「投資をはじめてみたいけれど、何からはじめて良いかわからない」
という方は多いのではないでしょうか。
投資について学ぶ方法は数あり、なかでも投資セミナーはマネーのプロに教えてもらえることもあり、人気があります。
一方で「詐欺話にひっかかりそう」「金融商品をすすめられそう」など、なんだか怖くてあやしいイメージがあるという方も少なくないと思います。
全国のauショップで投資初心者向けの「auマネ活セミナー」が開かれていると聞き、さっそく投資初心者の主婦が参加してきました。
・ 投資信託や債券投資とは何かが、よくわかった
・ 不安を解消して投資に対して前向きになり、新NISAの自分の投資方針も決定できた
気になるセミナーの参加レポートをお届けします。

auマネ活セミナーとは
auマネ活セミナーとは、全国218店(2023年11月7日時点)のauショップや系列店で開催されている、投資初心者向けのセミナーです。
店舗にもよりますが、以下のような概要です。
受講者は数名規模(筆者参加日は5名)
投資に関する知識と経験を持つ講師1名がつく
前半「投資の原則」から後半「新NISAを例にとった具体的な投資商品選びや証券会社選びのヒント」までを1時間で解説
auの金融サービスや携帯の勧誘はほぼなし(チラシをもらって帰るという程度)
予約はネット、店舗、電話などで可能。
小人数制のセミナーではありますが、人気があるようで、筆者が予約した12月の予約枠は順調に埋まってきていました。
筆者が参加したのは横浜駅のジョイナスの4階にあるauショップ YOKOHAMAです。


講師:遠藤 功二先生(1級FP技能士、経営学修士 MBA)
講師はマネーの達人にも寄稿している、遠藤功二先生です。
auマネ活セミナーを通して学んだこと
auマネ活セミナーで筆者が学ぶことができた内容は、以下のことです。
投資信託とは?
債券投資とは?
目論見書の中身の確認は大事!
投資にまつわる5つのリスクを軽減させる3つの方法
投資に回して良いお金とは?
2024年にはじまる「新NISA」とは
投資信託とは?
投資初心者が星の数ほどある金融商品の中から、自分が投資する商品を選ぶのは至難の業です。
そこで、たくさんの株式や債券の中からテーマにあわせた金融商品をファンドマネージャーが選んで運用してくれる、「投資信託」を活用しましょうとのこと。
投資信託=たくさんの株式や債券が「袋詰め」してある福袋的な金融商品
投資信託の「名は体を表す」商品名がその投資信託の特色を表している
自分にとって商品選びの「テーマ」を決めておくと、選びやすい
投資信託には、リターンやリスクの大小、投資先や各ファンドの配合比率などにそれぞれ違いがあります。
その投資信託がどんな内容なのか知るために注目したいのは、投資信託のネーミング。
投資信託の名前には特色が表れている場合が多いそうです。
【投資信託のネーミング例とその意味】
バランス型:株式投資と比較して安全性の高い「債券投資」の配合比率が高い投資信託
指数連動型:いわゆるインデックスファンドのこと。日経平均やアメリカのS&P500など、各国の優良企業の平均株価(指数)に連動した値動きをとる投資信託
全世界(オールカントリー):全世界の主要企業の株式や債券が組み入れられている投資信託商品
こういったキーワードが投資信託の名前によく入っています。
指数連動型の投資信託なら、市況の流れから大きく離れた値動きはしないので、自分だけ大損をするリスクが低いと解釈できますね。
オールカントリーは、1つの投資信託で世界中の株式や債券にまんべんなく投資できることから、投資初心者にも人気が高いそうです。
このように投資信託にはそれぞれに設定された「テーマ」があるので、自分の気になるテーマで投資信託を検索してみると、投資先候補を絞り込むことができます。
債券投資とは?
ところで、投資初心者でも株についてはある程度ニュースでよく聞くのでなじみがありますが、問題は「債券」です。
債券が何なのか、いまいちわからないという声が、auマネ活セミナーでも挙がっていました。
債券投資とは「お金を貸すこと」
貸した人は利息をもらうことができ、満期時には貸したお金が返ってくる

代表的な債券投資は「国債」です。
貸す相手が国ですので、返ってくる可能性と利息もきちんと支払われる可能性が高いことから、安全な債券投資として人気があります。
投資信託の中身にこの債券投資が含まれている場合と、全く含まれていないケース、また株式投資との配合割合についてもいろいろあり、自分に合った投資先選びには次にご紹介する「目論見書のチェック」が重要な鍵となります。
目論見書の中身の確認は大事
投資信託の中身は名前をヒントにおおよそわかりますが、詳細を知るには各商品の「目論見書」を必ず見るべきだとセミナーでは強調されていました。
「目論見書」とは ⇒ 投資信託商品のトリセツのこと
特徴やリスク、袋詰めされている金融商品の名前と比率などが詳しく記載されています。
例えば、先ほどのネーミングの章でもご紹介した「インデックス」「バランスファンド」というキーワードが名前に入っているこちらの投資信託の目論見書を見てみると、
例:<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

国内と国外(先進国)でまず半々、さらにそれぞれ株式と債券が半々の割合で入っていることがわかります。
そして組入されているインデックスファンドの中身(組入銘柄の社名や業種・国別の比率など)まで、詳しくみることができます。

投資にまつわる5つのリスクを軽減させる3つの方法
投資信託とは何かが少し具体的になりましたが、投資には元本割れのリスクがどうしても残る以上、まだ不安が残ります。
auマネ活セミナーでの講義内容によると、投資のリスクは5種類あるそうです。
価格変動リスク:資産の価格が上がり下がりするリスク
信用リスク:株式や債券などの発行団体が倒産し、お金が返ってこないリスク
流動性リスク:換金のしやすさが損なわれるリスク
金利変動リスク:債券市場や預金の金利が変わるリスク
為替変動リスク:外国株や外国債券に伴う為替レートの変動リスク
ただし、以下にご紹介する「投資の3原則」を守れば、5つのリスクをかなり軽減できるとのこと。
2. 積立投資
3. 長期投資
つまり、種類の異なる投資信託に分散して積み立てを長期間継続することで、資産をリスクから守りつつ増やせる可能性が高くなるということです。
クイズ:2003年から積み立てた投資資金120万円は、10年後にいくらになったでしょう?
ここで講師から受講者に投資シミュレーションクイズが出題されました。
読者の皆さまもぜひ考えてみてください。
Q:2003年9月~2013年8月の10年間、国内株式F、外国株式F、国内債券F、外国債券Fそれぞれに毎月2,500円ずつ、合計毎月1万円を積み立てたとします。
10年間の投資資金合計120万円は2013年8月時点で、いくらになったでしょう?
約96万円(ー20%)
約114万円(ー5%)
約126万円(+5%)
約148万円(+23%)
答えは次のページへ↓↓
・答え
・リスクを抑える投資手法
・投資に回して良いお金とは
・新NISAについて