auのサブブランドとして人気の「povo」。
しかし、povo1.0とpovo2.0があり、どちらにどのような機能があるのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では
「どんな違いがあるの?」
「自分に合っているのはどっち?」
このような疑問がある方に向けて、次の内容を解説します。
・ povo1.0と2.0の違い
・ povo1.0にはない2.0の注意点
・ povo1.0と2.0の違いからわかる2.0がおすすめの人
・ povo2.0の申し込み方法
povo1.0と2.0の違いを7つの項目で徹底的に解説します。
また、povo2.0の注意点やおすすめの人までお伝えするので、povoの契約を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
povo1.0と2.0の違いを7つの項目で解説
povo1.0を契約している方やこれからpovo2.0を契約しようと思っている方は、povo1.0と2.0の違いが気になりますよね。
そこでここでは、povo1.0と2.0の違いを7項目に分けてお伝えします。
違いが気になる方は確認してみましょう。
比較項目は次の通りです。
(1) 月額料金
(2) auの割引
(3) 速度制限後の速度
(4) オプション
(5) キャリア決済
(6) 支払い方法
(7) その他の細かい違い
1つずつ解説します。
(1) 月額料金:povo2.0の方が安い
まずは、月額料金を比較します。
データ容量別に比較していきましょう。
povo1.0 | povo2.0 | |
データ使い放題(24時間) | 220円 | 330円 |
1GB | 550円(追加のみ) | 390円 |
3GB | 990円 | |
20GB | 2,728円 | 2,700円 |
60GB | 6,490円 | |
150GB | 12,980円 |
※全て税込価格です
料金を比較する前に、それぞれのプランの特徴を見てみましょう。
povo1.0は20GBのプランしかありませんが、povo2.0は1GBから自分の好きなデータ容量をトッピングできる違いがあります。
同じ容量の20GBで料金を比較すると、povo1.0は2,728円なのに対しpovo2.0は2,700円です。
そのため、データ容量20GBで比較するとpovo2.0の方が若干安いとわかります。
そこまで大きな差でないと感じる方が多いはず。
しかし、povo2.0で60GBや150GBなどの大きなデータ容量を一括で購入すると、1GBあたりのデータ容量が安くなります。
例えば、povo2.0で60GBを購入した場合、20GBあたりの料金は2,163円です。
povo1.0は20GBで2,700円なので、povo2.0の方が565円安く利用できます。
1か月565円安いのは大きいです。
年間6,780円もお得です。
スマホの料金をできるだけ安くしたい方は、povo2.0が向いています。
(2) auの割引:povo2.0は全て適用外
povo1.0は、2021年までに契約すると家族割プラスの対象になる特典が実施されていたので、povo2.0は割引の対象なのか気になる方も多いはず。
結論、povo2.0はauの全ての割引が対象外です。
具体的に対象外のauの割引をお伝えします。
・ auスマートバリュー
・ 家族割プラス
・ au PAY カードお支払い割
・ スマイルハート割引
特に、povo2.0でauスマートバリューや家族割プラスが適用できるのか気になっていた方も多いのではないでしょうか。
残念ながら、上記の割引は全て適用外です。
しかし、割引が適用外でもauユーザーの方はpovo2.0に乗り換えるべきと言えます。
例えば、auで使い放題MAXを利用している方が家族割プラスとauスマートバリューを適用しても、月額5,038円かかります。
対して、povo2.0であれば月額2,728円です。
割引適用外でもpovo2.0に乗り換えた方が安くなるため、スマホの料金を安くしたい方の中でauを利用している方は、povo2.0への乗り換えを検討してみましょう。
(3) 速度制限後の速度:povo1.0の方が速い
povo1.0とpovo2.0には、速度制限後の速度にも違いがあります。
それぞれの速度を比較すると、次の通りです。
速度制限後の通信速度 | |
povo1.0 | 最大1Mbps |
povo2.0 | 最大128kbps |
上記のとおり、povo1.0は速度制限後でも最大1Mbpsで通信できるのに対し、povo2.0は最大128kbpsしか出ません。
1Mbpsあれば、各種SNSの利用やWebの閲覧、標準画質での動画視聴などさまざまな作業が行えるのですが、128kbpsではWebの閲覧すらできません。
この差はかなり大きいです。
ただ、povo2.0で速度制限にかかっても、トッピングを購入すればすぐに高速通信できるようになります。
もちろん追加料金が発生しますが、月末まで待つしかないわけではないため、気にならない方も多いのではないでしょうか。
(4) オプション:povo2.0の方が豊富
povo1.0とpovo2.0は、オプションの方さにも違いがあります。
それぞれで利用できる主なオプションを紹介すると、次のとおりです。
