9月1日は防災の日です。
自宅に水や食料をストックし、家具の固定をしておくことはとても大切です。
しかし、自宅で被災するとは限りません。
勤務先、外出先で被災する可能性もあります。
自宅(避難所)まで無事にたどり着くために、日頃からできる範囲で備えをしておきましょう。
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目次
帰宅困難の際に備える「防災ポーチ」
東日本大震災では、首都圏だけで500万人以上が帰宅難民となりました。
10km未満であれば当日帰宅が可能ですが、20kmを超える場合は帰宅は困難です。
筆者は東日本大震災の被災経験から、常に「防災ポーチ」を持ち歩くようになりました。
中身はとてもシンプルです。
普段備えをしていない方は特に、参考にしてみてください。
携帯電話、貴重品、身分証明書、マスクは常に身に着けている前提です。
1. 飲料水が最優先
真っ先に優先させるべきは「食料と飲料水」です。
筆者はカバンのサイズが小さく、ペットボトルが入らないため、外出の際に必ずミニ水筒に飲料水を入れて持ち歩いています。
東日本大震災の際は、コンビニに飲料水を求めて、長い行列ができました。
自分の身体に合ったサイズを選ぶことが大切です。
現在は
・ 薄くたためるパウチ飲料
があります。
自分のカバンのサイズや、入れても負担にならない重さに調整しましょう。
2. 食料も重要
また帰宅困難になった場合に備え、小袋のお菓子を食料として入れておきましょう。
個包装のあめ、チョコレートなど、自分の好みを季節に合わせて選んでください。
筆者は、チョコマシュマロなど個包装で形の崩れない駄菓子を持ち歩いています。
空腹は判断力、体力の低下にもつながります。
いざというときの糖分補給のためにも、ほんの少し持っておくだけで安心しますよ。
スーパーでは500mlペットボトルの水を、80~100円程度で購入できます。
BiGではTOPVALUの500mlペットボトルを39円で販売しています。
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食料は1袋100~150円程度のジッパー付きお菓子やバランス栄養食もあります。
食べる頻度や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
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筆者は家から持参したミニ水筒と駄菓子数個なので、合計50円以下で収まります。
今回は2つ合わせて150円で計算しています。
3. モバイルバッテリーはできれば持っておきたい
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1台で何役もこなす携帯電話は、被災時に最も使えるガジェットです。
連絡手段としてだけではなく、ライト、ラジオとしても使えます。
被災時は停電することもあり、帰宅、避難ができても、すぐに充電できるとは限りません。
電池切れを防ぐために、小さなモバイルバッテリーを持ち歩くのがベストです。
さまざまな商品があり、ダイソーだと税込550円で購入できます。
4. 携帯トイレもおすすめ
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被災した場合、トイレの問題は深刻です。
コンビニのトイレは、現在でもコロナ禍で使えない店舗が多いです。
東日本大震災でもコンビニに長蛇の列ができており、トイレの使用は困難でした。
行きたくても行けない可能性を考えて、携帯用トイレを持っておきましょう。
災害時以外にも、車で渋滞に巻き込まれた際にも役立ちます。
100均で1個100円で購入できます。
5. アルミブランケット
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アルミブランケットは、防寒、防水、目隠しに使えるので、持っておくと安心です。
急な降雨、避難所での体温低下、着替えの際の目隠しなど、多目的に使えます。
薄いと携帯には便利ですが、破れやすかったり、保温効果が弱かったり、1度広げると元の厚さに圧縮できなかったりします。
今回はあくまでも繰り返しの使用ではなく、一時的な使用を前提としています。
「安いものでも、ないよりはあった方が良い」というスタンスです。
100均でも購入できますし、市販だと数百円~数千円の商品まであります。
価格による負担、使う頻度、効果など、自分でどこに比重を置くか考えて選びましょう。
100均では1個100円で購入できます。
6. ホイッスル(笛)
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あまりなじみがないかもしれませんが、ホイッスルはもしもの時にあると役立ちます。
それは、どこかに閉じ込められてしまったときです。
人間、生きていれば呼吸をするので、笛があれば大声を出さなくても音で助けを求められます。
防災ブザー代わりにもなります。
薄型のホイッスルもありますので、携帯しやすい形を選びましょう。
100均では1個100円で購入できます。
7. 除菌ウエットティッシュ
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コロナ禍ですので、除菌ジェルや除菌ウエットシートをお持ちの方は多いと思います。
ケガの手当、ウイルス対策のためにも、何か1つ除菌グッズを持っておくと良いでしょう。
100均では10枚 × 4個入りを100円で購入できます。(1個当たり25円)
計7点、合計975円で「防災ポーチ」完成
これで合計975円、1000円以下で防災ポーチを作れます。
実用性で選ぶなら、ジップロックなどに入れて防水仕様にしても良いですね。
ご自宅にある好きなポーチを使っても良いと思います。
このポーチを、普段持ち歩いているバッグに加えてみてください。
カバンを替えるときは、ポーチごと入れ替えればOKです。
筆者はこれに痛み止めなどの常備薬数種と絆創膏、生理用品を加えています。
全て入れても薄型ポーチに収まるので、小型のカバンを持ち運ぶ方でも大丈夫です。
これだけで十分だとは言えませんが、全く備えていないときと比べると安心感が全く違います。
必要最低限の備えを持つだけで、これからの防災への心がけも変わるはずです。
人によって必要なものは異なると思うので、自分だけの防災ポーチをカスタムしてみてください。(執筆者:山城 奈々)