そんな人も多いのではないでしょうか。
実はお金を効率よく貯めるために、あれもこれもとやみくもにいろいろな節約術を取り入れてしまっては逆効果となってしまう場合もあります。
そこで今回はお金持ちの人が「あえて実践していない節約術」についてご紹介します。
あなたがよかれと思って実践しているその節約術、もしかすると節約している「つもり」なだけなのかもしれません。
お金持ちの人から学ぶメリハリのある節約術で、あなたもお金持ちへの1歩を踏み出してみませんか。
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目次
1. 細かな節約はあえて取り入れない
節約するためには、ちりも積もれば山となるの精神も大切です。
しかし金銭的に豊かな人は、これらすべてを取り入れるのではなく、コスパが良いか悪いかをしっかり見極めて取り入れるかどうかを決定します。
例えば、次のような項目は節約につながると考えられがちですが、節約効果が大きいものではないため、節約上手な人たちはあえてスルーすることが多いです。
・ コンセントの主電源をこまめに抜く
・ 洗濯は週1~2回のまとめ洗いにする
・ 電気をこまめに消す
・ 冷暖房はできるだけ我慢して使わない など
もちろん、これらをコツコツ続ければそれなりの節約効果にはなりますが、節約成功の秘訣はストレスなく長く続けられることが大前提です。
中途半端に途中で諦めてしまっては、せっかくの努力も水の泡です。
それよりもコンビニやスーパーで買うデザートを1つ我慢したほうがストレスもなく、節約面でもコスパも大きいと言えます。
2. 大切な人と過ごす時間やお金は節約しない
「節約するためには、飲みや食事に行く回数を減らさなければ」と考えていませんか。
確かに飲み会や食事での出費は安いものではないため、我慢をすればその分出費は抑えられます。
しかし、金銭的に豊かな人の多くは、フットワークも軽いうえ、気前がよく支払い関係についてもスマートな人ばかりです。
見えないところで節約を努力している人もいるかもしれませんが、人前では決してそのようには見せません。
お金持ちの人は、不必要なものにムダ使いはせず、友人や家族など大切な人に対して使う時間やお金はプライスレスと考え、躊躇せずに使う傾向にあります。
そうすることで、コミュニケーションが増え、家族間であってもお互いへの感謝の気持ちが生まれるため、精神的な余裕へとつながります。
また、人と多く会話をすることで学べる知識も多く、刺激やモチベーションへとつながる場合もあるでしょう。
精神的な余裕や刺激は、仕事へ打ち込む環境づくりに良好に働きます。
結果、その働きぶりが周りからも評価され、収入アップにつながるのです。
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3. 自分用のお小遣いを極端には減らさない
「自分用のお小遣い = ムダ遣い」と捉え、極端にお小遣い費用を0円に設定するなど大幅に減らす節約術を実践する人もいますが、節約で重要となるのは継続することです。
もちろん使わないことが1番の節約効果にはなりますが、追い込みすぎて節約疲れしてしまっては、長く続かず挫折してしまう場合もあります。
そのため、節約上手な人は自由に使える自分用のお小遣いをあらかじめ予算立ての時点で組み込んでいる人が多いです。
日々のなかでの楽しみづくりや目標達成時のご褒美としても使えるほか、「今回これを買ったからまた明日からの節約を頑張ろう」とモチベーションアップにもひと役買ってくれます。
いつも節約のことで頭のなかがいっぱいという状況は避け、しっかり自分への投資も行ってあげるようにしましょう。
4. 家計簿はきっちりつけない
家計簿を毎日細かくつけるという作業を、「面倒だな」「苦痛だな」と感じる人は多いものです。
家計簿を始めたけれど、結局途中で断念してしまったという経験を持つ人も少なくないでしょう。
また、近頃ではレシートを撮影してアプリで自動管理するような便利なツールもありますが、なかには買い物をした都度つけるという作業ですら面倒に感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、必ずしも家計簿をきっちり毎日つける必要はありません。
節約上手な人のなかには、ざっくり&まとめて家計簿をつけるという人も多くいます。
例えば、家計簿が続かない人におすすめなのが、封筒で管理する方法です。
最初に「食費」や「日用品費」など費目ごとに予算を組んで封筒に入れ、そこから支払いをしていき、使った金額がそれぞれ予算内に収まっていればOKです。
細かい集計は行わず、家計簿に支出としてメモ書きする程度なので、ズボラな人でも負担なく続けられます。
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金銭に余裕がある人は、「節約するために〇〇しないといけない」という固い考え方ではなく、柔軟な考え方で自分に合った方法を実践している人が多いです。
罪悪感やストレスなくできる方法を見つけてみてください。
自分にとって無理なくできる「コスパの良い節約術」を見つけ出そう
節約術にはさまざまな方法がありますが、「こんなに頑張っているはずなのに、なぜ全然結びつかないのか……」と負のスパイラルに陥ってしまっては本末転倒です。
金銭的に豊かな人たちは、自分にとってストレスのない方法を長く続けることを意識して、メリハリのある節約に取り組んでいます。
そのため1度試してみて「ちょっとしんどいかも」と感じた節約法はスパッとやめてしまう勇気も必要です。
今回紹介した内容を参考に、実践している節約術が自身に合っているのか、ぜひ今いち度考えなおしてみてはいかがでしょうか。(執筆者:元銀行員 吉村 みき子)