夏に活躍してくれたエアコン、お手入れはしていますか。酷使したエアコンは、相当汚れも酷いはず。
定期的な掃除で清潔に保つことは、エアコンの寿命を伸ばす上に節電にもつながります。
この記事では、お掃除スペシャリストの筆者が「エアフィルターの正しい掃除方法」と合わせて、エアコンが故障しかねない「NGなお手入れ方法」も紹介します。
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エアコンのフィルターに汚れは溜めない
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≪執筆者撮影≫
エアコンは水洗いできない部分が多く、本体に関しては「エアフィルター」のお手入れが基本です。
エアフィルターに汚れが溜まりっぱなしだと、空気の循環効率が悪くなり電気代がかさむ原因になります。フィルターに溜まったカビやホコリが空気中に舞うと、アレルギー症状を引き起こす場合もあるかもしれません。
家族の健康と電気代節約のためにも、エアフィルターの汚れはしっかりと落としましょう。
エアフィルターの正しいお手入れ方法
エアフィルターは基本的に水洗いで十分です。
汚れが酷い場合は、液体中性洗剤を入れたぬるま湯を用意してください。
(1) エアフィルターのホコリを掃除機で吸い取ります。
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≪執筆者撮影≫
水洗いして汚れを落とします。
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≪執筆者撮影≫
軽く水切りしたら、陰干しします。
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≪執筆者撮影≫
エアフィルターは直射日光に当てると劣化します。
必ず日陰で、風通しの良い場所でしっかりと乾かしましょう。後は、エアフィルターを戻して終了です。
参照:ダイキン お手入れのしかた(P28)
やってはいけないエアコン掃除もある
【NG1】市販のエアコンスプレーを使う
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≪執筆者撮影≫
ドラッグストアやホームセンターで手に入る、市販エアコンスプレー。価格は1,000円程度と手頃なので、プロのクリーニング業者に依頼するよりも安上がりです。
しかし、エアコンメーカーでは「使用NG」としているケースがほとんど。エアコンの内部洗浄は高い専門知識を必要とするため、市販の洗浄スプレーであってもリスクがあります。
水濡れ厳禁の部品にかかると、故障や発火につながる可能性もあるため大変危険です。
参照:ダイキン「市販の洗浄スプレーは使えますか?」
【NG2】脱臭フィルターを水洗いする
エアコンのエアフィルターは水洗いできますが、脱臭フィルターは水洗いできません。
濡れると使えなくなるため、買い替えが必要になります。
汚れが気になる場合は、掃除機でホコリを取いてお手入れしましょう。
使用状況によりますが、約3年を目安に新しいフィルターへ取り替えてください。
参照:ダイキン 光触媒・脱臭フィルター(黒色)は水洗いできますか?(ルームエアコン)
【NG3】中性洗剤以外でお手入れする
繰り返しになりますが、エアコンのエアフィルターは水洗いで汚れを落とせます。
なかなか落ちない汚れがあっても、使っていいのは薄めた液体中性洗剤のみ。
漂白剤やカビとり洗剤、アルコールなどは使用NGです。
エアフィルターの劣化につながりますので、中性洗剤以外は使用を避けましょう。
適切な掃除で節電&エアコンが長持ち
エアコンを長く大切に、節電しながら使うためには、「正しいお手入れ」が必須です。
自己流の掃除はリスクを伴います。
エアコンが故障しては元も子もありませんので、内部の掃除はプロの専門業者の力を借りましょう。