年会費無料で還元率1%の楽天カードを税金や公共料金の支払いに使っている方も多いのではないでしょうか。
ところが、6月以降は楽天カードで税金や公共料金を支払っても1%還元されません。
詳細とともに代役候補のカードも紹介します。
目次
還元率1%にならない楽天カードの利用分とは?

楽天カードを100円利用するごとに楽天ポイントが1ポイント貯まります。
1ポイント = 1円相当の価値であるため楽天カードの還元率は1%です。
しかし、還元率が1%にならない楽天カードの利用分がありますので、紹介しましょう。
還元率0%の利用分

まずは、楽天カードを利用しても全くポイントがもらえない主な利用分です。
・ キャッシング
・ 提携ATM・CDでのキャッシングによるATM利用手数料
・ 明細書発行費用
・ カード年会費(楽天ETCカード、楽天プレミアムカードなど)
・ リボ払い、3回以上の分割払いなどの手数料
・ 楽天Edy発行費用
・ 楽天Edyへのチャージ(auかんたん決済の利用)
・ 楽天クラッチ募金
・ 楽天PINKカードのカスタマイズサービス月額料金
・ カード切替手数料
・ nanacoクレジットチャージ
・ モバイルSuica(年会費、通常利用、Apple Pay、Google Pay、楽天ペイ)
・ モバイルPASMOへのチャージ
利用機会の多いモバイルSuicaなどが軒並み還元されないので、他のカードを使うとよいことでしょう。
還元率0.5%の利用分

次に、200円ごとに1ポイント還元(還元率0.5%)の主な利用分です。
・「楽天Edy」へのチャージ
・「楽天ペイ」のSuicaへのチャージ
・「楽天キャッシュ」へのチャージ
楽天のグループ企業が提供している金融サービスに利用すると、還元率が半減する傾向があるようです。
【6月1日~適用】還元率0.2%の利用分

そして、2021年6月1日から主に以下のような税金・公共料金の支払いを対象にして、500円ごとに1ポイント還元(還元率0.2%)に変更されます。
・ 小売ガス事業者(東京ガス、大阪ガス、日本ガスなど)
・ 水道事業者(東京都水道局、大阪市水道局など)
・ 税金(自動車税、固定資産税、法人税、贈与税、源泉所得税、住民税など)
・ その他(国民年金保険料、Yahoo!公金支払い)
税金や国民年金の支払いは、一気に多くのポイントを獲得できる利用先です。
また、水道光熱費は毎月コツコツとポイントを貯めるのに重宝することでしょう。
これらの利用分が0.2%しかポイントが貯まらないのは、率直にいって残念ですね。
税金・公共料金の支払いにおすすめのカード
そこで、ここからは、楽天カードからの乗り換え候補となる税金・公共料金の支払いにおすすめのカードを紹介しましょう。
1. リクルートカード:幅広く1.2%還元

まずは、還元率1.2%のリクルートカードです。
税金や公共料金の利用分でもポイントが目減りすることはありません。
また、楽天カードではポイント還元されない「モバイルSuica」「SMART ICOCA」へのクレジットチャージでも満額ポイントが還元されます(月合計3万円まで)。
ちなみに、楽天Edyへのチャージでも1.2%還元され、楽天カードからのチャージ(0.5%還元)よりも高還元です。
2. Orico Card THE POINT:入会後6か月間は2%還元

次に、還元率1%のOrico Card THE POINTです。
還元率こそリクルートカードに劣りますが、入会後6か月間の還元率が2%に跳ね上がります。
新年度に、まとめて税金や公共料金を支払いたい人におすすめです。
3. 三井住友カード:高額決済によるボーナスポイントあり

まとまった支払いなら、三井住友カードもおすすめです。
月間利用金額が5万円を超えると、次のようにVポイントのボーナスポイントをもらえます。
・ 月10万円以上:100ポイント
・ 以降月5万円ごと:100ポイント
まとまった金額の見込める水道光熱費などの公共料金支払いに使えば、大量のポイント獲得も夢ではありません。
通常の三井住友カードは0.5%還元である一方、若者専用の「デビュープラス」は1%還元であるため、フレッシャーズなどにおすすめです。
6月以降は他のクレカへの乗り換えも視野に入れる
高還元が魅力の楽天カードですが、6月からは税金・公共料金などに利用した際の還元率が「1% → 0.2%」と大幅ダウンします。
「6月だからまだいいや」と思っていると、あっという間に6月がやってきますよ。
今回紹介した他のクレカで、税金・公共料金を支払うことも視野に入れてください。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)