3週連続で週初めに大きく上げるという流れとし、先週大台の3万円に乗せかなりの強さを見せました。
結果的に一旦天井を付けたような流れで押しはじめ、押し目なのか、調整なのかという雰囲気で週末入りとなりました。
前週同様、前半強く後半に弱いとなっています。
週末金曜日は、寄り付きで窓空けしたことでアイランドリバーサルを作るかと思わせましたが、窓は残せず上髭にて窓埋めはしたものの、その後は下げ幅拡大後下げ幅縮小し上髭下髭形成して陽線として、週末入りとなったことで今週の動きを悩ませる格好となっています。
5月22日からと10月30日からの2回同じような上げを起こしていますが今回高値とした日は、このときの上げはじめと同じ日柄で12営業日となっています。
チャート的に金曜日の安値が、止まる要素があるかと考えたときに10月30日からの上昇が維持されている中で押した場面と形状が似ていることや下げ幅が終値ベースでは概ね700円であること、陽線になったことで木曜までの陰線新値2本で切り返したという事であれば押し目という認識となります。
目次
深い下げの可能性は低い
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ただ、5日線とのかかわり方を見るとまだ下げる可能性残っていると考えるのが妥当かなと現状では判断します。
今回の押しの要因としては、単純に今週前半の上げ方が異常だったことに対してのだと利益確定と考えます。
ワクチンが国内に入り接種開始のニュースに反応などと言われていましたが、もともと織り込まれていることなので上げに対する後付けの理由であったと考えます。
したがって下げ止まりはまだ判断できないですが、今回も今のところは深い下げは無いだろうと考えます。
現状分析
5日線
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では、ここで現状分析です。
3週にわたって上向きを維持しており短期的には強く上げていることを示しています。
位置としては、下回りましたが2月2日以来触れずに推移しています。
25日線
変わらず上向きを維持しており上への乖離も維持しています。
この後25日線に触れに行くのか、触れずに再度反発となるのか見極めていきたいと思います。
75日線
変わらず上向きで位置も上を維持しています。
週末・今週の足型としては、火水で「陽陰の孕み」水木で「陰々のたすき」で下を示唆したところで下離れ後「陽線のコマ」で迷いを示しており方向感なしと考えます。
トレンドライン
短期的な上昇の見極めラインとしていたラインは割り込み、短期的な上昇には陰りが出たと考えますが、上昇トレンド維持は変わらずです。
先週の上値としては10月30日から1月29日の安値を結んだラインのチャネルラインを11月25日から引いたものが機能したように考えます。
さらには3月と10月の安値を結んだラインにチャネルラインを6月8日に合わせても今週の高値は上値抵抗線として機能しており切上がりのフラックが未だ形成されているという事を示しています。
テクニカル指標
一目均衡表
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形状としては強いを示しており明確な上昇トレンドを形成しています。
ボリンジャーバンド
バンドが拡大へと向きを変換させその後+3σ到達となったことで「ボリンジャーウオーク」スタートとなり、週末には+1σを意識する所まで押した事で、押し目買いという考えが出来る位置取りとなっています。
今後+1σを終値ベースで維持するかが見極めポイントとなってきます。
スローストキャスト
2本のラインが天井圏を丸く鈍角に計上したことで強さを示しています。
強さが維持され更なる高値更新をしていくとしたら、ゴールデンクロスは50%より上となると考えます。
総合判断
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ダブルトップ形成も視野に入れ基本は上昇トレンドという考えで相場と向き合いたいと思います。
調整以上の下げとなるのであれば結果的に1月29日を割り込むことになり、反発していったときに2月16日の高値を超えられないときはBOX入りの可能性が高くなり、普通に押し目であればそれほど時間をかけないで2月16日の高値を上抜けるという考えをもって臨機応変に対応していきたいと思います。(執筆者:城 晶子)