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シンプルかつ簡単な資産形成「全世界株式インデックスファンド」+「現金」のススメ

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シンプルかつ簡単な資産形成「全世界株式インデックスファンド」+「現金」のススメ

2024年から新NISAが始まることもあり投資ブームが再来しています。

特に今回のNISAの制度改正は全投資家にとって大きなメリットのある改正となっていることもあり多くのメディアで取り上げられています。

対して金融所得課税の強化や社会保険料等の負担増など、投資をする人としない人の格差が一段と開いていくような流れにも思えてきます。

これまで投資と縁がなかった人でも否応なく資産形成について考えざるを得ない時代が来ているともいえるでしょう。

そんな中、自身に一番合っている投資は何なのか。

投資信託一つをとってもたくさんの商品があります。

そして多くの「おすすめ商品」が紹介されており、実際どれが1番良いのか悩まれている方も多いと思います。

今回は

  • 投資はしたいが多くの時間は避けない
  • 煩わしいことはしたくないが資産を増やしたい
  • 今後の世界情勢に関わらずある程度のリターンを得たい

そういった方にピッタリな一番シンプルかつ簡単な資産形成について紹介します。

シンプルかつ簡単な資産形成

米国株の人気を盲信するのは危険

初心者にも人気かつ新NISA対象の投資商品の代表格が投資信託です。

その投資信託の中でも全米株式インデックスファンドやS&P500インデックスファンドが群を抜いて人気となっており、事実、大きなリターンをたたき出しています。

これらのファンドはいずれも米国株へ投資するファンドで、他の国を圧倒しています。

しかし、この成長がずっと続くと盲信するのは危険です。

1900年代初頭はイギリスが世界一位の時価総額を誇っていました。

1980年代は日本にバブルが起きておりましたし、2010年代は新興国株式の成長が米国株式をアウトパフォームしておりました。

このように近年で見てもずっと米国が最強だったわけではありません

今後も米国最強の時代がずっと続くとは限らないと考えられます。

数ヶ月後の生活は想像できても、数十年後の生活を想像することは難しいでしょう。

日本の状況がどうなっているかもわかりませんし、今と同じように米国が最強なのかも定かではありません。

インドやブラジルといったBRICsが再び台頭している可能性も大いにあります。

30年や40年後といった超長期で考えると、今と同じ状況が続いていると考える方が不自然ではないでしょうか。

米国一国に集中投資するよりも、世界中へ投資をしておく方がハズレがないと考えられます。

全世界への投資が一本でできる。

それが全世界株式インデックスファンドです。

全世界株は守り、米国株は攻めの投資

現状では全世界株式インデックスファンドの投資先第一位は米国です。

全世界へ投資できるいってもその約60%は米国への投資となっています。

全世界株式インデックスファンド

≪参照:SBI・V・全世界株式インデックス・ファド月次レポート≫

確かにここ最近の米国株の成長は凄まじいものがあり、全世界株式へ投資するよりも米国株式へ投資していた方がリターンが高かったのも事実です。

そのため全世界株式よりも全米株式やS&P500に連動する投資信託が大人気となっていますが、これはある意味攻めの投資です。

今後どのような世界になるか不明確な中で米国に賭けるのが米国株投資です。

これは「どれだけプラスαを取りに行くのか」という点で攻めているといえます。

全世界の中で一番成長しているのが米国

敢えて成長率の低い国へ投資するのではなく、成長率の高い国へ集中投資をする方がリターンが大きくなる。

こういった形で最大リターンを狙うのが全米株式やS&P500への投資となります。

対して世界の変化に合わせて投資割合も、自動的に変化させることができるのが全世界株式の最大のメリットです。

今後世界にどのような変化が起きても全世界株式さえ持っておけば資産を増やすことができます。

米国なのか日本なのか、新興国なのかで悩むのではなく、世界丸ごとへ投資できるファンドを一本持っておけば良いのです。

どうなるかわからないからこそ全世界株式を持っておく。

まさにシンプルかつ一番簡単な資産形成です。

このまま米国最強の時代が続けば今と同様に米国株の割合が一番高い状態が続きますし、そうでなければその時の状況に合わせて投資割合が変化します。

何がどうなっているかわからない将来だからこそ世界中へ丸ごと投資ができる全世界株式インデックスファンドが一番安全な選択肢だと考えます。

緊急予備資金と10年以内に使うお金は現金で保有

超長期で安心して投資を続けるために「どのファンドに投資するか」よりも大切なことがあります。

それは「現金を確保しておく」ということです。

現金は人生においてその時その時の選択肢を増やしてくれるメリットがあります。

例えば総資産が1,000万円だったとして、現金が100万円、投資信託が900万円の保有バランスだとすぐに使えるお金は100万円のみです。

確かに投資信託も売却すれば比較的早く現金化することは可能ですが、その時の相場の状況によっては経済的だけではなく、精神的なダメージを受けることも想定されます。

これまで頑張って貯めてきた資産を思わぬ形で売却することに抵抗を覚える方も少なくないでしょう。

総資産1,000万円のうち現金500万円、投資信託500万円のバランスだった場合はまずは現金から使っていくという選択肢を取れます。

現金を使う場合はその時の相場の状況を気にする必要はありません。

いざという時の現金保有なので投資信託を売却するよりも精神的ハードルが低いことも事実でしょう。

生きていくうえで将来起こることを全て予想することは困難です。

人生何があるかわかりません。

投資効率という点では保有現金は最低限にしておき、できる限り投資に回す方が資産の最大化を達成することができるでしょう。

現金には投資にないメリットがあります

現金では利息は生み出せませんが、精神的安定を生み出せます。

ある程度の現金保有は人生の選択肢を増やすという点では一考に値するでしょう。

緊急予備資金(最低でも半年分の生活費)と10年以内に使うお金は現金で保有しておく方が賢明だと考えます。

全世界株式インデックスファンドと現金の組み合わせがベター

投資への知見があり、自身で最適なアセットアロケーションが組める方は「全世界株式+現金」はベストな選択肢ではないかもしれません。

うまくタイミングをとらえて成長率の高い新興国やREIT、コモディティといった資産を組み入れていく方が最大リターンを得ることが可能だとする考え方も正しいでしょう。

多くの方にとってリバランスを繰り返すことは至難の業です。

なるべくシンプルかつ簡単に資産形成を行うことを求めている方が大半だと考えます。

そういった方にとって「投資は全世界株式インデックスファンド1本のみ」というのはベストではなくともベターな選択肢の一つだと考えます。

投資はしたいが煩わしいことは避けたい

長期用に全世界株式を保有しておき、短期用資金として現金を保有しておく。

これであれば考えることは「現金の保有割合」のみです。

手元現金の準備が完了すればあとは全世界株式インデックスファンドを買うだけです。

世界情勢がどのようになろうと途中で売買する必要はありません。

「使うその時」まで続けるだけです。

これが一番シンプルかつ簡単な資産形成だと考えます。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)

《冨岡 光》
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執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光 冨岡 光

FP歴10年。保険、投資信託、住宅ローンを専門に扱っております。趣味は株式投資と読書、家族との時間。数々のお客様をコンサルティングさせていただいた経験を活かしながら、「皆様の疑問にわかり易くお答えする」をモットーに活動しております。 <保有資格>FP技能士2級、証券外務員1種、MDRT4年連続入賞 寄稿者にメッセージを送る

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