食費節約の買い物方法として、まとめて食材を買う方法と、毎日割引品を探して買う方法の2つが取り上げられます。
どちらも節約のメリットがある反面、同じような食材になってしまうことやあまり節約にならないといったデメリットがあります。
しかし、この2つの方法を組み合わせると、両方のデメリットを補い合うことができるのです。
今回は、食費の節約をより効率的にできる「食材のまとめ買いと割引買いを組み合わせる方法」を紹介します。

目次
「まとめ買い」のメリット・デメリット
まずは、「まとめ買い」のメリットとデメリットから見ていきましょう。
メリット1. 無駄買いが減る
買い物回数が多いとつい不要なものまで買ってしまいます。
不要なものとは、嗜好品だけではなく、あまり使わない調味料や予定外に買ってしまう食材なども含まれます。
一方で、まとめ買いをすると無駄買いが減ります。限られた食材・調味料で料理するので、計画的に買うと余らせてしまうこともなくなります。
メリット2. 時間と交通費を節約できる
スーパーでの買い物は思っている以上に時間がかかります。
スーパーに行き、悩みながら商品を選び、並んでいるレジに並び、袋詰めをして、家に帰るといった一連の作業があるので、筆者の場合には自宅から徒歩5分のスーパーでもトータル30分はかかります。
お金の節約はできても時間がかかるのであれば、疲れて料理が億劫になるなど他の部分にしわ寄せがきます。
まとめ買いをすると買い物時間の節約にもなります。さらに、車や公共交通機関でスーパーに行く場合には交通費の節約にもなります。
デメリット1. いつも同じ内容になる
曜日によってお買い得商品が定まっているスーパーが多いので、同じ曜日に同じスーパーに行くとどうしても同じ内容の買い物になってしまいます。
そのため、同じような食材ばかり食卓に並ぶので節約になっても生活の質が下がってしまう恐れがあります。場合によっては、食材の偏りで栄養のバランスが崩れてしまいます。
デメリット2. 割高な場合がある
たとえば、鶏むね肉の底値がグラム38円であっても、まとめ買いの日には58円の場合もあります。
すべての商品が同じ日に特売というとこはほぼありませんので、買い物の日に仕方なく割高な商品を買う必要が出てきます。
「毎日割引品を探して買う」メリット

次に、「毎日割引品を探して買う」メリット・デメリットを見ていきます。
メリット1. 定価より割安に買える
単純に定価より割安に買えるため、同じ食材でも節約できたり、ボリュームを増やせるなどの利点があります。特に食べる量が多い人や家族が多い場合は効果的です。
メリット2. いつも買わない商品を買える
割引品を買う最大のメリットは、いつもは高くて買わない商品を買えるということです。
筆者の最寄りスーパーでは、頻繁に牛切り落とし肉が半額になっていて、鶏モモ肉や豚小間切れ肉の定価より安くなっています。
「ちょっと高い肉や魚」が割引品のねらい目です。
節約のためいつも同じ食材が食卓に並ぶと食事の時間が味気のないものになってしまいます。
普段は買わない食材を格安で取り入れることで食生活が豊かになり、節約を継続できます。
デメリット1. 割引品がない場合がある
割引品を狙って行ったものの「割引品が売り切れていた」「割引になっているのは黒毛和牛のステーキ肉のみ」といった経験はありませんか。
割引品狙いは一種の賭けなので、いつもあるとは限りません。そのため、割引品がないと献立の予定が狂ってしまい、結果的には節約にならないということがあります。
デメリット2. かえって節約にならないこともある
いくら半額になっていたとは言え、元値が高い商品では節約にはなりません。
「半額」のシールに目が眩んで無駄に買ってしまうことがありますが、要注意です。また、スーパーに行くたびに調味料や野菜などをつい買い足してしまうリスクもあります。
節約に効果的な「週1のまとめ買い + 週1の割引品買い」
前述のメリット・デメリットを考慮し、両方の良いところだけを取り入れた「週1のまとめ買い + 週1の割引品買い」をおすすめします。
具体的には、
のです。
そのうえで、
のです。
この方法にすることで、割引品がなかった場合にも対応できますし、何度もスーパーに行かなくなるので無駄買いを減らせるというわけです。
「週2の買い物」のコツ

1. 休日にまとめ買い、平日に割引品を買う
休日の比較的時間に余裕があるときにまとめ買いをします。この時にメモを用意して行くと、買い忘れと無駄買いを防げます。
平日は肉・魚などの割引品だけを狙って他のコーナーには寄らないようにします。
こうすることで平日のスーパー滞在時間をぐっと短縮でき、他の商品をついで買いすることもなくなります。
2. 割引品は別のスーパーを利用して時間を変えて行ってみる
同じような商品を買わないためにも、割引品を買う際には別のスーパーを活用しましょう。時間帯によって割引する商品が違うことがあります。
筆者がよく行くスーパーでは、開店すぐの朝には肉が半額、昼頃に塩さばや干物など日持ちする魚、夕方に鮮魚や刺身が半額になります。
スーパーが割引をする時間帯を大まかに把握しておくと欲しいものを狙って行くことができます。
3. まとめ買いで肉・魚を8割程度買って半分は冷凍
食材を使いきれない、または期限が迫って作りすぎてしまうようではいくら安く買っても節約にはなりません。
まとめ買いで週の8割程度がまかなえる量の肉・魚を買って、そのうち半分は傷まないように冷凍しておきましょう。
残りの2割を割引品で補うようにします。
この方法にすると、割引品があまりなかった際にも対応できますし、急な外食などで食事がいらなくなった時にも食材が無駄になりません。
両方のメリットを活かして豊かに食費を減らす
まとめ買いと割引品狙いの両方を組み合わせることで、無駄買いの削減だけではなく、ボリューム増、リッチな食材が買えるなど、食事の楽しみを減らさずに節約できます。
皆さんも試してみてください。(執筆者:渡部 早紗)