気温が上昇し、エアコンを使う季節がやってきました。
筆者の家にはエアコンが4台あります。3台は10年以上使用し、1台は7年目のお掃除機能付きです。
今年は、和室の1台とリビングの1台のクリーニングを業者にお願いしました。和室のエアコンは4年ぶりのクリーニングで、リビングは購入後初のクリーニングです。
目次
業者クリーニングの内容・作業の流れと相場
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業者クリーニングの内容・作業の流れ
和室のエアコンにはお掃除機能がありません。そのため、分解も簡単で1時間ほどですべての作業は終わりました。
水は自宅の水をバケツ(1杯~2杯)に汲んで使います。
エアコンのカバーを外して専用の高圧洗浄機でエアコン内部に水を通して洗うというのが、作業の流れです。
排出された水は下に張ったビニルシートをつたって大きな排水容器(業者が持参)に入るのですが、水の色をみればエアコンがどれほど汚れていたかが分かります。
リビングのエアコンにはお掃除機能がついています。分解する部品も多く、7年ぶりのクリーニングということで、分解するたびにほこりやカビが落ちてきました。
分解が終わると「浴室をお借りします」と言われ、すべての部品を浴室できれいに洗っていました。
リビングのエアコンはキッチンからでる油を吸い込むため、浴室でジャブジャブと洗わなければ汚れが落ちません。
業者の方は2時間ほど浴室にこもっていました。2時間前には濃い茶色1色だった部品が、浴室から出てきたときには購入時の白色に戻っていました。
元通りに組み立てて室内機は終了です。
エアコンのクリーニングとは別料金で室外機の洗浄も行います。高圧洗浄機で室外機裏の詰まりを除去します。約2,000円で作業は5分程度で終わります。
料金と相場
費用は、
・ お掃除機能付き:1万5,000円
でした。
室外機は別途2,000円ずつ必要です。
一般的な相場でも、お掃除機能なしは1万円から1万5,000円、機能付きは1万5,000円から2万円だと言われています。
業者によっては別途交通費や駐車場代を請求することがあるため、事前に「すべて込」であるかを確認しておきましょう。
やってはいけない自己流クリーニング
エアコンクリーニングは安い買い物ではありません。
一般的に「1年に1回が理想です」と言われますが、1年に1回1万5,000円 × 4台もするわけにはいきません。そこで「自己流クリーニング」をする人がいるのです。
ホームセンターには、エアコンクリーニングのスプレーが売られています。業者が使っていたような高圧洗浄機も売られています。
毎年クリーニング代を支払うくらいなら、思い切って高圧洗浄機を買ったほうが長い目で見れば得だと考えることもできます。
自己流クリーニングをすすめない理由
しかし、自己流クリーニングはおすすめしません。なぜならば、筆者が失敗したからです。
筆者は、クリーニング代を節約するがために業者をまねて分解しようと試みたことがあるのです。
結果は、カバーが割れるという散々なものでした。カバーがなくなったことでほこりが内部に入りやすくなり、さらに汚れやすくなってしまいました。
また、業者の話によると市販の高圧洗浄機は力が強すぎるので、エアコンクリーニングに使用すると一発で壊れるとのことでした。
特に、室外機の場合には、濡れてはいけない内部にまで水が入ってしまいます。
自己流クリーニングで対応できる箇所は、せいぜいフィルターと手が届く範囲に市販のスプレーを吹きかける程度でしょう。
賢い業者の選び方とエアコンの選び方
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クリーニングと冷房効率
エアコンは、クリーニングをしないで使用していると匂いやカビがついてしまい、冷房効果が落ちてしまいます。
筆者のエアコンもクリーニングをする前は1日中つけていても部屋が冷えずに電気代だけが上がっていきました。
しかし、クリーニングを終えた今では短時間つけるだけで部屋が涼しくなり、エアコンをつけている時間が短くなっています。
クリーニング代をケチっているうちに匂いはプラスチック部分に浸み込みます。クリーニングをしたとしても浸み込んだ匂いは残ってしまうそうです。
エアコンクリーニング代は安くはありませんが、自己流と比べれば費用対効果が圧倒的に高いと言えます。
賢い業者の選び方
エアコンクリーニング業者はたくさんあります。中には部品を外すこともせずに、外側から掃除をして終わってしまうこともあるようです。
筆者が以前頼んだ業者は、水をほとんど使用せず、薬液に部品をつけてあぶら汚れやカビを溶かしていました。
効果は抜群でしたが、プラスチックへの影響や薬剤の影響を考えると多少気になるクリーニングではありました。
業者によってクリーニング方法や使う洗剤が違います。浴室を使う業者があれば、大きな容器を持参する業者もあります。
費用だけで業者を選ぶのではなく、自分があと味よく終えられる業者を選びましょう。
エアコンの選び方
クリーニング代はエアコンの種類によって変わります。お掃除機能付きは約5,000円上乗せされます。
お掃除機能付きエアコンは「エアコン掃除の必要がない」と思っている人が多いのですが、お掃除機能付きエアコンも日頃の手入れは必要です。
特にこだわりがなければ、お掃除機能のついていないエアコンを選んだほうがメンテナンス代を節約できることでしょう。
メンテナンスをきちんとして寿命を延ばす
エアコンの設計上の標準使用期間は10年です。しかし、メンテナンスをきちんとすれば使用できる期間は伸びる可能性が高くなることでしょう。
今年はおうちで過ごす時間が長い夏になりそうです。エアコンクリーニングをして気持ちのよい夏を過ごしてみてはいかがでしょうか。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)