クレジットカードを使う際には、最低限締め日と支払日とは把握している必要があります。
このたびJR東日本のクレジットカード「ビューカード」で、来年からの締め日変更がアナウンスされました。
これを機に、クレジットカード全般の締め日支払日を整理してみます。
目次
ビューカードと締め日
まずビューカードの締め日について現状と今後を確認します。
カードラインナップ豊富なビューカードの、すべてのブランドについて締め日が変わります。
たとえばJREカード、ルミネカード、ビックカメラSuicaカード等です。
締め日が遅くなる(支払いサイトが短くなる)
2023年1月4日引落分から、ビューカードの締め日が次の通り変更になります。
支払日の変更はありません。
(現在)月末締め、翌々月4日払い
(変更後)5日締め、翌月4日払い
言葉だけではイメージしにくいですが、締め日が現在より5日遅くなるということです。
2023年1月4日の支払い分は、2022年12月5日で締められます。
ビューカードで定期券を買うとき、「2022年11月末日を過ぎたからいい」と理解していたら、想定より1か月早く支払いが来るわけです。
12月6日に買うと、確実に2月4日の支払日に回ります。
ボーナス一括払いの締め切りが早まる
手数料が掛からずに支払いサイトを大幅に延ばせるボーナス一括払いも、利用可能時季が変更となります。
次の通りです。
・ 夏 12月6日~6月5日 (旧・12月1日~6月30日)
・ 冬 7月6日~11月5日(旧・7月1日~11月30日)
ビューカードの支払サイトは長い(今後は普通)
クレジットカードは、締め日で区切った請求分が、支払日に引き落とされます。
締め日と支払日との間隔(支払サイト)が長いほど、長く掛け売りをさせてもらえるため、得になります。
これは1回払いでの話です。
リボ払いの場合は、どのみち利用日数に応じた借金になるため、締め日によって直ちに損得が生じるわけではありません。
ビューカードの最大35日という支払サイトは、業界でも筆頭の長さでしたが、2023年以降は最大30日と、一般的な支払サイトとなります。
セゾンカードも2017年までは月末締めの翌々月4日の、長い支払いサイトでしたが、現在は10日締めのため、最長25日と一般的な支払いサイトです。
セゾンカードのキャッシング締め日については従前のままですが、こちらは利用日数に応じた利息を取られるため、利用者のメリットにはなりません。
クレジットカードの締め日支払日について
キャッシュレス手段が豊富な現代社会では、クレジットカードは数多く持つことをおすすめします。
カード枚数が多いと管理が大変と思われるかもしれませんが、支払日をそろえておくと面倒ではありません。
支払いサイトの例です(ショッピングのみ)。
・ 末締め翌27日払い(楽天カード、PayPayカード、オリコ、ジャックス、セディナ)
・ 末締め翌々月1日払い(ポケットカード)
・ 末締め翌25日払い(NTTグループカード)
・ 末締め翌26日払い(エムアイカード)※ 引落口座により27日払い
・ 5日締め27日払い(ライフカード、アプラス)※ ライフカードは引落口座により翌月3日払いあり
・ 15日締め翌10日払い(JCBオリジナルシリーズ、三菱UFJニコス、dカード、au PAYカード、UCSカード、ダイナース)
・ 10日締め翌4日払い(セゾンカード、締め日変更後のビューカード)
・ 10日締め翌5日払い(UCカード)
・ 10日締め翌2日払い(イオンカード)
・ 3種類ある(プロパーアメックス)
・ 選べる(三井住友カード → 末日締め翌26日払い/15日締め10日払い)
・ 選べる(エポスカード → 4日締め翌4日払い/27日締め翌27日払い)
支払日が土日祝日に掛かる場合、必ず翌営業日にスライドします。早まることはありません。
25日が給料日の人なら、27日支払日のカードを多く持っていても、利用額が適切な限りは管理に困ることはないはずです。
10日払いのカードも銀行系を中心に多くあります。
こちらも種類が多いので、複数のカードを持つのは難しくはありません。
これ以外の支払日のカードの場合、種類が少ないので気を付けてください。
ビューカードも支払日は来年以降も同じですが、4日というのはややイレギュラーなので注意が必要です。
クレジットカードの締め日と支払日のパターンはいろいろある
2023年からのビューカードの締め日変更を中心に、クレジットカードの締め日支払日全般について見てきました。
クレジットカードの締め日支払日をきちんと把握していれば、買い物をいつするかの判断が容易となります。
複数あるカードの管理が苦手な方は、支払日をそろえるだけで簡単にできます。
どうぞ快適なクレジットカードライフを。(執筆者:沼島 まさし)