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【SBI証券に聞きました】投資の新たな選択肢「不動産ST」 魅力と将来の展望

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【SBI証券に聞きました】投資の新たな選択肢「不動産ST」 魅力と将来の展望

最近は不動産を小口化し、個人でも少額から優良な不動産に投資可能な商品が人気です。

特にブロックチェーン技術を使った「不動産ST」は、新しい時代の不動産投資商品として注目が集まっています。

今回は2021年より不動産STを取り扱っているSBI証券(執行役員専務 営業本部長 吉原氏、執行役員 経営企画部長 緒方氏、投資銀行戦略部長 竹中氏)に、不動産小口化商品をメインの投資先とするかつさんどがインタビュー取材を行いました。

不動産STの魅力を知りたい!

不動産STとは?

ST(セキュリティー・トークン)投資の魅力

かつさんど:「不動産ST」ということばを初めて聞く方も多いと思います。不動産STとは何か、教えてください。

SBI証券:ST(セキュリティー・トークン)とは、ブロックチェーンと呼ばれる分散台帳技術やトークンのノウハウを有価証券に応用したデジタルな有価証券です。

STを用いた資金調達は、新しい資金調達の手法として注目されており、諸外国でも急速に研究が進められているため中長期的には市場の発展・拡大が見込まれています。

日本では法整備が進んで、不動産を活用したセキュリティトークンが普及しており、投資対象を不動産にしたSTが「不動産ST」となります。

かつさんど:なぜSBI証券でSTの取り扱いを始めたのでしょうか。また、どのような方に投資してほしいとお考えでしょうか。

SBI証券:弊社SBI証券では約1,300万もの口座をお預かりする状況です。

STは扱える商材がかなり柔軟ですし、少しでも多くの方々に豊富な投資経験、投資体験を提供したいという思いがありSTに取り組んできました。

今までの実績について

(左から)執行役員 経営企画部長 緒方氏、執行役員専務 営業本部長 吉原氏、投資銀行戦略部長 竹中氏

かつさんど:不動産STの取り扱いが始まってからの反響を教えてください。

SBI証券:不動産をデジタル化して小口化した商品に個人で投資できるという点で、新しさを感じてお取引いただいたいているという声が届いております。

実際に取引していただいている方は、 債券やREITの投資の経験がある方、あとは、現物不動産の投資をしてらっしゃる方も多く、販売は順調です。

セキュリティトークンというその新しい商品ですので、当初は若い世代の方、20代~30代の方に関心いただけるのかなと思っておりましたが、40代、50代、60代の方にも取引していただき、幅広いお客様にお取引いただいている状況です。

初めての案件は、最低の投資単位が200万円からでしたが、現在は1口10万円から投資できる案件もあります。

幅広い年齢層の方に投資を検討してほしいと思っています。

かつさんど:信頼できる新しい商品に少額から投資できることは、投資の幅が広がり分散投資効果も期待できますの、投資家としてはうれしいです。

元々紙ベースの証券の電子化とデジタル証券との違いとはなんですか?

SBI証券:STは分散型台帳技術を活用した有価証券ですが、分かりやすく言うと「名簿のデジタル化」に近いと考えることができます。

名簿がデジタル化されているため、発行体が保有者の状況をリアルタイムで把握できます。

個別物件に特化したものを手触り感を持たせた上で、販売できるというメリットもあります。

かつさんど:取り扱い不動産ST案件は、全て完売となっていますが、申し込み開始からすぐに完売しましたか。

SBI証券:需要申告をいただいてからの販売方式ですので、即時に完売するわけではありませんが、需要を上回る申し込みをいただいており、実質完売状態です。

かつさんど:現在運用中の案件について、分配金の実績を教えてください。

SBI証券:すべて正常に運用しており、発行時の予想分配金を上回っている事例が多いです。

【1号案件 ケネディクス・リアルティ・トークン渋谷神南(譲渡制限付き)】

では、予想よりも2000円以上上回る分配が行われました。

取り扱い案件の分配状況

*1号案件 ケネディクス・リアルティ・トークン渋谷神南(譲渡制限付き)*
第1期 1口当たり19,433円(発行時予想16,767円)

第2期 1口当たり19,097円(発行時予想17,500円)

直近(第5期)1口当たり19,000円

※1口100万円
1口100万円投資した場合、年間で38,000円(税引き前)ほどの配当が支払われています。
*2号案件 不動産のデジタル証券~神戸六甲アイランドDC~(譲渡制限付き)*
第1期 1口当たり9,810円(発行時予想9,789円)

第2期 1口当たり8,084円(発行時予想8,084円)

