楽天ポイントは、業界の系列をまたいで多くのお店で使える、共通ポイントのひとつで、楽天カードや、楽天ペイ(QRコード決済)との組み合わせで、さらに大きな威力を発揮します。
その楽天ポイントから新たに、「ポイント払い瞬間チャージ」というサービスが登場しました。
他に類を見ないユニークなサービスです。楽天のサービスの全体像を把握するためにも、ぜひ知っておきたいものです。
目次
ポイント払い瞬間チャージは画期的
楽天ポイントは、楽天ポイント加盟店等で、1ポイント1円で支払いに使えます。
この際、購入額にポイントが足りなければ、全額の支払いはできません。差額について電子マネーや現金と併用することになります。
ですが「ポイント払い瞬間チャージ」により、ポイントの不足額を自動で埋め合わせ決済ができるようになりました。
Suica等の電子マネーでおなじみ「オートチャージ」の概念を、ポイントに持ち込んだものといえ、この点画期的です。
ポイント払い瞬間チャージの実例
実例に即して、ポイント払いの仕組みを確認しましょう。
1. 支払の際に楽天ポイントが不足していると、不足額について1,000円単位で楽天カードから「楽天キャッシュ」にチャージが行われる
2. ポイントと、チャージされた楽天キャッシュを合算して支払いが完了する
ポイント不足時にチャージされるのはポイントそのものではなく、ポイントと併せて利用ができる「楽天キャッシュ」です。
楽天キャッシュに該当する仕組みは他社にはなく、ここに独自性があります。
ポイント不足時のチャージ額は、1,000円単位で自分で設定できます。
ポイント払い瞬間チャージの実例と還元率
ポイント払い瞬間チャージは、楽天の他の決済方法に比べて還元率は高くありません。
楽天キャッシュにチャージした額について、0.5%のみです。
通常の楽天カードの還元率の半分です。
実例を挙げます。
・ 楽天ポイント残高 → 500
・ 買い物額 → 1,500円
このケースでポイント払いしようとすると、不足しているので楽天キャッシュがチャージされます。
ポイント対象範囲と付与額は次の通りです。
・ ポイント対象範囲 → チャージ額の1,000円のみ
・ ポイント付与額 → 5ポイント
楽天の他の決済方法と比較
ポイント払い瞬間チャージは、楽天ポイント加盟店でのみ利用できます。
加盟店の多くは、他の電子マネーやQRコード決済も導入していることが多ので、さらにお得に支払ったほうがいいでしょう。
楽天グループの他の決済方法の還元率と比較してみます。
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ポイント払い瞬間チャージは、決してお得な決済方法ではありません。
チャージされる「楽天キャッシュ」は、楽天ポイントと併せて使うより、楽天ペイの支払いに使うほうが得です。
楽天ペイの使えない、マクドナルドやミスタードーナツといった楽天ポイント加盟店のほうが、ポイント払いの価値が高まります。
ポイント払い瞬間チャージは楽天ペイアプリで使う
楽天ポイントは多くのアプリで利用できますが、ポイント払い瞬間チャージは、「楽天ペイ」アプリでないと利用できません。
楽天ペイアプリのトップ画面には、4つのタブがありますが、「ポイントカード」タブで操作をします。
この画面から自分で「瞬間チャージ」の設定をします。
設定した瞬間チャージ額まで、ポイント払いの利用可能額が増えます。
ポイント払い瞬間チャージはあくまでも、貯まったポイントを利用する際、
だと理解したほうがいいでしょう。(執筆者:沼島 まさし)