povo1.0 | ・5分以内通話かけ放題 ・通話かけ放題 ・スマホ故障サポート |
povo2.0 | ・DAZN使い放題パック(7日間) ・smash使い放題パック(7日間) ・5分以内通話かけ放題 ・通話かけ放題 ・スマホ故障サポート |
上記のとおり、povo1.0には通話トッピングや保証などのオプションはありますが、DAZNやsmashのコンテンツトッピングがありません。
DAZNやsmashなどのコンテンツを短期間だけ利用したい方は、povo2.0一択です。
(5) キャリア決済:povo1.0は利用できる
キャリア決済の有無にも違いがあります。
povo1.0はauのキャリア決済システムである「auかんたん決済」が利用できる一方、povo2.0では利用できません。
キャリア決済は、有料のアプリを購入したりアプリに課金したりする際に、月額料金と合算して請求してくれるシステムです。
auかんたん決済を利用する際は、電話番号と暗証番号を入力するだけで購入できるので、かなり便利な決済方法として人気があります。
特に、クレジットカードを持っていない方などにとっては、便利な機能ではないでしょうか。
ただ、povo2.0は、そもそもクレジットカードを持っていないと契約できません。
そのため、povo2.0を契約する方は全員クレジットカードを所有していることになるので、auかんたん決済が利用できなくてもそこまで問題ない方が多いのではないでしょうか。
また、auかんたん決済が利用できなくても、代わりに次の支払い方法で決済も可能です。
・ au PAY 残高払い
・ WebMoney
どうしてもauかんたん決済を利用したい方にpovo2.0は向いていません。
しかし、上記の決済方法やクレジットカードを利用することに抵抗がない方は、povo2.0でも問題ないです。
(6) 支払い方法:povo1.0は口座振替で契約できる
povo1.0とpovo2.0は支払い方法にも違いがあり、次の通りです。
povo1.0 | ・口座振替(auからの引き継ぎか契約に変更) ・クレジットカード |
povo2.0 | クレジットカードのみ |
表のとおり、povo1.0は口座振替とクレジットカードが利用できますが、povo2.0はクレジットカードしか利用できません。
しかし、povo1.0はauで口座振替を利用していた方しか口座振替で契約できません。
auからの乗り換えでない場合は、契約時にクレジットカードが必要です。
クレジットカードで契約したあとに、支払い方法を口座振替に変更することはできます。
auからの乗り換えや新規契約かで契約時にクレジットカードが必要になるかどうか決まると把握しておきましょう。
povo2.0は、auからの乗り換えや新規契約、契約後の支払い方法の変更で口座振替を選択することはできません。
つまり、povo2.0を契約するには必ずクレジットカードが必要なのです。
クレジットカードを所有していない方や、支払いにカードを使いたくない方などにとっては、大きなデメリットですね。
(7) その他の細かい違い
ここまで紹介してきたpovo1.0とpovo2.0の違い以外にも細かい違いがあるので、まとめて紹介します。
LINEの年齢認証 | 契約可能年齢 | |
povo1.0 | 対応 | 20歳以上 |
povo2.0 | 非対応 | 13歳以上 |
表のとおり、LINEの年齢認証利用の有無や契約可能年齢に違いがあります。
povo2.0はLINEの年齢認証に対応していないので、LINEのID検索が利用できません。
しかし、QRコードなどで友達追加はできるので、そこまで大きなデメリットには感じないでしょう。
また、povo1.0は20歳以上しか契約できませんが、povo2.0は13歳以上であれば契約できます。
しかし、13歳以上でも運転免許証やマイナンバーカード、在留カードなどがないと契約できないので注意してください。
povo1.0にはない2.0の注意点
povo2.0には、1.0にはない注意点が2つあります。
把握していないと契約後に損する可能性が高いので、確認しておいてください。
・ 180日以上トッピングしないと強制解約の可能性がある
・ トッピングには有効期限がある
1つずつ解説します。
180日以上トッピングしないと強制解約される
povo2.0は、180日以上トッピングしないと強制解約されるので、注意してください。
povo1.0は、基本プランに20GBのデータ容量がついているので、トッピングをしなくても一定の料金が毎月発生します。そのためトッピングしなくても強制解約にはなりません。
しかし、povo2.0は自分でトッピングしないと基本料金が0円なので、月の利用料金が0円のままです。
povo側からしても、利用料金が0円のユーザーをそのまま契約しておくわけにもいかないので、トッピングせずに0円で契約し続けている方は強制的に解約します。
いきなり解約されるわけではなく、解約する旨の連絡はありますが、ずっと基本料金0円で運用できるわけではないと理解しておきましょう。
トッピングには有効期限がある
povo1.0のトッピングにも有効期限はありますが、povo2.0の場合はトッピングによって有効期限が異なるため、気づかずにデータを消滅させてしまう危険があります。
