例年通りであれば、大学や企業が小中学生向けに実験教室や工場見学などを開催している季節です。
コロナ禍で対面でのイベントが難しくなってから2年目の夏となり、オンラインでのイベントがますます充実しているようです。
対面式のイベントでは遠くて行けない場所であっても、家にいながら気軽に参加できるのがよいところですね。
今回は、多くのイベントの中で、夏休みの自由研究にも役立ちそうなものを厳選しました。
目次
予約不要でいつでも参加できる配信型イベント
思い立ったらすぐに参加できるのが、動画中心の配信型のイベントです。
お父さん、お母さんの空き時間に一緒に見るのもよさそうです。
1. 令和3年度こども霞が関見学デー オンラインイベント(8月20日まで)
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「こども霞が関見学デー」は、霞が関に所在する文部科学省をはじめとした各省庁が毎年開催しているイベントです。
今年は一部対面式もありますが、オンラインでの開催がほとんどのようです。
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その中でも、農林水産省の「マフ塾」には、真似するだけで自由研究できる動画、昆虫標本の作り方などの動画が盛りだくさんです。
ちょっとマニアックな動画もあり、大人も一緒に見ていて面白いものがたくさんありますよ。
2. ロッテバーチャル工場見学
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通常は、浦和工場と狭山工場で実施していた工場見学です。
どちらも埼玉県の工場なので、実際に足を運ぶのは難しい子でもオンラインなら工場見学できますね。
定番のお菓子「コアラのマーチ」や「パイの実」、アイス「クーリッシュ」など13のロッテ製品の製造過程が各工程ごとに動画で紹介されています。
実際の工程を見ると「速すぎて何が起こってるかわからない!」と思ってしまいそうなところも、スロー動画になっているのでじっくりと見ることができました。
3. Honda工場見学 クルマやバイクができるまで
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Hondaでは、埼玉、栃木、三重、熊本、静岡の工場で工場見学を行っていますが、現在は休止中です。
それぞれの工場で作っている製品が違うので「見たい!」と思った工場が遠くにあってて行けないこともありますが、オンラインであれば家にいながらにしてクルマ・バイクの製造工程を見ることができます。
中でも、クルマの組み立て工程の動画は圧巻です。
組み立て途中の車内からのアングルやロボットの動きなどが至近距離から撮影されていて、乗り物好きのお子さんは大興奮すること間違いなしです。
バイクができるまではこちらです。
予約制、日時指定での工場見学
zoomによるウェビナー形式での無料工場見学も開催されています。
いずれも予約制で、人気のプログラムは満席のものもあるので、日程が決まったら早めに予約するのがよさそうです。
1. キユーピー オンライン見学
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キユーピーでは、見学施設のマヨテラス(東京都府中市)、茨城、愛知、兵庫、佐賀の各工場でオンライン見学会を実施しています。
いずれも30分~45分の対話型オンライン見学会です。
自由研究にも役立ちそうな、食品ロスについてのプログラムや水とオイルを使った工作のプログラムなどもあるそうです。
2. JALリモート工場見学
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通常は、羽田空港で見学が行われていましたが、現在はすべてzoomでのウェビナー方式になっています。
1日2回、1回45分の見学の中に、航空教室、展示紹介、格納庫紹介と盛りだくさんです。
私は数年前、実際に羽田空港で見学会に参加したことがありますが、羽田空港の格納庫はすごい迫力でした。オンラインで見られるのは嬉しいことですね。
3. 海外旅行気分になれる HISのバーチャルツアー(有料)
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南アフリカのライオンパークやシンガポールの近未来植物園など、海外旅行気分になれるバーチャルツアーが目白押しです。
1つのイベントで数千円と有料ではありますが、実際に現地に行くことを考えると非常にリーズナブルです。
海外旅行できない今だからこそ楽しめる、バーチャルツアーです。
気になったのは、コスタリカで幻の鳥「ケツァール」を探しに行くツアーです。ライブ中に見られなかった場合には、見られるまで何度でも参加できるそうです。
図鑑を片手に、日本では見られない動物や景色を楽しんでみるのも楽しそうですね。
オンラインならではのイベントを楽しむ夏に
ほとんどのイベントが動画を中心に行われているため、Wi-Fi環境が必須です。
オンラインのため工場の空気や匂いに触れられないというデメリットもありますが、対面型のイベントでは入ることのできない場所から撮影された動画を見られるなど、オンラインならではの工夫が随所に見られます。
実際に家族で行くと交通費、場合によっては宿泊費が必要になる場所のイベントに、自宅にいながらにして参加できるのは大きなメリットです。
自宅で遠く離れた場所でのイベントを楽しみつつ、節約にもつなげてください。(執筆者:亀井 香奈)