2022年1月17日にゆうちょ銀行の各種手数料などが改定されます。
その中でも利用者に影響が大きいと思われる次の3つのポイントについて解説します。
2. 小銭の入出金に手数料がかかる
3. 現金での払込みに手数料がかかる
その他の改定内容はゆうちょ銀行の公式ページで確認できますので、合わせてチェックしてみてください。
目次
ゆうちょ銀行の各種手数料改定

1. コンビニなどの郵便局外ATMに利用手数料がかかる
ゆうちょ銀行の大きなメリットは、基本的に平日・休日の全時間帯においてATMの利用料金が無料であることでした。
しかし、今回の改定で駅やショッピングセンター、ファミリーマートなどにあるATMでは一部の時間帯で利用料金がかかるようになります。
無料・有料となる時間帯は次の通りです。
・ 平日:8:45~18:00
・ 土曜日:9:00~14:00
【ATM利用料金有料】
・ 上記以外の時間帯
・ 休日の全時間帯(1月2日・3日を含む)
ATM利用料金が有料の時間帯には110円の手数料がかかります。
ATM利用料金のかかるATMにはステッカーが貼られ、画面上にも料金が表示されますので利用時には注意しましょう。
郵便局にあるゆうちょ銀行ATMはこれまで通り全時間帯において手数料無料で利用できますので、お近くにあれば郵便局内ATMを優先的に利用したほうがお得です。
2. 小銭の入出金に手数料がかかる
これまでゆうちょ銀行ATMでは、追加料金なしで小銭の入出金ができましたが、こちらも改定後は一部で有料の取り扱いになります。
手数料はATMか窓口か、小銭の枚数によって変わりますが、枚数が多いと1,000円以上の手数料がかかるのでかなり大きな負担になりそうです。
入出金の手数料は次の通りです。
1~25枚:110円
26~50枚:220円
51~100枚:330円
【ATMでの払い戻し】
1枚以上:110円
【窓口での預け入れ・払い戻し】
1~50枚:無料
51~100枚:550円
101~500枚:825円
501~1,000枚:1,100円(以降500枚ごとに550円を加算)
また、ATMでの硬貨の預け入れ・払い戻しは平日7:00~18:00までに限られます。
これまでのように平日夜間や土曜日・休日の取り扱いはなくなりますので注意しましょう。
3. 現金での払込みやペイジー利用に追加手数料がかかる
これまでは口座からの払込み・現金での払込みに手数料の違いはありませんでしたが、改定後は、現金での払い込みのみ「従来の金額 + 110円」がかかります。
対象は通常払込みとペイジーで、料金払込人負担・料金受取人負担ともに現金利用は110円アップします。
ゆうちょ銀行の通帳・キャッシュカードからの払込みの場合には現行通りの手数料で利用できるので、払込み時には現金ではなく口座からするのがおすすめです。
手数料値上げへの対策

1件つずつの料金アップは少額でも積み重なると結構な負担になります。これまでの利用方法を見直して、次のような対策を取りましょう。
・ 小銭の入出金は50枚以内を窓口でする
・ 払込みやペイジーは口座からする
しかし、仕事のスケジュールなどによってはこのような対策を取れないこともあると思います。そのような場合には、手数料の安いネット銀行への乗り換えがおすすめです。
たとえば、楽天銀行の場合、ATM手数料が月最大7回まで無料・普通預金金利0.10%(ゆうちょ銀行の100倍・マネーブリッジ利用時)など、乗り換えのメリットは大きいと言えます。
また、楽天銀行とゆうちょ銀行を連携すれば、本人名義のゆうちょ銀行からの入金が手数料無料になります。
楽天銀行を経由すれば夜間や休日であっても、月に最大7回までATM利用料を取られることなくATMを利用できます。
ゆうちょ銀行の利用料改定は2022年1月17日とまだ先のように感じますが、ギリギリになってから使い方を変えるのはなかなか大変なことです。
事前に利用方法を見直したり、メインで使う銀行を変更するなどの手を打っておきましょう。(執筆者:浦辺 愛美)