生活費の節約に最も効果的なことは「無駄な出費をしない」ということではないでしょうか。
できるだけ安い商品を選んだり、使い切るだけの食材を購入するなど、できることはいろいろとあります。
「物を大切に使う」ことも1つの節約法です。
この記事では、紅茶や緑茶、麦茶の茶ガラを食材として再利用する方法を紹介します。
目次
1. 紅茶の茶ガラを再利用「紅茶クッキー」

材料
紅茶の茶ガラ:ティーバッグ2個分
小麦粉:100g
砂糖:30g
バターまたはマーガリン:50g
作り方
(1) 出がらしのティーバッグを良く絞って水気を切ります。

(2) ティーバッグから茶ガラを取り出し、クッキングペーパーの上に広げて電子レンジでしっかりと乾かします。
600Wで3分~5分程が目安ですが、茶ガラから水気が抜けてパラパラになるまで調整してください。

(3) 耐熱容器にバターを入れ、600Wの電子レンジに30~40秒かけて溶かします。
(4) 溶かしたバターに砂糖を加えてよく混ぜます。
(5) (4) に小麦粉と乾かした茶ガラを加えて混ぜます。
(6) しっかりと混ざったら軽くまとめ、ラップに包んで棒状にします。粉っぽくてもラップで包んでぎゅっと握れば、まとまっていくので大丈夫です。そのまま冷凍庫に入れて、20~30分冷やし固めます。

(7) オーブンを170度に予熱します。冷凍庫から取り出した生地を1cmほどの厚みにカットしましょう。
カットしているうちにバラバラになってしまったものは、ラップの上からぎゅっと握ってまとめてください。

(8) オーブンシートの上にカットした生地を並べ、オーブンで15~20分焼けばできあがりです。
牛乳も卵も使用しない、サクサクでホロホロの紅茶クッキーです。紅茶の風味がふわりと漂います。
未使用の茶葉を使用した紅茶クッキーと比べてしまうとさすがに風味は劣りますが、使用済みのティーバッグを活用とは思えないおいしいスイーツです。
ポイント
紅茶を使ったスイーツは、クッキー以外にもたくさんあります。紅茶のマフィンや紅茶のパウンドケーキ、紅茶のスコーンなどです。
茶ガラをきちんと乾かしてから再利用すれば、通常の紅茶のスイーツレシピで作れます。お好きなスイーツを作ってみてください。
2. 緑茶の茶ガラを再利用「緑茶ふりかけ」

材料
緑茶の茶ガラ:大さじ1杯分
昆布茶:少々
ゴマ・カツオ・じゃこ・のりなど:お好みで
作り方
(1) 緑茶の茶ガラをよく絞り、水気を切ります。クッキングペーパーの上に広げて、600Wの電子レンジで3~5分ほど乾かします。様子を見ながら、水気がなくなるまで延長してください。

(2) さらにフライパンで茶ガラがカリカリになるまでしっかりと煎ります。生のじゃこを使用する場合には、ここで加えてください。茶ガラと一緒にしっかりと水分を飛ばしましょう。
(3) 昆布茶を加えてよく混ぜます。
(4) 火からおろし、ゴマやかつお、のりなどをおお好みで混ぜれば完成です。
緑茶の苦みとうまみをふんわりと感じる、おいしいふりかけです。
ポイント
丁寧に作る場合には、(1) のあとでフードプロセッサーにかけましょう。フードプロセッサーがない場合には、すり鉢ですりつぶしても構いません。
水気を切った緑茶の茶ガラは、消臭剤としても利用できます。ガーゼのような布やクッキングペーパーなどで包めば、茶ガラの消臭剤の完成です。
靴箱や冷蔵庫に入れて使用してください。
3. 麦茶の茶ガラを再利用「麦茶ごはん」

材料
麦茶の茶ガラ:1パック分
米:2合
作り方
(1) 米を洗い、2合分の水を入れます。
(2) 麦茶の茶ガラをしっかりと絞り、パックを開けて茶ガラを投入します。

あとは炊飯器のスイッチを押すだけで完成です。
麦茶の香ばしい風味のするごはんです。ごはんだけでもさっぱりとしておいしいのですが、味付けをしていないので、おかずの邪魔にもなりません。
麦茶に含まれるミネラルには、体のだるさや熱中症を予防する作用があります。夏バテ予防として、麦茶ごはんを作ってみてはいかがでしょうか。
捨てればゴミでも食べれば食材
今回は、食べる再利用法を紹介しましたが、茶ガラは入浴剤や掃除用品としても使えます。
捨ててしまえばただのゴミですが、再利用すれば立派な食材であり、道具です。
お茶を飲むたびに毎回とっておくのは大変ですが、時には何かに再利用して節約につなげてください。(執筆者:陽山 あい)