子どもにはなるべく多く読書をさせたい、という願いはどの親にも共通のものではないでしょうか。
では子ども用に本を購入するとしたら、いくらくらいかかるのでしょうか。
筆者がAmazonで「絵本・児童書」と入力して調べたところ、売れ筋ランキング上位10冊の金額は880円~2,160円でした(2021年8月9日のデータ)。
例えば1か月に数冊購入するとしたら、2,000~3,000円以上かかってしまいます。
図書館で本を借りれば無料ですが、コロナウイルスの流行で思うように外出できないケースもあるでしょう。
そのような場合は電子書籍がおすすめです。
サブスクリプション(月額制サービス)を利用すれば、1か月1,000円未満の料金で読み放題です。
今回は、電子書籍のサブスクリプションの中でも子ども向けのサービス「Amazon Kids+」と「学研ライブラリー」を紹介します。
それぞれの月額利用料や特徴、メリットとデメリットを比較します。

目次
Amazon Kids+の利用料
Amazon Kids+の利用料は通常1か月980円です。
ただしAmazonプライム会員は1か月480円です。
またAmazonの子ども向けタブレット端末「Fire kids」を購入すると、Amazon Kids+が1年間無料で利用できます。
Fire kids端末価格は1万1,980円~1万9,980円です。
特徴
・ 対象年齢:3~12歳
・ 1,000冊以上読み放題
・ 4人分のプロフィールを作成できる(それぞれ別の端末から利用可能)
・ Fireタブレット、Android端末、Chrome OS端末ではビデオやゲームが利用できる

学研図書ライブラリーの利用料
学研図書ライブラリーの利用料は1か月550円です。
また、学研教室の会員であれば、学研図書ライブラリーとは違いますが「学研ライブラリ」という会員専用の電子書籍サービスを無料で利用できます。
特徴
・ 対象年齢:幼児~高校生
・ 900冊以上読み放題
・ 5台までの端末で利用可能
Amazon Kids+のメリット
Amazon Kids+のメリットは、以下2つの利用料サービスです。
1. プライム会員の同時利用で、プライム会員費が実質無料になる
現在プライム会員ではない人は、プライム会員に入会して月額利用料500円支払えばKids+の月額利用料が480円となります。
合計するとプライム会員ではない場合と同じ980円になるのです。
これは、Amazon Kids+とプライム会員を同時に利用することで、プライム会員利用料が実質タダになるようなものです。
2. 年契約で割引がある
Amazon Kids+には年単位で申し込みすると割引があります。
1か月980円のプランと480円のプランは、それぞれ1年で9,800円と4,800円となり、2か月分お得です。
デメリット
デメリットは、iPhoneやiPadでは利用できないことです。

日本ではiPhoneやiPadを利用する人が多いので、Amazon Kids+を利用したくてもできないというケースが多く発生してしまいます。
iPhoneやiPadしか持っていない人は、新たにAmazon Kids+に対応した端末を購入しなければいけません。
学研図書ライブラリーのメリット
学研図書ライブラリーのメリットは、対象年齢の幅広さです。
対象年齢が幼児から高校生なので、例えば小学生と高校生など兄弟で年が離れている場合にはピッタリでしょう。
またTwitterのアカウントをフォローしておけば、新刊追加の情報を得られるので便利です。
デメリット
学研図書ライブラリーのデメリットは、通常会員へのお得感がAmazon Kids+と比べて少ないことです。
年間利用に対する割引がありません。
また映像が見られるサービスやゲームがありません。
まずは無料期間で体験してみよう
筆者はAmazon Kids+と学研図書ライブラリーの両方を体験してみました。
内容に関しては、Amazon Kids+は小さな子どもが飽きない、学研図書ライブラリーはしっかりした読み物が充実している、といった感想です。
Amazon Kids+も学研図書ライブラリーも1か月の無料体験期間がありますので、まずは1か月体験してみるのがおすすめです。
無料期間後は自動的に有料に切り替わりますので、解約する場合は1か月以内に忘れず手続きを行ってください。(執筆者:山口 智子)