いざという時にあると便利な缶詰は、価格も手頃で下処理の手間が一切かからないので忙しい家庭の強い味方です。
どの缶詰も基本的には賞味期限が長いことから買い置きしている方も多いと思いますが、うっかりしていて期限切れ寸前などといったことにならないように上手にアレンジして効率良く使いこなしていきましょう。
目次
缶詰アレンジレシピ
こちらでは、鯖缶と焼き鳥缶を使った2つのレシピを紹介します。
1. 鯖缶入りガパオライス
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今や日本でもタイカレーやトムヤムクンと並ぶほど定番となったタイ料理の1つがガパオライスです。
一般的なガパオライスには豚ミンチが使われていることが多いのですが、代わりに鯖缶を使っても非常に美味しく仕上がります。
鯖缶には骨の健康に関わるカルシウムやビタミンD、記憶力を高める不飽和脂肪酸(DHA・EPA)がたっぷりと含まれているので、成長期のお子さんを持つご家庭にもおすすめのレシピです。
材料(2人前・1人当たり149円)
・ 白ご飯:茶碗2杯分
・ 卵:2個
・ 鯖缶:1缶
・ 人参:1/3本
・ ピーマン:1個
・ 玉ねぎ:1/3個
・ にんにく:2片
・ オイスターソース、酢、鯖缶の汁:各大さじ1杯
・ 砂糖:小さじ1杯
・ 醤油、クミンパウダー:小さじ1/3杯
・ サラダ油:大さじ2杯半
作り方
(1) フライパンにサラダ油(大さじ1杯)を熱して、卵を割り入れて目玉焼きを作ります。
(2) 鯖缶は汁を切ります。汁は大さじ1杯程度だけ残しておきましょう。
(3) 人参・玉ねぎ・ピーマン・にんにくをみじん切りにします。
(4) フライパンにサラダ油(大さじ1杯半)を熱して、(3) の具材をにんにく → 人参 → 玉ねぎ → ピーマンの順番で炒めていきましょう。
(5) 野菜をしんなりとするまで炒めたら (2) の鯖缶を加え、木べらでほぐしながら炒めていきます。
(6) (5)にオイスターソース、酢、鯖缶の汁、砂糖、醤油、クミンパウダーを加えて水気が飛ぶまで炒めていきましょう。
(7) お皿にご飯を盛り付けて (6) と目玉焼きをのせて完成です。
ポイント
クミンパウダー(100円ショップのダイソーでも購入可能です)はなくても大丈夫なのですが、少量を加えることでタイ料理らしいエキゾチックでスパイシーな味わいを演出できます。
また、ナンプラー(魚醤)を使わない代わりに醤油と鯖缶の汁を使っているところも当レシピのポイントの1つです。
2. 焼き鳥缶 de チーズダッカルビ風
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お店で注文すると1人1,000円近くする韓国料理のチーズダッカルビも焼き鳥缶でアレンジすれば約80%オフの197円(※焼き鳥缶を除く材料費は人当たり61円)です。
ささっと作れるので、お金をかけずにちょい飲みを楽しみたい時にぴったりのレシピです。
材料(2人前・1人当たり197円)
・ 焼き鳥缶:2缶
・ ピザ用チーズ:60g
・ 玉ねぎ:1/4個
・ キャベツ:1枚半
・ 豆板醤:小さじ1杯
・ 塩、こしょう:少々
・ 水:大さじ3杯
・ サラダ油:大さじ1杯
作り方
(1) 玉ねぎはくし切りに、キャベツはざく切りにします。
(2) スキレット(※小さめのフライパンを代用してもOKです)にサラダ油を熱して、玉ねぎ → キャベツの順番で炒めていきます。
(3) 野菜をしんなりとするまで炒めたら焼き鳥缶と水を投入して混ぜ合わせます。
(4) ふつふつしてきたら豆板醤と塩こしょうで味を整えます。
(5) スキレットの中央に穴を作り、穴の部分にピザ用チーズをのせて蓋をします。
(6) チーズがとろけるまで加熱したら完成です。
ポイント
焼き鳥缶以外の具材にキャベツと玉ねぎを使用していますが、半端に余ってしまうじゃがいもや人参、きのこ等とも相性が良いので、冷蔵庫のお掃除レシピとしても活用していただけますよ。
「缶詰アレンジ」で食卓を豊かに
缶詰は開けてすぐ食べられるという魅力がある一方で、そのままだと味覚、そして視覚的にもどことなく貧相に感じてしまうものです。
ほんのひと工夫するだけでいつもの缶詰が見違えるようにランクアップしますので、紹介したガパオライスやチーズダッカルビ以外にも自分好みにいろいろとアレンジしてみてくださいね(執筆者:栄養士、おうちご飯研究家 池田 莉久)