2022年11月に、東京都品川区でQRコード決済のキャンペーンが実施される予定です。
昨年実施の前回とは、中身が大きく異なります。
品川区に詳しい筆者が、詳細の発表されていないキャンペーンを先取りしてご案内します。
目次
4種類のペイが使える(ただしほとんどPayPay)
2021年11月にあった品川区30%還元のキャンペーンの際は、PayPayのみでした。
今回は還元率が20%に下がるかわり、次の4種類のQRコード決済が対象となっています。
・ au PAY
・ d払い
・ PayPay
・ 楽天ペイ
4種類使えるとは、「○○Payごとに還元の上限が別個に設定される」ということです。
今回はひとサービスあたり「1万円」が上限なので、4種類使っている人は4万円が上限になるわけです。
このようなキャンペーンは、今年5月に東京都中央区で例がありました。
4種類の○○Payは、携帯電話のキャリアやクレジットカードを問わず誰でも使えるので、ぜひ種類を増やしましょう。
ただし現実問題、還元対象となる中小店舗のうちかなりが、PayPayオンリーです。
PayPayを主体にしつつ、他の○○Pay利用が可能な店舗ではすかさずそちらを使うというイメージを持ちましょう。
期間は11月1日(火)から12月15日(木)
≪画像元:品川区≫
キャンペーンのスタートは、2022年11月1日です。
終了日は12月15日ですが、こうしたキャンペーンの常として、早期終了の可能性はあります。
現在11月30日までポイントのたまる「かながわPay」で忙しい筆者ですが、10月までに満額を得て、品川区に切り替える予定でいます。
対象店舗は中小企業に限られる
個別の対象店舗は未定ですが、ルールとして次の内容が決まっています。
・ QRコード決済導入済の区内中小店舗
・ 大手チェーン店は対象外
・ コンビニも対象外
スーパーやドラッグストアはおおむね対象外となるはずです。
これは前回もそうでしたし、PayPayの地域ごとに開催される多くのキャンペーンも、このルールで実施されています。
スーパーは文化堂がある
スーパーはおおむね大手ですから、品川区の20%還元は対象外です。
小型スーパーも区内に存在しますが、「丸正」「トップパルケ」等はQRコード決済未導入です。
しかし心強い中小スーパーがあります。
品川区に本社のある「文化堂」です。
前回も対象店舗だった文化堂が、今回も還元対象であることは間違いありません。
文化堂は中央区にも2店舗あり、今年5月のキャンペーンの対象でした。
10月にある江東区の30%キャンペーンでも、豊洲、有明の2店舗が対象になると思われます。
Web上に違う情報も散見されますが、文化堂ではPayPay以外の○○Payも利用可です。
品川区内の文化堂の店舗です。
・ 荏原店(大井町線・浅草線中延駅徒歩4分)
・ 西大井店(横須賀線西大井駅徒歩4分)
・ ウィラ大井店(大井競馬場北隣)
昨年のPayPayキャンペーンでは「戸越銀座店」も対象だったのですが、その後建て替えにより閉店(休業扱い)してしまいました。
荏原店は2階がプロショップ(業務用スーパー)となっています。
ウィラ大井はショッピングモールで、ニトリ、DCM、はま寿司などがテナントに入っています。
こちらはクルマが便利です。
西大井店は、隣駅の武蔵小杉からの電車遠征には向いていますが、まったく普通のスーパーで、特色はありません。
品川名物商店街
品川区といえば、テレビにもよく取り上げられる商店街が知られています。
大型店舗に行かなくても、商店街では一通り用が済みます。
ふらっと飲食に出かけても、多くのお店でQRコード決済を導入しており、期待を裏切られることはないでしょう。
商店街と店舗をご案内します。
《武蔵小山》
日本一のアーケード商店街「パルム」を抱え、商店街の大部分が品川区に属する武蔵小山ですが、大企業の店舗が多く(つまり対象店舗が少なく)、過度に期待するとがっかりするかもしれません。
少なめの対象店舗は、パルムの脇道を探すと見つかります。
商店街の方向とは異なる南西側にある、「ネモ・ベーカリー&カフェ」はこの街いちばんのパン屋で、PayPayが使えます。
《戸越銀座》
武蔵小山と接している戸越銀座は、打って変わって中小店舗主体です。
キャンペーンのために品川区を訪れたい人には最もおすすめの街ですし、実際常によそから来た人で賑わっています。
飲食店や飲み屋も豊富です。
長い商店街の東外れ付近「後藤かまぼこ店」は、おでん種のお店には珍しくPayPayに対応しています。店内飲食も可能です。
《中延》
東急線の中延駅と荏原中延駅とを結ぶアーケード商店街「スキップロード」が街の中心です。
多くのお店が中小企業の経営であり、そしてPayPay加入率も高い街です。
荏原中延駅付近(スキップロード外)の、「洋食ふじかわ」「フランス食堂シャルティエ」などおすすめです。
《大井町》
駅北東側の「大井銀座」はよく知られた巨大飲み屋街です。
商店街の雰囲気が高いのは、南西の三ツ又というエリアです。飲食店が多くあります。
西口、東急線の高架下は再開発が始まり、商店はやや減りました。
《その他》
よく誤解されますが、品川駅周辺は港区なのでキャンペーンは一切やっていません。
逆に目黒駅は、東口はすべて品川区、西口も100メートル圏内はそうです。
大森は大部分が大田区です。
他に大きな街は五反田ですが、商店街の風情はありません。
11月は近接区域の方のみならず神奈川県の方も、かながわPayの手を休めて品川区へぜひどうぞ。(執筆者:沼島 まさし)