ゆうちょ銀行の改悪により、昨年1月から硬貨の預け入れで手数料かかるようになったことも記憶に新しいかと思います。
しかし、小銭貯金の気軽さゆえに、リスクを考えず小銭貯金にチャレンジした筆者。
約1年で、瓶いっぱいの小銭が貯まりました。
貯金する硬貨は「100円か500円」という縛りを設けたものの、大量の小銭をどうするかが問題です。
そこで筆者は、貯めた小銭貯金を手数料なしで「預ける・使う」対策をについて考えてみました。


≪執筆者撮影≫
硬貨の預け入れには手数料がかかる
ゆうちょ銀行に限らず、硬貨の預け入れに手数料が発生する金融機関は増えつつあります。
「お金を預けるだけなのに、手数料がかかるなんて…」
と思いますが、ゆうちょ銀行の硬貨取り扱い料金を導入にいたった背景には、以下の理由があるようです。
Q.なぜ、ATM硬貨預払料金を導入するのですか。
ATMの運営において、硬貨の取り扱いには追加のコストが発生しております。また、ATMの設置が1~2台の郵便局も多く存在する中、硬貨を利用される場合、取扱時間が長くなることに加え、硬貨以外のものが投入される等により故障が発生し、ほかの多くのお客さまにご迷惑をお掛けしてしまうため、硬貨をご利用されるお客さまには一定のご負担をいただくことといたしました。(ゆうちょ銀行)
大量の硬貨を預け入れることで、1人あたりのATM利用に時間がかかるほか、硬貨以外のものが混入され、故障などのトラブルも起きているとのこと。
硬貨の取り扱いには、金融機関にとってあまりメリットがないのかもしれませんね。
小銭貯金どうする? 節約主婦の対策
ATMで預け入れ料金がかかる以上、小銭を出さないのが一番の対策であることは間違いありません。
しかしそれでも、手軽に始められる小銭貯金の良さは変わらない。
今年11月の時点で瓶いっぱいの硬貨を貯めた筆者、これらをどうするか4つの対策を考えました。
1.手数料無料の範囲でATMへ預け入れ
枚数によっては無料で預け入れできる銀行ATMは、いくつかあります。
三菱UFJ銀行 ※ATMの取引は対象外
窓口:100枚まで 無料/101~500枚 550円
501~1,000枚まで 1,100円/1,001枚以上 1,650円 500枚につき550円加算
参照:三菱UFJ銀行
りそな銀行 ※ATMは対象外
窓口:1日1回(100枚まで)無料
1~500枚 660円/501~1,000枚 1,320円 1,001枚以降500枚ごとに660円加算
参照:りそな銀行
三井住友銀行
ATM:100枚まで/回 ※500円硬貨は75枚まで、回数に上限なし
窓口:300枚以下 無料/301~500枚 550円
501~1,000枚 1,100円/1,001枚以上 500枚数につき550円加算
参照:三井住友銀行
枚数に上限はありますが、無料の範囲内なら硬貨の預け入れは無料です。
筆者は三井住友銀行の口座を持っているため、貯めた硬貨をATM入金に利用しています。
1日の預け入れ回数が無制限なので、小銭貯金をするにはうってつけの銀行です。
2.セルフレジを利用 ※常識の範囲内で
スーパーはドラッグストア、100円ショップなど、あらゆる場所で「セルフレジ」が導入されています。
ほとんどのセルフレジで現金払いを選択可能。もちろん硬貨も使えます。
貯めた小銭を生活用品や食料品の買い物に使えば、家計の足しにもなり一石二鳥です。
ただし、セルフレジの小銭利用は常識の範囲内にとどめることが大前提。
小銭を大量にいれれば故障の原因にもなりますし、会計に時間を要しますので、投入枚数はほどほどにしましょう。
3.現金しか使えない支払いに利用
キャッシュレスが普及しても、まだ現金でしか支払えないものはたくさんあります。
筆者の場合、子どもの習い事の月謝や学校・幼稚園の集金に現金が必要です。
こういった硬貨を使わざるを得ない支払いに、小銭貯金を使うのもひとつ。
ゲームセンターや駄菓子屋さん、地域の個人店、医療機関など、現金オンリーの場所にでくわした時に、少しずつ小銭を消費するのもおすすめです。
4.電子マネーの残高チャージ
ふだん電子マネーを使っている方は、残高チャージに小銭を利用するのもおすすめ。
Suica・nanaco・waonは、チャージ金額の支払いに硬貨が使えます。
その他、スーパーはドラッグストア独自の電子マネーも、レジにて現金(硬貨)チャージができる場合もありますので、詳細を確認してみましょう。
小銭貯金は「100玉以上」「1年でリセット」
筆者は今年、あえて100円・500円玉に限定して小銭貯金を続けましたが、これが功を奏しました。
金額が大きな硬貨に限定すると、集計も消費するのもラクです。
ATMに預け入れるにしても店で使うにしても、100円以上だと使い道に悩みません。
また、小銭貯金は期間を決めて続けることも重要なポイント。
筆者は1年を区切りにしましたが、「2万円」のように高すぎない金額を目標に励むのもおすすめです。
これから始める方は、貯めすぎないようなルール決めておくと良いでしょう。
2023年に貯めた小銭貯金は、今年のうちにリセットを。
手数料をかけずに「預ける・使う」方法を選び、家計の足しにしてください。