「肌断食」は、化粧水や保湿クリームを使わない美容法です。
過剰なスキンケアやメイクによる摩擦を控えて肌本来の力を取り戻すとされています。
肌荒れしにくくなったり乾燥肌が改善されたりの効果が見込める肌断食ですが、口コミによると、誰にでも適しているわけではないようです。
賛否両論ある肌断食に、美容好き節約大好きな私は、とても興味を惹かれました。
そんな野望を抱いて肌断食に挑んだアラフィフライターの、およそ2か月の体験レポートをお届けします。
執筆者の体験として参考にしていただき、結果には個人差があることをご了承ください。

目次
肌断食の方法
肌断食にはいろいろな方法があります。
本格的な肌断食は、洗顔料や化粧水、保湿液などの基礎化粧品はいっさい不使用となかなかシビアなルールです。
クレンジングもNGですから、基本的にはメイクもできません。
一方、ソフトなタイプの肌断食なら洗顔には固形石けん、保湿剤として白色ワセリンを使用してもOKです。
朝だけや、週末のみ肌断食するというパターンでも大丈夫です。
本格的な肌断食のほうが肌に良いというわけでは決してなく、自分にも肌にもストレスがない方法を選ぶと良いでしょう。
どの方法にも共通するのは、次の3点です。
・ 洗顔料や基礎化粧品を「つけすぎない」
・ お手入れ時に「こすらない」
私は、本格的な肌断食を自分流にアレンジした方法で挑戦してみました。
肌断食に挑戦!2か月間の体験レポート
私はスキンケアにはあまり手をかけておらず、基礎化粧品はドラッグストアで手に入る低価格のものを使っていました。
オイルクレンジングのあとに洗顔フォームで顔を洗い、化粧水と乳液で保湿をする程度です。
肌質はいわゆる「混合肌」で、Tゾーンはオイリーで頬は乾燥するタイプです。
若い頃から週に1つは巨大な吹き出物が現れるのが悩みでした。
年齢を重ねるにつれて毛穴やシミが目立ってきたり、小じわが気になってきたりと、肌の悩みは増える一方です。
そんな私が、次の方法で肌断食に挑戦しました。
・ 化粧水・乳液などの基礎化粧品は使わない
・ 日焼け止めはお湯で落ちるものを使用する
・ メイクは極力控える
・ クレンジングはW洗顔のいらないミルクタイプ
・ 乾燥が気になるときは、白色ワセリンを塗布
肌断食1~3日目
洗顔フォームを使わないとすっきり洗えていないようで、少し抵抗がありました。
「Tゾーンは、お湯を溜めた手のひらにしばらくつけておくと良い」と教えてもらい、その通りにするとやや改善されたようです。
肌断食4~7日目
朝起きたときの、肌の手触りが良くなってきました。
それまではべたつきが気になっていましたが、ふわふわでキメが整ってきた感触です。
「これは毛穴が閉じてきたかも」と、鏡をのぞいてみましたが、毛穴の状態に変化はありませんでした。

肌断食8日~10日目
洗顔フォームで洗わずに、化粧水も乳液もつけないスキンケア生活にだんだん慣れてきました。
お湯洗いでもさっぱりするし、保湿をしなくても肌がつっぱることもありません。
これがうまくいったら、基礎化粧品の費用もお手入れの時間も節約にもなりそうだと感じました。
肌断食11日目~14日目
メイクをする日が続いたせいか、毛穴の汚れが気になる時期でした。
以前使っていた洗顔フォームをしっかり泡立てて、気になる部分だけ軽く洗顔し、白色ワセリンで軽く保湿しました。
肌断食3週間目
手触りは良くなる一方で、毛穴も目立ちにくくなってきたような気がします。
久しぶりに会った母から「肌の色が明るくなった」と言われました。
肌断食4週間目
肌断食を始めてから、吹き出物が一切出なくなったことに気付きました。
肌のトーンは確実に明るくなりましたが、そのせいかシミは前より目立つような気がします。
肌断食2か月目
吹き出物は相変わらず出ないままです。
毛穴はもう少し目立たなくなるかと思いきや、3週間目から見た目の変化はありません。
それでもキメは細かくなったようで、ファンデーションを塗るよりもお粉でカバーする程度のほうが、肌がきれいに見えます。
肌断食で美肌を目指した私ですが、結果として
・ 手触りがとても良くなった
・ 肌のトーンが上がった
・ 肌のキメが以前よりは細かくなった
・ 毛穴が目立ちにくくなった
という良い効果がありました。
シミが目立つようになったというあまりうれしくない変化もありますが、それなりにスキンケアしていたときよりも、肌の状態は悪くはなっていません。
ということは、基礎化粧品代は、かなり節約できるのではないでしょうか。
肌断食の節約効果
ホットぺッパービューティーアカデミーの調査によると、20~40代女性が基礎化粧品やメイク容認にかける1カ月の予算の平均は3,000円~3,800 円だそうです。
参照:リクルートライフスタイルホットぺッパービューティーアカデミー(pdf)
私が使用していた基礎化粧品代は、1か月に換算するとおよそ3,000円ほどでした。
肌断食で使用するのは、白色ワセリンとときどきのクレンジングのみですから、月に300円位でしょう。
メイクをする機会もできるだけ減らしているので、メイク用品代も節約できそうです。
ただ、肌断食をするなら、軽いタイプの日焼け止めタイプしか使えません。
今後シミが増えるかもしれない、という不安は若干あります。
肌断食を始めるなら、まずは朝の洗顔だけをやめてみたり週末だけ断食してみたり、ゆるくスタートさせてみましょう。
肌に異変を感じたら、すぐにストップしてください。
肌に合いさえすれば、肌断食は基礎化粧品代の節約におおいに効果があるといえるでしょう。(執筆者:陽山 あい)