おうちでご飯を食べる機会が増えて食費も増えています。
雑誌やテレビでは「おやつは手作り」や「もやしでかさまし」などの食費節約術がたくさん紹介されています。
しかし、食べ盛りの子どものいる家庭や食にこだわりがある家庭では継続して実行することが難しいのではないでしょうか。
スーパーで買い物をしていると、かごの中は人それぞれです。
生鮮食品が多い人もいれば、半加工品がほとんどの人もいます。生活スタイルや食の好みによって買い物の内容は変わります。
今回は、ただ食費を節約するのではなく、買い物内容や食へのこだわりを変えずに「今までと同じものをより安く買う方法」を紹介します。
目次
今までと同じ食材をより安く買う方法

1. 単価の高い米は「ノーイベントデー」の値引きシールを狙う
多くのスーパーには特売日があります。特売日にはポイント還元率が高かったり、目玉商品が増えることから、買いだめをする人も多いのではないでしょうか。
筆者も単価の高い米は「ポイント5倍日」に買いだめしていました。
ところが、
のです。
筆者の利用するスーパーのポイントは、購入金額200円につき1ポイント付与されます。1ポイントは1円として利用できます。
2,000円の米を買えば10ポイント、ポイント5倍の日に買えば50ポイントが付与されます。多くの人はポイント5倍の日に米を買いだめをすると思います。
しかし、米は精米日から一定の日数が過ぎると値引きシールが貼られます。2,000円の米に30%引きのシールが貼られれば1,400円です。
それならば「ポイント5倍の日に30%引きの米を買えばいい」と思う人がいるかもしれません。しかし、スーパーでは値引きシールのついた米を特売日まで残しません。
特売日には精米したての米をたくさん並べて売るので、特売日前の「ノーイベントデー」に米に値引きシールが貼られる傾向があります。
精米したてにこだわる人には不向きの節約術ですが、食べ盛りの子どものいる家庭で量が必要な場合には食べる量を減らすことなく、大きく節約できる方法です。
2. 生鮮食品は閉店直前よりお昼前が狙い目
しばしば「閉店直前のスーパーは値引きシールが貼られるのでねらい目」と聞きます。
しかし、仕事から帰る時間が閉店時間にあわない人や小さな子どもがいる人が閉店直前に買い物に出るのは難しいことでしょう。
たしかに、閉店直前にはお総菜に半額シールは貼られます。
しかし、
です。生鮮食品の値引きシールは、朝一に貼られることが多いからです。
9時開店のスーパーであれば、朝に出社したパートの人たちが前日に売れ残った生鮮食品に値引きシールを貼ります。
以前は、店頭に並べた状態でシールを貼っていましたが、最近はいったんバッグヤードに商品を下げて値引きシールを貼ってから再び陳列するようです。
朝から売れ残り商品をピックアップしてバッグヤードでシールを貼り、再び陳列される時間がおよそ11時前後です。スーパーは11時過ぎから混み合うため、その直前に陳列作業を完了させます。
スーパーによっては半額シールが貼られる野菜には半額なりの傷みがあることもあります。
しかし、「もやしでかさまし」や「使う野菜の種類や量を減らす」という節約術よりはお腹も心も満たせる節約術ではないでしょうか。
筆者の最寄りのスーパーでは、11時に値引きシールの貼られた野菜が陳列されます。この暗黙のルールを知っている人は、11時を狙って買い物に行きます。
筆者も値引きシールの陳列にタイミングが合ったときには、野菜の種類を選ばずに半額シールの野菜をどんどんとカゴに入れます。そして、帰宅後に買ってきた野菜をみながら献立を考えます。
「種類を選ばない」という買い物方法には、献立のマンネリ化を防ぐというメリットもあります。
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3. 特売日の買いだめでは保存のきく目玉商品を狙う
スーパーの特売日には目玉商品があります。特売日には、つい「全部の価格が安くなっている」と思ってしまいますが、すべての商品の価格が一律で安くなっているわけではありません。
特売日の目玉商品には調味料や粉など保存のきく食品がいくつか混ざっています。保存のきく食品に値引きシールが貼られることはめったにないので、特売日に買うとお得です。
特に、購入点数に制限のある商品はかなりお買い得だと言えます。
特売日には、
・ ポイント還元率が高くなる特売日
の2つがあります。
しかし、
です。
台風がくる前の日や雨が降る前日は、翌日分まで買う人が多く商品の回転スピードが速いため、なかなか値下げシールは貼られません。
一方で、天気の悪い当日は来店客数が減ることを見込んでいつもより早くから割引率の高いシールが貼られる傾向にあります。
天気の悪い日とは雨や台風の日だけではありません。近年は、夏の暑すぎる日も天気の悪い日に入ります。あまりにも暑い日には外出を控える人が多いため、来店客数が減ります。
食の基準や量を変えずに出費だけを減らす
「食費は月3万円」という記事をみると「自分はできない主婦」と落ち込むことがあります。しかし、食費の基準は家庭それぞれです。
紹介した方法は、食の基準や量を変えずに出費だけを減らす節約術です。買い物に行く時間や買うタイミングを上手にずらして同じ量を今よりも安く買いましょう。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)