スマホがあり、あらかじめ入金しておけばお金を支払える QR・バーコード決済は、
「キャッシュバックがお得」
など使う人が増えています。
特に人気のPayPayとauPayの使い勝手を比較してみましょう。
目次
QR・バーコード決済とは
QR・バーコード決済とは、店頭レジにある専用QRコードをスマホカメラで読み取る、またはスマホアプリ上にQRコードやバーコードを表示して、店側がバーコードリーダーやカメラなどで読み取って支払いをする決済方法です。
または、顧客のスマホでお店のQRコードを読み取って決済することもあります。
ここ1,2年コロナ禍で利用者が急増しています。
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バーコードやQRコードを読み取ってもらいます。
または、スマホでお店のコードを読み取って決済します。
PayPay、auPay、LinePay、d払い、楽天Payなどがあります。
スマホにアプリを入れ、事前にお金を入金し(チャージ)、決済します。使用した金額に応じたキャッシュバック(最初は0.5%など)が受けられることがあります。
コロナ禍お札を使わなくても買い物ができる点は長所、通信障害やスマホの故障などでお金が使えなくなるのが短所です。
利用者急増から、給与支払いを QR・バーコード決済などのデジタル決済を可能にできるような検討が現在厚生労働省でされています。
PayPayのサービス
では、1番人気ともいえるPayPayの特徴を確認してみましょう。
PayPayでは、加盟店舗が約310万店舗を超え、会員数は約3,800万人とのこと(令和3年4月時点)です。
QR・バーコード決済用のバーコードとともに、「送る・受け取る」「おトク」「チャージ」(入金)があります。
「請求書払い」で公共代金も支払うことができ、「ウーバーイーツ」「ピックアップ」など宅配サービスを受けることも、「タクシー配車」を受けることもできます。
新しい機能では「スマホ充電」もできます。
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ホーム画面です。
決済や残高チャージ、送金、運用等もできます。
「クーポン」がありますが、PayPayでは基本的にクーポンを取得しなければ、10%還元、20%還元(令和3年3月)などキャッシュバックは受けられません。
PayPay支払いしてしまってから、「キャッシュバックが出てこない」などとならないように、「クーポン」をタッチして取得済みを確認しましょう。
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決済額の10%還元は、クーポン取得する必要があります。
PayPayは、銀行口座との連携が比較的簡単にでき、チャージ(入金)もとても簡単です。
買い物をする直前に5万円などチャージ(入金)することもできます。
PayPay銀行(元ジャパンネット銀行)に口座がなくても、相手のIDがわかればお手軽に送金できます。
令和3年3月キャッシュバックキャンペーンのときは、PayPayのみユーザーが3%、ヤフープレミアム会員兼用ユーザーが5%、ソフトバンクユーザー兼用ユーザーが10%と格差がありました。
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一般ユーザー、ヤフープレミアム会員ユーザー、ソフトバンクユーザーで還元率に違いがあります。
PayPayモール(ヤフーサイトのショッピングからPayPayモール)で買い物する時もPayPayユーザーはお得に買い物はできます。
ヤフープレミアム会員、ソフトバンクユーザーになれば、還元率も高くなりよりお得になります。
日曜日や5のつく日に還元率が高くなっています。
PayPay決済額の0.5%(決済回数や購入額で上がる)がボーナスとして1か月後にキャッシュバックされますが、このボーナスを1円から運用に回ることができます。
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ボーナスは、支払いに使ったり、運用に回すことができます。
4月以降もさまざまなクーポンが用意されていますので、アプリを入れて早速チェックしてみましょう。
PayPayは令和4年度にLinePayと統合する予定です。
ますます利用者が増えます。
auPayのサービス
auPayは加盟店舗が約190万店舗で、会員数は1億人とのこと(auPay HP参照)です。
2月3月と大規模な20%還元のキャッシュバックキャンペーンを行い、ここ最近大幅に利用者数や利用可能店舗数を伸ばしてきた、auPayのサービスを見てみましょう。
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アップルペイやポンタカードと連動できます。
送金には、銀行口座開設が必要です。
残高欄の下に「コード支払い」でバーコード決済ができ、「請求書払い」で公共料金を支払えて、「送る受け取る」で相手に送金できます。
PayPayと異なるのは、「auじぶん銀行」で口座開設しなければ相手に送金ができないことです。
auPayプリペイドカードを作るとローソン(他のコンビニは不可)で現金をauPay残高にチャージ(入金)できます。
ローソンに行く機会が多いとau(現金用)カードとても便利です。
auPayクレジットカードを作ってチャージをすると入金額の最高10%のポイント還元を受けられます。
auじぶん銀行からauPay残高にチャージするときは、キャッシュカードの暗証が必要です。
他の銀行から連携して残高チャージができますが、本人確認がより厳格です。
PayPay残高のチャージのように簡単にはチャージできないので、慎重に送金や残高チャージを行うには、auPayが適しているのでしょう。
