生活のすべてをキャッシュレスにしたい人にとって、最後の課題が子供へのお小遣いの与え方です。
できれば子供の日常までキャッシュレスにしたいです。
保護者にポイントが貯まればムダがありません。
子供の使うキャッシュレスアイテムとして、交通系電子マネーのSuicaはいかがでしょうか。
限定された条件下では、非常に役立ちます。

目次
Suicaは優れたキャッシュレス
高校生以下の子供が持てるキャッシュレスアイテムも数多くありますが、以下の条件を満たすものがおすすめです。
2. 保護者のクレジットカードからチャージできて、クレジットカードのポイントが貯まる
3. 紛失しても残高が失効しない(デポジット500円のみ自己負担)
Suicaなら、上記の条件をすべて満たします。
特に2は貴重です。
ただし、子供用のSuica(カードタイプ)をフルスペックで使うためには、やや特殊な状況がそろう必要があります。
・ 保護者がJR東日本の駅を常時利用している
Suica自体は全国、場所を問わず便利に使えます。
ただ子供に持たせる場合には、JR東日本の駅を使わないご家庭には向いていません。
モバイルSuicaの場合、まったく違う方法

中学生以上なら、スマートフォンにモバイルSuicaを設定できます。
モバイルSuicaなら、JR東日本の駅を使わなくても困りません。
ただし子供のモバイルSuicaに、保護者のクレジットカードからチャージする方法は極めて限られています。
次の通りです。
条件
・ 親が三井住友カードホルダー(チャージ時の手数料が無料になる)
・ 親子で三井住友プリペイドカード「かぞくのおさいふ」を持つ
手順
1. 親の三井住友カードから、子供の「かぞくのおさいふ」にチャージ
2. かぞくのおさいふから、モバイルSuicaにチャージ
二段階のチャージをする必要があります。
1も2もポイント対象外なので、この方法は還元率ゼロとなります。
子供用Suicaへのチャージは、「駅」「ビューカード」で
カードタイプSuicaへのクレジットチャージは、JR東日本の駅券売機または「ビュー・アルッテ」(ATM)でないとできません。
モバイルSuicaの台頭もあり、パソコンでのチャージサービスはすでに廃止されています。
駅でチャージできるクレジットカードは、ビューカードだけです。
「イオンSuicaカード」など、他社発行のSuica一体型カードでも大丈夫です。
チャージする際、子供用のSuicaとビューカードを持って、少なくとも保護者は駅に行く必要があります。
チャージ額の上限は2万円です。
紛失しても、すぐ届け出ればチャージ残高が失効しない点は安心です。
Suicaは本人名義なのでトラブルなし

子供にキャッシュレスを使わせるにあたり、保護者自身の持つカードタイプ電子マネーを与える方法も考えられます。
例として、楽天カードからチャージした楽天Edyを子供に与えると、便利そうです。
しかし残念ながら規約違反です。
紛失時のリスクも考えたうえ、きちんと子供本人の名義で使えるアイテムを選びましょう。
Suicaの欠点
中高生にとってもSuicaはかなり便利です。
電車に乗れ、定期券を付けられる日常的な道具である点も優れています。
ですが、欠点も次の通りあります。
・ オートチャージ不可
チャージの際のポイントが、3分の1になってしまうのは残念です。
そしてオートチャージが働かないので、Suicaのお小遣い(または定期外の電車賃)を与える際に、随時のチャージを駅でしなければなりません。
カードタイプSuicaならではメリットも
券売機で定期を購入する際、ビューカード以外のクレジットカードが使えます。
例として、ポイント還元率2.0%のVISA LINE Payクレジットカードで、子供のSuica定期も購入できます。
キャッシュレス派にはおすすめ
子供のためのSuicaを見てきました。
「駅でないと、ビューカードでないとチャージ不可」「モバイルSuicaが不便」「還元率低下」という3つの課題はありますが、それを差し引いても優れたアイテムといえます。
徹底したキャッシュレス派にはおすすめです。(執筆者:沼島 まさし)