2022年6月30日より始まった、「マイナポイント第2弾」。
第1弾に参加した筆者も、「健康保険証の利用申し込み」「公金受取口座の登録」の2つが未手続きだったため、先日家族5人分の申し込みを行いました。
最大2万円分のマイナポイントが進呈される、経済的には魅力しかない政策ですが、実際に登録してみるといくつか欠点があることに気付きました。
今回は、筆者が手続き中に感じた3つの落とし穴について紹介します。

目次
【落とし穴1】選べるキャッシュレス事業者が減った
「マイナポイント第1弾」で、新規取得の5,000ポイントを取得している筆者は、選べるキャッシュレス事業者が減ったことに気付きました。
調べてみると、「マイナポイント第2弾」より参加事業者から撤退し、不参加となった決済サービスがかなりの数あることが判明。

有名なところで言うと、「メルペイ」「Kyash」「Famipay」などです。
筆者は、第1弾の際に「メルペイ」を選択しましたが、第2弾で不参加となったために、再度ほかの決済サービスを選び直す必要がありました。
現在使っている決済サービスで連携できるものがなければ、対象の決済サービスを新規登録する手間もかかります。
【落とし穴2】手続きはそれほどかんたんではない
マイナポイント第2弾の手続きは、すべてスマホから行うことも可能です。
しかし、その手続きは「かんたん」とは言えません。
スマホ操作に慣れている筆者でも、家族5人分の手続きを完了するのに30分以上かかりました。
とくに面倒だと感じた作業は、マイナンバーカードの読み取りです。
スマホからマイナンバーカードを読み取るのには、ちょっとしたコツが必要です。
コツさえ使えばスムーズなのですが、慣れないうちは何度もエラーになります。
スムーズに読み取れる位置は、機種によって異なるため何とも言えません。
ちなみにiPhoneユーザーの筆者は、マイナンバーカードの顔写真が半分隠れるくらいに横幅を合わせ、縦はカードの半分くらいまでスマホを近づけるとうまくいきました。
また、読み取りの時間は思っている以上にかかるため、読み取りが完了するまで、スマホとカードを動かさず待つこともポイントです。

【落とし穴3】キャッシュレスを使わない高齢者は工夫が必要
マイナポイントの手続きは、本人以外の家族が代理で行うことも可能です。
念のため、マイナンバー総合フリーダイヤルへ問い合わせたところ、
との回答をもらいました。
筆者も、スマホ操作に慣れていない母親に代わって、マイナポイントの申し込みを行い、無事手続きが完了しました。
ただ、ここでひとつ落とし穴が。
たとえキャッシュレス決済を利用していない高齢者であっても、自分名義のキャッシュレス決済と紐づけする必要があるのです。
キャッシュレスを使ったことがない人に、スマホのQRコード決済を選択しても、使いこなせない可能性があります。
そこでおすすめしたいのが、カードで使えるチャージ式のキャッシュレス決済です。
有名なところで言うと、「nanaco」「WAON」「MAJICA」などがあります。
nanacoはセブンイレブンやイトーヨーカドーの買い物で利用できるうえに、カードを提示すれば決済が完了するため、キャッシュレスに慣れていない方でも使いやすいです。
落とし穴はあるがお得なのは確実
家族5人分+母親のマイナポイントの申し込みを行ってみて、手続きのハードルは「低いとは言えない」と感じました。
しかし、1人最大2万円分のポイントが付与されるのは、値上げが続く2022年において、経済的なメリットは大きいです。
マイナポイント第2弾の手続き方法については、こちらの記事で分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしながら申し込み手続きをすすめてみてください。
(執筆者:三木 千奈)