「リボーンベジタブル」とは、再生野菜のことです。
野菜の廃棄する部分を再利用して、もう1度野菜を育てます。
簡単な再生栽培なら、土やプランターも必要ありません。
初期費用も手間もほとんどかけずに、気軽にスタートできます。
野菜くずを再び食材として生まれ変わらせるリボーンベジタブルに挑戦して、食費の節約に役立ててみませんか。
この記事では再生させられる野菜の種類と、育て方を紹介していきます。
目次
根菜の葉を再生
まずは根菜類を再生栽培する方法を紹介します。
根菜とは、植物の根っこ部分に当たる野菜です。
大根やニンジン、ごぼうやレンコンなどがあります。
中でも簡単に再生できるのは、大根とニンジンです。
根菜の再生といっても、栽培できるのは葉っぱです。
大根からは大根の葉、ニンジンからはニンジンの葉が育ち、収穫して食べられます。
再生栽培の方法
大根やニンジンの再生栽培には、いつも切り落として捨ててしまうヘタの部分を利用します。
切り落としたヘタをお皿や保存容器に入れて、水に浸けます。
水の量は、切り口が水に触れるくらいで大丈夫です。
適当な容器がないときは、ペットボトルをカットしたものを使っても構いません。
日当たりの良い場所に置いておき、水は毎日取り換えます。
おいしい食べ方
5~7日で葉が伸びるので、刈り取っておいしく食べましょう。
大根の葉は、以下のような食べ方にするとおいしいです。
・ スープに入れる
・ お漬物にする
・ ご飯に混ぜて「大根の葉ご飯」にする
ニンジンの葉は、炒ってふりかけにしても、てんぷらにしても楽しめます。
おひたしにスープ、てんぷらと、再生栽培の野菜だけで1食完成しそうです。
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大根の葉やニンジンの葉は、80~100円ほどで販売されています。
キッチンの片隅ででも栽培すれば、その分節約になるでしょう。
葉物野菜を再生
葉物野菜とは、葉っぱの部分を食する野菜です。
身近なものでは、キャベツやレタス、白菜などがあります。
栽培の難しそうな葉物野菜ですが、芯の部分を利用してリボーンさせられます。
再生栽培の方法
葉物野菜の再生栽培には、お椀やカップのような、少し深さのある容器がおすすめです。
切り落とした芯を容器に入れて、芯の4分の1ほどの高さまで水を注ぎます。
日当たりの良い場所に置いて、水は毎日交換します。
1週間ほどで葉が育ってきますので、収穫しておいしく食べましょう。
食べ方
チンゲン菜や小松菜、長ネギも同じ方法で再生可能です。
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メインディッシュの彩りが欲しいときや、お味噌汁の具が足りないときに、葉物野菜が少しあれば助かります。
葉物野菜の価格は変動が激しく、気候や時期によってはかなり高騰します。
長ネギやホウレンソウが、1把で300円以上になることもあります。
そんなときに備えて、再生栽培する習慣をつけておくと安心です。
スプラウトを再生
スプラウトとは、野菜の新芽のことです。
よく知られているスプラウトには、カイワレ大根や豆苗がありますが、カイワレ大根は大根の新芽、豆苗はエンドウ豆の新芽です。
豆苗は再生栽培の代表格的存在でもあります。
「リボーンベジタブル」という言葉を聞いたことがない人でも、豆苗の再生にはチャレンジしたことがあるかもしれません。
再生栽培の方法
豆苗の再生栽培はとても簡単です。
まず、根っこについている豆から5cmほど上の場所でカットします。
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カップや保存容器に入れて、豆がひたらない程度の水を入れましょう。
風通しと日当たりの良い場所において、毎日水を取りかえてください。
5日~7日ほどで、スーパーで購入したときと同じくらいの立派な豆苗に育ちます。
豆苗を再生できるのはせいぜい2回までですが、捨てるはずの野菜くずを食材として活用すれば、それなりの節約につながります。
豆苗は1つ100円ほどですから、2回再生できれば200円分の節約といえるでしょう。
残念ながら豆苗以外のスプラウトの再生は難しい
豆苗と同じようなスタイルで販売されているカイワレ大根も、同じように再生栽培ができそうです。
でも、実はカイワレ大根の再生栽培は難しく、ほとんど期待できません。
同じスプラウトでも、豆苗とは新芽のできる場所に違いがあるそうです。
ブロッコリースプラウトや、レッドキャベツスプラウトもカイワレ大根と同様に、再生栽培に期待はできません。
スプラウト界のリボーンベジタブルは、残念ながら豆苗だけのようです。
でも、豆苗は炒めて良し、おひたしに良し、スープに良しと、幅広く使える食材です。
たまごと一緒に炒めるだけも立派な1品となってくれます。
自宅で豆苗を栽培していれば、わざわざ食材を調達に出かけなくてすむ日もあるかもしれません。
そうなれば、余計なものまで買ってしまうリスクもなくなり、かなりの節約につながります。
リボーンベジタブルで食費節約
捨ててしまう野菜くずを、ちょっと水につけておくだけで、野菜が育ちます。
立派な庭や広いベランダがなくても、日当たりと風通しさえよければキッチンの片隅でだって栽培は可能です。
自分で作った野菜をおいしく食べられて、食費の節約にもつながって、しかも生ゴミも減らせるリボーンベジタブルに、ぜひ挑戦してください。(執筆者:陽山 あい)