auPayカード(現金)からのチャージ額、またはauじぶん銀行からのチャージ額の何パーセント(3月には5%)かをポイント還元していた時期もありました。
お得情報は見逃さないようにしましょう。
20%還元、10%還元などのキャッシュバックはポンタポイントで行われます。
ポンタカードがなくてもポイントは貯まるのですが、カードがあった方がより、ポイントを活用できます。
auPayアプリでは、連携した銀行口座やカードの残高が確認できたり、家計サポートがあったり、損害保険、生命保険、自動車保険、iDeCoへ加入できたり、金融関係が充実しています。
もちろん、還元されたポイントを運用できる点もPayPayと同じです(100ポイントから)。
住宅ローン、カードローン、FX、ふるさと納税もでき、料理アプリも見られるのもauPayアプリの特徴です。
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ポイント運用や保険加入、外貨預金、ローン等、金融関係のサービスが充実
特に今年は、2月3月と20%還元を太っ腹に展開しているauPayですが、現在auPayでは、ホットモットで購入すると10%還元、ローソンで買い物すると3%還元されるキャンペーンをやっています。
新規入会もキャンペーン(au HP参照)をやっていて、最高1万ポイントがもらえ、残高チャージ金額に10%も還元されるそうです。
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ほっともっと、でauPay決済すると10%還元です(上限あり)
使えるお店の数はPayPayが多い
auPay が使えるところは、PayPayも使える店舗が多く、PayPayの方がより幅広く加盟店がある印象です。
特に小さいお店の QR・バーコード決済は、PayPayのみのところが多く、自治体の取り扱いも幅広いのはPayPayです。
買い物や支払いなど、決済アプリ本来の使い方をするなら、やはりPayPayは便利です。
残高チャージが手間なくできること、割り勘や送金機能を利用するのもPayPayがお手軽にできるでしょう。
auPayは高い還元率と幅広い使い方ができるアプリ
auPayでは、もっと利用者数を増やすことを目指しているのか、決済をした後の還元率が高いし、上限額も高い傾向があります。
ただし、PayPayと比べるとやはり使えるお店が少ないと感じます。
家計見直し相談などもでき、連携口座の確認ができ、保険にも入れるという幅広い家計簿のような使い方もできるのはauPayアプリの強みでしょう。
送金や残高チャージに手間がかかることも「慎重」にできると考えれば強みに見えるでしょう。
またマイナポイント申請は、PayPayは5,000円、auPayなら実質6,000円分がもらえるので、周囲にauPayを使えるお店が多いなら、auPayがおすすめです。
スマホのQR・バーコード決済の注意点
QR・バーコード決済の注意点をあげていきます。
【注意点1】10%、20%還元される場合、上限額、回数を意識して買い物を
還元されると思うと買いすぎてしまうことがあります。
3月のauPay決済(20%還元)では1回500ポイント上限、1か月で3,000ポイントが上限でした。
PayPay決済(10%還元)のクーポンは1回限りのものがあります。
1か月1,000ポイント上限でした。
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還元には上限額がありました。今後も上限額は要チェックです。
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回数が決まっているクーポンも多いです。
決済前に取得しましょう。
私が良くやってしまったのが買いすぎです。
新型コロナのこともあり、買い貯め傾向もあったのですが、全ての購入物が20%還元(auPay)になるような気がして、いろいろ買ってしまいました。
1回500ポイントまでなら、2,500円までの買い物でないと20%還元をフル活用できないのです。
【注意点2】クーポン入手が必要か、何回まで還元を受けられるか確認しよう
例えば、3月4月のPayPayキャンペーンでは、牛角やサーティーワン、ドトール、美容室ASHなどの支払いが10%還元だったのですが、クーポンを入手する必要があり、回数も1回まで(美容室を除く)でした。
せっかくですから、たくさん買うときに使った方がお得です。
【注意点3】他店の値段と比べて買い物を
もともとお値段が高めのお店だと、20%還元を受けてもあまり安くないこともあります。
お高めのお店で還元を受けるなら、そのお店にしかない良いものを購入するとお得です。
【注意点4】マメにアプリを開いて、キャンペーンをチェック
auPayもPayPayも他の QR・バーコード決済(d払い、LINEPay、楽天Payなど)でもキャンペーン情報はアプリを通して周知させています。
昨日までなかったキャンペーンが今日見たら追加されていることもあります。
アプリはマメにチェックし、身近なお店でポイント還元などが行われていないか、確認してみましょう。
店舗の表示も要確認です。
PayPayとauPay、やはり両方あるのが便利
決済時のポイント還元などキャンペーンの時期が一緒とは限らないし、キャンペーン対象店舗が異なることもあるので、PayPayとauPay両方持っているのが便利だと思います。
「あれ、PayPayで還元キャンペーンだけど、間違えてauPay使っちゃった。」ということもあります。
言えばやり直してもらえることもあります(混んでるときには迷惑になってしまいます)。
このときはauPayを現金で払い戻してくれて、PayPayで決済しなおしてくれました(ケンタッキーでした)。
QR決済、ぜひお得に便利にお使いください。(執筆者:社会保険労務士 拝野 洋子)