先週は、ジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演を受け、上昇の流れとなった1週間でした。
週末には米雇用統計が発表され、非農業部門の雇用者数は18万7000人増加となり、市場予想よりも多い結果となりました。
しかし、失業率は3.8%で7月よりも上昇していたので「FRBの追加利上げ終了か」との見方も強まりました。
4日月曜日はレーバーデーで米市場は休場となるので日本のマーケットがどう反応するのかに注目です。
目次
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、上向きで、株価は5日線の上を推移しています。
25日線は、下向きで推移し、5日線と75日線が下からクロスしましたが、下向きの25日線に対してのクロスなので、ダマシの可能性があります。
75日線は、上向きで推移し、5日線は下から上へ、25日線は上から下へクロスしています。
並び順は、5日75日25日の並び順で、上昇トレンドのはじまりとなっています。
しかし、3本の移動平均線が収縮しているので、今後の移動平均線のエッジに注目です。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、2万9422円処を推移しています。
トレンドライン
前回記載の上昇フラッグ型継続中で、そのフラッグの上限として7月3日と8月1日の上値を結んだラインに向かって株価は進行中です。
直近の窓8月24日25日を月曜日に埋め、更に8月2日3日の窓も埋めてきました。
上値メドとして、8月1日2日の窓があります。
8月1日の高値3万3500円が意識されるところです。
下は、フラッグの下限7月12日と8月18日安値を結んだラインの延長線上が意識され、6月1日2日に空けた窓も下値メドとなります。
一目均衡表
厚い雲の上限に達しました。このまま上昇となれば、転換線と基準線の位置も好転し、一目均衡表も強い形となります。
雲のねじれが9月21日にあるので、この週は転換に注意しましょう。
遅行線は下にも上にも行ける位置で、上に行ってから下なのか、このまま上に向かうのか気になるところです。
ボリンジャーバンド
ほぼ横ばいのバンドとなっており、更に波打ちが見られるので、BOX相場の展開の可能性があります。
株価は-1σから+1σに到達したところです。
ここからこの範囲でのもみ合いとなるのか、確認していきましょう。
スローストキャスト
金曜日に買われすぎゾーンまで到達しました。
ここから更なる上昇となるのか、それとも買われすぎゾーンから下げて売られすぎゾーンへと向かうのかに注目です。
MACD
ヒストグラムは強さを示しています。
シグナルが0ラインに接近しているので、この場合の株価は横ばう動きをする可能性があります。
横ばってからの上昇トレンドとなるか、それとも0ラインを超えられないのか、確認していきましょう。
次回の新月は9月15日です。
満月は、9月29日中秋の名月です。
総合判断
パラボリックは好転しており、まだまだ上昇が見込める位置です。
テクニカルでは、BOX相場を示しているものもあり、一気に上昇と言うより横ばう動きも考えられます。
移動平均線の3本のからみと、上昇フラッグの上限に到達できるかを確認していく1週間となりそうです。
米雇用統計は通過しましたが、今月は重要なイベントが多数あります。
特に9月17日の週にはFOMCや日銀政策決定会合、そして一目均衡表の雲のねじれなど日本は連休の週なのにとても重要な週です。
2022年は9月14日からの下落、2021年は9月15日から日経平均株価は下落に転じています。
今年も9月相場に気を付けながら上値を追っていきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)