運転時のもので、下段がいつもと真逆の運転を試みた時のものとなります。
ちなみに法定速度50~60Kmの一般道を約88Km、高速道路を約55キロで合計約143Km走行しています(200メートル誤差はありますが)。
注目は画面左側のAVG.という表示です。
走行の平均燃費が出ているのですが、上がガソリン1リッターあたり27.6Km、下が1リッターあたり21.6Kmとなっています。
同じ道を走行したのに1リッターあたりの燃費の差が5Kmもあります。
今回の走行143Kmにこの平均燃費を換算してみると
下:143Km ÷ 21.6Km/リットル = 約6.6リットル
となり、下の走行時の方が約1.4リットル多く使っていることが分かります。
私が住むエリアのガソリンは現在1リッターあたり135円前後なので、下の走行時の方が200円弱ほどガソリン代が余分にかかっていることになります。
私はこのルートを月に少なくて2回は利用するので、下の走行方法を毎回続けていたとすると、単純計算で月400円、年間で4,800円多くガソリン代がかかることになります。
2つの走行の違いは「ドライビング」と「エコモード」と「気温」にあります。
燃費を上げるなら、ドライビングが最も重要
燃費が悪い走行の時に私がしていたことは
・ 急停止急発進(周囲に迷惑をかけない範囲で)
・ 坂道や高速でのアクセルベタ踏み多用
でした。
燃費を上げるならば速度はできる限り一定に保つことが大事です。
そのためにはアクセルとブレーキを強く踏み込まない運転を心掛けることが1番です。
アクセルを踏み込むという行為はガソリンを燃焼させることにつながります。
普段はメーターパネルのPWRの赤いインジケーターが点灯しないようにアクセル調整を心掛けています。
実際、画像上段の走行時はできるだけ一定速度で運転し、アクセルを目一杯踏み込んだりブレーキを強く踏み込むことはほとんどありませんでした。
アクセルやブレーキを多用しないコツはできるだけ車間距離を取ること、そして法定速度を守ることです。
車間距離を取ることで周囲の状況に合わせて運転がしやすくなりますし、アクセルやブレーキペダルは余裕を持って操作できます。
そして車間距離を取った上での法定速度走行は、アクセルやブレーキを強く踏み込む必要なく、一定速度でのスムーズな走行が可能です。
エコモードは使い分けがオススメ
「エコモード」は基本的には利用した方が燃費が上がります。
アクアだけでなくハイブリッド車なら名前は違えどエコ走行用のボタンがあるでしょう。
ボタンを押すだけで、自動で燃費を抑えた走り方をしてくれるという有難いオプションです。
しかしエコモードでの走行は馬力がなく、高速での追い越しや長い上り坂では極端にスピードが落ち、結果、アクセルを深く踏み込むことになり燃費が悪くなる傾向を私は感じています。
なので私は、平坦な道の時はエコモード、坂道や高速追い越しの時はエコモードを外して通常は運転しています。
ちなみに燃費が悪い画像下段の走行の際は坂道などもエコモードに入れっぱなしでした。
エコモードを切り替えながらの走行は案外面倒なので、近場の街乗りや平坦な道の走行ならエコモードのままで良いと思います。
旅行など長距離で高速や山道などを利用する時はエコモードを最初から外しておいた方が運転のストレスと燃費の双方から考えると効率的かもしれません。

冬の運転 ハイブリット車の暖房は燃費に影響するのか?
良い結果が出た上段の方は外気温15度くらい、悪い結果の下段の方は確か8~9度くらいだったと思います。
なので上段の運転時はひざ掛けを脚にかけたくらいでエアコンは使わず、下段の運転時は設定温度26度で走行中ずっと車内全体に暖房を入れていました。
ハイブリット車の燃費がなぜ良いかと言えば、走行中の減速エネルギーを電力に変え、走行エネルギーとして利用しているからです。
しかし暖房はエンジンを稼働させることで起こる排熱を利用しています。
つまり、暖房を使用中はガソリンを燃料としてエンジンを回転させているので、電気エネルギーのみの走行は難しくなり、結果燃費は上がるのです。
寒い季節に暖房を使わず運転するのは辛いし体調が悪くなれば危険運転にもつながります。
でも、余分なエネルギーを使わなくて済むように、私は冬場の運転中はひざ掛けを腰から下に巻いて運転しています。
そして暖房は最初に車内全体を温めたら、その後は足元のみ、25度程度の弱風量で使用しています。
冷え性な私ですが、下半身を温めておけば今のところ運転に支障は感じません。
そして頭部に暖気が当たらないので眠気防止にもなっています。
エコドライブはセーフティドライブ
以上、「ドライビング」「エコモード」「気温」の違いで燃費が変わるお話でした。
最後に、この検証をやってみて分かったことがあります。
それは、「エコドライブ」は「セーフティドライブ」なんだということです。
一定の速度で走ることが燃費の上昇につながる、と先述しましたが、そのためには車間距離と法定速度を維持することが欠かせません。
そして、周囲の状況を確認しながらアクセル、ハンドル、ブレーキを余裕を持って使い分けることが重要となります。
また、暖め過ぎた車内での運転は頭がぼんやりし、注意力が散漫になりやすいと今回感じました。
車内の温度管理も大切なセーフティドライブの要素なのです。
検証して実感出来たので、私はこれからも「エコドライブ」で「セーフティドライブ」を心掛けようと思います。
安全運転で楽しい燃費の節約生活をお送りください。(執筆者:旅と猫を愛する節約家 吉田 めぐみ)