新生「Pontaパス」誕生！　ローソン派＆デリバリー派なら十分元取れです　そしてサブスクで損しないためには

2024年10月2日から、月額548円のサブスク「auスマートパスプレミアム」が「Pontaパス」に名称変更しました。新たなサービス最大の目玉は、ローソンで使えるクーポンです。「ローソンを使うためのサブスク」だと言ってもいい程度に打ち出してきました。ローソンヘビーユーザーなら、月額548円が高くない設計に変わりました。

新生Pontaパスについて、得する使い方を考えます。さらに「無理に月会費を超えて元を取らなくてもいい」と考える筆者の見解と、キャッシュレス利用のヒントを紹介します。

サブスクは退会方法を確かめてから！

お得確認の前に、やめるときのことも考えておきましょう。サブスクは、退会の方法を知っておくのは重要です。把握していればいつでもやめられます。そしていつでもやめられると、主体性を持って使えます。使いたいときだけ使い、お得感を積極的に味わえるようになります。

Pontaパスの退会はこちらから簡単にできます。退会時は入会時と違って日割計算はないので、月末退会がおすすめです。

Pontaパス現在の入会特典

新規入会者（auスマートパスプレミアム時代を含め）については、Pontaパスは30日間無料です。31日目から課金されます。入会でもらえる特典は、auスマートパスプレミアム時代から変更がありません。

現在、Pontaパス新規入会でau PAYマーケットで使える「4,000円分のクーポン」（3か月連続で、2,000、1,000、1000の各使える）がもらえます。

通販で買うものがある人なら、入会半年程度は損得を気にする必要はありません。筆者は、新規無料も、クーポンもありませんが承知の上で3度目の入会をしました。

余談：三井住友Oliveが弾かれた

かつてauスマートパスプレミアム時代に月会費を支払っていた筆者の三井住友Olive、番号がそのまま記憶されていたのでこちらで引き落とそうと思いましたが、弾かれました。

Oliveのカード番号は基本、デビットカードのものなので、不思議はありません。

この場合は、

1. 三井住友銀行アプリの「Oliveクレジットモードに設定中」をタップして開く

2. 「フレキシブルペイ」の「メニュー」から「クレジットカード専用カード番号」をタップ

すると、サブスク対応の番号が出てきます。

新生Pontaパスはアプリほぼ必須

改称前のクーポンはau PAYと組み合わせるものばかりだったので、Pontaパスアプリは「特典を確認するのに便利」という程度のものだったように思います。Pontaパスになってからは、たとえばローソンの「からあげクン無料クーポン」などアプリでクーポンが表示されるものが多くなっており、アプリはほぼ必須と思われます。スマホのブラウザでログインしても同じことは可能ですが、アプリのほうがラクでしょう。

新生Pontaパスが得になる人

名称以外も生まれ変わったPontaパスに、月548円支払う価値があるのはどんな方でしょうか。得する程度に応じて見ていきます。複数のサービスを使うなら万全です。

Pontaパス必須の人（ローソン・menuユーザー）

次の生活スタイルの人にとっては、Pontaパスは明確に得です。入会して損することはないでしょう。

menuは配送料無料だけでなく割引クーポンが頻繁に発行されています。現在、menu初めて利用の方のために6,800円分のクーポンも配布中です。ローソンについては、auスマートパスプレミアム時代の毎月250円クーポンから様変わりしました。毎週、多くのオリジナル商品が割引となります（あげすぎチャレンジ）。

スタート週、10月7日までの代表的なサービスは次のとおりです。

このように毎週お得なクーポンを使い、月に合計600円得するという触れ込みです。与えられたサービスすべて使うなら、ローソンだけで元が取れるという計算です。

Pontaパスでお得になる可能性が高い人（従来ユーザー）

通販派は依然オトク

au PAYマーケットのポイント交換所は、Pontaポイントを1.5倍にして通販に使う仕組みです。

auまたはUQモバイルユーザー、au PAYカードホルダー以外のPontaパス利用者は、交換できる月の上限が現在500ポイント止まりですが、入ってくるポイントを毎月交換して使うイメージなら、これでも十分でしょう。

