自動車保険の「ロードサービス」は、ほとんどの自動車保険にセットされています。
しかし、その内容はさまざまです。レッカーサービスと車両トラブルだけに対応というものもあれば、帰宅費用や宿泊費用のサポートがついているものもあります。
あなたの自動車保険はどうでしょうか。
筆者は先日車のトラブルに遭い、ロードサービスの「レッカーサービス」と「帰宅費用サポート」を利用しました。
深夜に帰宅していた途中にタイヤが破損して車が走行不能となってしまったのです。
筆者は田舎に住んでおり、また深夜であったため、帰宅手段がタクシーしかありませんでした。その時のタクシー代は1万2,500円、大きな出費です。
しかし、筆者の自動車保険には「帰宅費用サポート」がついていたので、タクシー代は後日保険会社から戻ってきました。
今回は、自動車保険のロードサービスに「帰宅費用サポート」や「宿泊費用サポート」をつけたほうがよいケースを解説します。
また、その両方が自動でセットされている保険も紹介します。
目次
「帰宅、宿泊費用サポート」をつけたほうがよいケースとチェックポイント
まずは、「帰宅、宿泊費用サポート」をつけたほうがよいケースとチェックのポイントから見ていきましょう。
1. 田舎に住んでいる
・ 週末は車で遠くに買い物に行く
という人は、「帰宅費用サポート」がついているかを確認しましょう。
住んでいる場所に、バスなどの公共交通機関が通っていますか。また、1日の本数はどうでしょうか。
このケースでは、日常的に遠くに出かけるため、外出先で車のトラブルが起きると帰宅にはタクシーを使うことが予想されます。
その場合にはタクシー代が高額になるのではないでしょうか。
2. 自家用車で、家族で遠出、旅行などに出かける
もし、家族旅行中に車のトラブルにあったら、当日は宿泊する可能性もあることでしょう。家族の人数が多ければ、宿泊費は大きな出費です。
また、公共交通機関などで自宅まで帰宅できても、家族の人数が多いと交通費が高くなることも予想されます。
「帰宅費用サポート」「宿泊費用サポート」のチェックポイント
保険で支払われる帰宅時の交通費や宿泊費の上限などは、各保険会社によって違います。よく確認しておきましょう。
「ロードサービス」に両方がセットされている自動車保険会社

一般社団法人日本損害保険協会のホームページに記載されている自動車保険会社は、現在16社あります。
筆者が16社の保険内容を確認したところ、「ロードサービス」に「帰宅費用」と宿泊費用」両方が自動でセットされているのは、次の9社でした。
・ アクサ損害保険株式会社
・ SBI損害保険株式会社
・ 共栄火災海上保険株式会社
・ セコム損害保険株式会社
・ ソニー損害保険株式会社
・ 日新火災海上保険株式会社
・ 三井住友海上火災保険株式会社
・ 楽天損害保険株式会社
このほかは特約での取り扱いとなっているもの、帰宅費用サポートはついているが、宿泊費用サポートがないなどさまざまです。
※日本で取り扱いのある自動車保険会社は16社以外にもあります。
自分の運転スタイルと保険料を確認して適切な保険を選ぶ
まずは自分が入っている自動車保険を確認しましょう。
ロードサービスに、「帰宅費用サポート」や「宿泊費用サポート」はついていますか。
万が一のトラブルの際に補償は手厚いほうがよいのは確かです。しかし、補償が厚ければ保険料が高くなる可能性もあります。
「帰宅費用サポート」や「宿泊費用サポート」がついていない場合に、特約などでつけると保険料はどのくらい高くなるのかを各社サイトで見積もりしましょう。
特約を付けた場合の保険料は、各運転者の条件によって異なります。
自分のケースに必要な補償をよく考えて、それに見合った保険料であるかも確認して適切な自動車保険に入りましょう。(執筆者:山口 智子)