povo2.0のトッピングの有効期限を紹介すると、次の通りです。
トッピング | 有効期限 |
データ使い放題 | 24時間 |
1GB | 7日間 |
3GB | 30日間 |
20GB | 30日間 |
60GB | 90日間 |
150GB | 180日間 |
DAZN使い放題パック | 7日間 |
smash使い放題パック | 24時間 |
表のとおり、トッピングによって有効期限がバラバラです。
データ追加のトッピングを購入して有効期限が切れてしまうと、データが消滅してしまいます。
そうならないために、有効期限には注意してください。
povo2.0の注意点を全て理解したい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事:povo2.0の注意点やデメリット11選! メリットや申し込み方法も
povo1.0と2.0の違いからわかる 2.0がおすすめの人
ここまで解説してきたpovo1.0と2.0の違い、povo2.0の注意点を考慮すると、次のような人にpovo2.0がおすすめとわかりました。
・ povo1.0よりも安く利用したい方
・ 自分なりにデータ容量をカスタマイズしたい人
・ auの家族割プラスを適用していない人
自分にとってpovo2.0が最適な回線かわからない方は、ぜひ参考にしてください。
povo1.0よりも安く利用したい方
povo2.0は、povo1.0よりも安く利用したい方に向いています。
先ほど、povo1.0とpovo2.0の月額料金を比較して違いをお伝えしましたが、20GBあたりの料金はpovo2.0の方が安いです。
3GBなどの低容量のデータ容量も購入できるため、povo1.0の20GBが多いと思っている方は、povo2.0の3GBを購入すれば月額990円でスマホを運用できます。
スマホの料金を徹底的に安くしたい方は、povo2.0を契約してみてください。
自分なりにデータ容量をカスタマイズしたい人
povo2.0は、自分なりにデータ容量をカスタマイズしたい方に向いています。
povo1.0は基本プランに20GB分のデータ容量がついているので、20GB以下のデータ容量で利用することができません。
一方povo2.0は完全トッピングのプランであり、1GB単位で自分の好きなデータ容量を決められるので、自分なりにデータ容量をカスタマイズ可能です。
例えば、3GBなどの低容量から100GBなどの大容量まで幅広くカスタマイズできるので、データの使用量にかからわず多くの方におすすめできます。
auの家族割プラスを適用していない人
povo2.0は、auの家族割を適用していない方におすすめです。
auの家族割プラスは、家族で契約しているau回線の契約数に応じて割引額が決まる割引制度です。
家族で2回線契約している場合は1人あたり月550円割引、3回線以上利用している場合は1人あたり月1,100円の割引が受けられます。
auからpovoに乗り換えると、家族割プラスが適用外になりカウントもされません。そのため、自分の割引が対象外になるだけでなく、家族の割引額が下がる可能性があります。
そうなると、家族のauの料金が高くなってしまうので、au回線を家族で契約している方にpovo2.0はおすすめできないのです。
家族のうちの一人がpovo2.0に乗り換えると他の人が損してしまうので、乗り換える場合は家族全員で乗り換えることをおすすめします。
povo2.0の申し込み方法 povo1.0は新規受付停止
2022年7月現在、povo1.0の新規受付は停止しています。povo2.0の申し込み方法は、auから乗り換える・新規契約・他社からの乗り換えのどちらで契約するかによって方法が異なります。
それぞれの契約方法は次の通りです。
auからpovo2.0へ乗り換える場合 | 1:契約に必要な物を準備する 2:auID認証とpovo2.0アカウントを作成する 3:SIMタイプなどを選び契約手続きを進める 4:初期設定を行う |
新規契約の場合 | 1:申し込みに必要な物を準備する 2:povo2.0のアプリから申し込む 3:初期設定を行う |
他社からの乗り換えの場合 | 1:MNP予約番号を取得する 2:申し込みに必要な物を準備する 3:povo2.0のアプリから申し込む 4:初期設定を行う |
表のとおり、若干ですが申し込み方法が異なるので注意してください。自分の契約状況を理解して、どの方法で申し込むべきか確認してみてください。
詳しい申し込み方法や手順はこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:povoの申し込み方法を3つの場面別に解説! 注意点や申し込み状況の確認方法まで
povo1.0と2.0の最大の違いは料金プラン
今回は、povo1.0と2.0の違いをお伝えしてきました。
最大の違いは、料金プランです。
povo1.0は基本プランに20GBのデータ容量がついていますが、povo2.0は自分で好きな分のデータ容量をトッピングできます。
自分なりにデータ容量をカスタマイズできるので、月によって使用するデータ容量が変動する方や、20GB以下の低容量で十分な方などにおすすめです。
povo2.0が自分に最適な回線だと思った方は契約してみましょう。(執筆者:吉野 光祐)