株式投資を続けているうちに、「IPO株」に興味を持つ方もいるかもしれません。
IPO株は、上場前の銘柄を注文する「新規公開株式」で抽選で当選した人だけが買えます。
また、上場直後は価格変動が大きいため一攫千金の夢があります。
IPOに落選続きだったため、IPO銘柄に注目した「バリュー株投資」をしてみました。
結果は8万円の利益で「売り」ができました。
実体験をふまえ、IPO株のきほんの「き」とメリット・デメリットを紹介します。
目次
IPO株とは
「IPO」は、未上場企業が上場し、株を売買できるようになることを指します。
英語の「Initial Public Offering」の頭文字を取り、IPOと言われます。
「IPO株」は「新規公開株」とも呼ばれます。
IPO株の大きな魅力は、上場すると公開価格よりも大きく値上がりすることがあることです。
もしかするとテンバガー株も隠れているかもしれません。
しかし、必ずしも公開価格よりも値上がりするかと言われると、そうではないこともあります。
「バリュー株投資」と「グロース株投資」の違い
投資スタイルで、「バリュー株」と「グロース株」の2つがあります。
【グロース株投資】企業の売り上げ成長率が高く安定した高い成長が見込める企業株に投資する
「バリュー株投資」で例としてよく言われるのは、アメリカのアップル株を20年前に購入していたら47倍になっていたというエピソードです。
上場したばかりのIPO株には、未来のアップル株になりえるかもしれないバリュー株も多いのです。
「バリュー株投資」のデメリット
バリュー株投資では配当収入の「インカムゲイン」とは違い、株価が値上がりすることでの、「キャピタルゲイン」の 売買益を狙う人が多いです。
価格変動が大きいことで不安感もあり、全ての人におすすめできる投資法ではないのは事実です。
そのため、ある程度は株式取引に慣れた人向きといえるでしょう。
IPO株を楽天証券で買いたい場合
楽天証券では、国内株式、新規公開株式(IPO)に進みます。
2. 募集・売出価格の決定
3. 購入申込をする
4. 抽選
決められた日時に手続きをしましょう。
ただし、IPO株には当選枠があるため当たらないことも多いです。
IPO株で利益を出したい場合
もし、IPO株で利益を出したい場合は、初値や初値から数日で利益確定をする人が多いです。
公募価格は安値になりがちなため、初値は公募価格よりも高くなることが多いからです。
しかし 初値が公募価格より安くなる「公募割れ」もありますので、全ての株が思うような株価になるとは限りません。
6月の取扱銘柄

楽天証券での6月取扱銘柄です。
銘柄、公開市場予定日、公開価格または仮条件、目論見書、ブックビルディング、購入申込の日などが書かれています。
事業説明が書いてある目論見書もリンクを開き見ることができます。
楽天証券で全てのIPO株を取り扱っているとは限りません。
取扱のないIPO株もあります。
IPO株に注目して株取引で利益が出た体験談
過去に、ウェルスナビ(7342)を購入しました。
「ウエルスナビ」は2020年12月22日に上場しました。
IPO株には当選しなかったのですが、2020年12月末に1株あたり2,304.0円で購入し、2021年1月上旬に3,115.0円で約定しています。

買付が12月28日、売付が1月6日ですので、わずかの期間で8万円程度のプラスとなりました。

執筆現在の株価は3,910円ですので、売らずに保有し続けたら約16万円のプラスとなっていました。
しかし、現在、株価は全体的に上がり、実態経済と乖離しているとも言われています。
「天井売れず 底買えず」の言葉がありますので、落胆はしていません。
私の場合、購入タイミングもよかったと感じます。
「バリュー株投資」では少額投資でも一獲千金を狙える
株取引で、少額資金が大金になりえる方法が「バリュー株投資」です。
ただ、初心者が安易に手を出すと損をすることもありますので、注意してください。
とはいえ、「グロース株」を投資していて慣れてきたら、余裕資金で「バリュー株投資」に挑戦してみるのもいいかと思います。
中でもIPO株投資は、初値が公募価格よりも高くなりがちのため、公募に応募してみるのもいいかもしれません。(執筆者:節約への情熱は誰にも負けない谷口 久美子)