直近(第4期)1口当たり8,000円

※1口503,000円
1口503,000円投資した場合、年間で16,000円(税引き前)ほどの配当が支払われています。
*3号案件 不動産のデジタル証券~ALTERNAレジデンス 新宿中落合・経堂・門前仲町~(譲渡制限付)*
第1期 1口当たり10,721円(発行時予想10,721円)

第2期 1口当たり8,600円(発行時予想8,211円)

直近(第3期)1口当たり8,600円

※1口50万円
2口100万円投資した場合、年間で38,000円(税引き前)ほどの配当が支払われています。
  
*4号案件 いちご・レジデンス・トークン-麻布・白金・日本橋-(譲渡制限付)*
第1期 1口当たり10,721円(発行時予想12,634円)

直近(第2期)/ 1口当たり12,634円(発行時予想10,075円)

※1口50万円
2口100万円投資した場合、年間で22,700円(税引き前)ほどの配当が支払われています。
  
*5号案件 MFシェア 駒込レジデンス(譲渡制限付)*
直近(第1期)/ 1口当たり2,333円(発行時予想2,333円)

※1口10万円

不動産STと他の投資商品との比較

STと他の投資商品との比較

かつさんど:不動産小口化商品にはREIT・不動産クラウドファンディングがあります。これらと比較して不動産STの優れている点を教えてください。

SBI証券:REITと比べると、不動産STは投資対象物件の個別性が高く、物件が見えやすいことがあると思います。

案件毎に物件を選ぶことができるため、災害リスクを分散したポートフォリオを組むこともできます。

不動産クラウドファンディングと不動産STとは、流動性の高さにおいて異なります。

不動産STは取引所を介して売買できるため、流動性が高いです。

また、税制上の違いもあります。

不動産の売却益を投資家に還元するアップサイドの期待も持てることも優位点のひとつです。

不動産STの今後の展望について

安定的なキャッシュフローを生む原資産のバリエーションを増やす

かつさんど:現在はレジデンスと物流施設案件の取り扱いがありますが、将来的に投資対象が不動産アセット以外の案件を取り扱う可能性はありますか。

SBI証券:多くの投資家の方に新しい投資体験をいかに提供していくのかということが我々の大きな責務だと思っており、それにお応えするためにも安定的なキャッシュフローを生む原資産のバリエーションを増やすことを検討、推進していきたいと考えております。

かつさんど:今後、不動産STの年間取扱案件数は何件くらいをお考えですか?

SBI証券:まずは年間で5件から10件ほどの案件を取り扱うことを目標にしていきたいと考えております。

かつさんど:デジタル証券によってどのような世界を目指していらっしゃいますか?

SBI証券:STを何のために活用するかというと、投資の民主化を促進していくためだと考えています。

多種多様な投資主体の方々がさまざまな投資判断をするということが資本市場の厚みそのものになると思います。

これを拡大していくためにも、STでの挑戦というのは非常に大きな意義を持っているという風に思い、今取り組んでおります。

*読者、投資家へのメッセージ*
不動産STは、投資家の皆さんと一緒に育てていく商品です。
市場のニーズに合わせて、柔軟に対応しながら成長させることが重要だと考えています。
投資家の皆様からのご意見やアイデアを反映させることで、より良い商品を提供していきたいと思っています。

インタビュアーかつさんどの感想

私は不動産クラウドファンディングに多くの資産を投資していますが、流動性の低さや雑所得という税区分がネックでした。

お話を伺う中で、

  • 不動産STは株式投資との損益通算ができる

  • セカンダリー市場設立による流動性の高さも確保されている

というのが、投資の新しい選択肢となると思いました。

不動産STの登場により、個人では投資が難しかった優良不動産に少額から投資できる機会が生まれました

不動産STは、株式投資との資産分散先にも活用でき、株式と相関性の薄い不動産アセットに投資することで、ポートフォリオ全体の安定化を図ることも期待できる商品です。

《かつさんど》
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かつさんど

専業投資家:かつさんど かつさんど

2018年にFIRE達成し、専業投資家として活動中です。子供のころから投資に興味を持ち、20代前半から株式投資を始めました。大学卒業後、海外ブランドの日本法人に就職するも自分の限界を感じ、投資家になることを決意しました。その後200冊以上の本を読み、投資の基本を学び、株式、債券、FX、先物、不動産投資など幅広く経験を積みました。FIRE達成後は「堅実な資産運用」を目指し、不動産クラウドファンディングをメインに投資しています。 小額から手間なくできる新しい不動産投資「トチクモ」運営責任者 著書2024.4『世界一やさしいREITの教科書 1年生』ソーテック社 寄稿者にメッセージを送る

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