節約するには限界があります。
もし1日数時間だけでも働く時間があるなら、収入を増やすという考え方もあります。
希望通りの時間に働けないという場合は、在宅ワークの「テレアポ(テレフォンアポインター)」の仕事がおススメです。
「テレアポ」は勤務時間が自由という求人が多く、自分の都合に合わせて働けます。
また在宅ワークの中では比較的報酬が高めになっています。
業務内容、報酬の種類について解説します。

目次
「テレアポ」の業務内容
自宅でできる電話の仕事には、電話を受信する「インバウンド業務」と、電話を発信する「アウトバウンド業務」があります。
このうちテレアポは、電話を発信する「アウトバウンド業務」になります。
テレアポは、個人や法人に電話をかけて、商品やサービスを案内、契約やアポイントメントを取ります。
勤務時間は平日昼間という条件が多くなっています。
決められた時間内であれば、1日数時間でもOKという求人がほとんどです。
「テレアポ」の報酬の種類
テレアポの報酬には3つの種類があります。
(2) 「架電件数による出来高制」
(3) 「完全歩合制」
「時給制」と「架電件数による出来高制」には、契約やアポイントメントを取ると別報酬(インセンティブ)がもらえる場合があります。
「テレアポ」の報酬額
実際の報酬はどれくらいなのか、求人サイトの「Indeed」と「ママワークス」で調べてみました。(2021年6月11日時点)
1. 「時給制」の場合
報酬体系はほとんどが「時給制」で、1時間800円から高いもので5,000円くらいです。
どちらのサイトでも、多かったのが時給1,100円の募集でした。
例えば時給1,100円で1日4時間、1か月に20日働くと、
時給1,100円 × 4時間=1日の報酬 4,400円
4,400円 × 20日=1か月の報酬 8万8,000円(プラスインセンティブ)
となります。
時給制の場合、インセンティブはない場合もあります。
2. 「架電件数による出来高制」
こちらは1件電話をするごとにもらえる金額が決まっているものです。
契約やアポイントメントを取るとインセンティブが別に発生します。
金額は1件22円や30円、高いもので1件69円というものがありました。
1時間あたり何件発信できるかは、人により、またサービス内容により異なってきます。
例えば1件22円の報酬で、1時間あたりの発信が25件とします。
1日4時間で1か月に20日働くと、
22円 × 25件 × 4時間=1日の報酬 2,200円
2,200円 × 20日=1か月の報酬 4万4,000円(プラスインセンティブ)
となります。
3. 「完全歩合制」
こちらはサービス内容により幅が広く、アポイントメント1件あたり1,000円のものもあれば、契約1件5万円というものもありました。
歩合制については、1か月の報酬予測は難しくなります。

「テレアポ」で働く際の注意点
テレアポで働く際は、多くのケースでパソコンが必要になります。
また、インターネット速度が遅いと通話に支障が出る恐れがあるため、「光回線」と指定されている場合もあります。
パソコンの用意や通信環境の整備に高い費用がかかってしまう場合は、別の仕事を探すことも考えましょう。
契約する前に、「誰に電話するのか(個人か、法人か)」また「どんな商品やサービスについて電話するのか」を確認しましょう。
ほとんど売れないものでは契約率が低くなり、インセンティブ報酬が低くなることが予想されます。
自分が案内しやすい商材を選ぶことをおすすめします。
正社員でない場合、ノルマについてはないケースが多いですが、こちらも契約前によく確認しておきましょう。
楽ではないが短時間で効率的に稼げる
テレアポの仕事は、ノルマがない場合でも架電件数やアポイントの件数を気にする必要があります。
決して「楽をして稼げる」という仕事ではありません。
なかなかアポイントメントや契約が取れずに疲れてしまうこともあります。
「自由な時間にできる」
「報酬が高い」
というメリットがあるので、短時間でも効率的に稼ぎたい場合におススメです。
急な出費や、節約に限界を感じたときは収入を増やすことも候補に入れてみてください。(執筆者:山口 智子)