従来から人気を博していた最大34％還元「三太郎の日」（3の日）も健在です。

映画派は2025年正月までユナイテッド・シネマで1,200円

映画については、2025年1月9日までの期間限定で次のサービスがあります。

映画は現在、さまざまなルートで優待があるので、Pontaパスが唯一の手段ではありません。それでも1,200円、同伴者も可能というサービスは他にはまずないでしょう。映画によっては（限定）1,100円で観られるものがあります。

映画好きの方なら、正月明けまでは加入してはいかがでしょう。なお2025年1月10日以降は、「いつでも1,400円」になります。

iPhone端末修理サービスも引き続きある

Pontaパスの「あんしんサービス」トップページには掲載されていませんが、iPhone端末修理代金サポートも引き続きあります。その他スマホのウィルスブロック、データ預かり（50GB）まで、自動接続のau wi-fiアクセスなど従来通り完備です。特にiPhone派なら、端末修理補償のためにPontaパスに加入し続ける意味があるでしょう。

私の場合「元取らなくてもいいが、無理せずお得に」

筆者の居住域にはかねてからローソンが妙に少なく、オープンしては閉店の繰り返しです。auスマートパスプレミアム時代は、「ローソン250円クーポン」をローソンストア100で使えたので非常に助かっていました。一般のローソン利用が主となる今回のリニューアルにおいては、店舗の少なさはハンデです。「ローソン・スリーエフ」はありますが、このお店は後述の「Pontaパスブースト」適用外です。

お得を実感しやすいmenuは、過去に何度か使い「なるべく頼まないのが一番」という結論に達しました。それでも、au PAYマーケット（とポイント交換所）を利用する可能性も常にありますし、月額200円程度に実質負担が抑えられるなら入っていていいかもと考えました。

特に使いたいのは、一連のサービスの中ではやや地味ですが、「音楽聴き放題」です。有料のAmazon Musicにはかないませんが、Spotifyの無料サービスよりはいいと考えます。エンタメサービスのうち「雑誌読み放題」は一切使ったことがないのですが、「音楽聴き放題」は、加入していた当初はかなり使っていました。

今回、Amazonミュージックの無料期間が終わるため、乗り換えることにしました。

さっそくからあげクンを無料でもらい、2024年10月の月会費を実質300円としました。この数字を無理にゼロにしようとまでは思わなくなりました。そして、月実質数百円が負担に感じてくればいつでもやめますし、またいつでも入会します。まめの入退会の足かせになる、データ預かりサービスなどは使いません。

Pontaパスブーストでさらにお得を味わう

決済に関する新たなサービス、Pontaパスブーストです。QRコード決済のau PAYでの決済が必要で、次の通りポイントが付きます（毎月要エントリー）。

ポイント2倍店舗は毎月入れ替わりがあるようです。

10月は（一部抜粋）ドトールコーヒー、上島珈琲店、オリジン弁当、ケンタッキーフライドチキン、トモズ、Vドラッグ、ミネドラッグ、ウジエスーパー、サニーマート、成城石井、高島屋、ニシムタ、AOKI、GEO、コジマ、ノジマ、丸善、ビックカメラ、Joshin等です。

余談：いつまで三井住友カードのローソンが続くか不安

ローソンは現在三井住友カードのポイントアップ対象店舗であり、スマホタッチ決済で常時7.0％～20.0％還元です。Pontaとau陣営がここまでローソンを押している今、まったく系列外の三井住友カード優待がいつまであるか、やや不安を禁じえません。もっとも、au PAYで要エントリーとはいえ常時ポイント10倍になるのなら、なくなっても困るとはいえず、仕方ないかもしれません。

筆者も、ローソン系ではau PAYに移行していきます。

ひとつややこしいのが「ローソン・スリーエフ」です。このお店ではau PAY優待はなく、三井住友カード優待のみです。ポイント2倍の恩恵は、ドラッグストアトモズで使おうと思います。

やめる自由を確保してサブスクで楽しむ

ローソンヘビーユーザーの方は、Pontaパスの新サービスにお喜びと思います。毎月ローソンに義務的に行くようになったことに気づいたときは、また入る前提でやめてみるのもおススメです。それほど利用頻度の高くない筆者は、月実質200円を目標にし、ときに通販等で大きくリターンを得たいと考えます。