「もうリタイアしているのですが、同世代の友人達とスナックやパチンコへ行ってお金を使い果たしそうです…かっこいいお金の使い方とはどういうものか、教えてほしいです。」(60代男性)
お金の貯め方はもちろん、リタイア後に悩むのがその“使い方”。ここでは、6人の金融のプロが考える「かっこいいお金の使い方」についてお伝えします。

A.「自分の意思を乗せてみてはいかがですか」

ご自身の使い方に満足されるのが大前提。悔いの残らないようお使いください。その上で、次のステージとしておカネに想いを乗せてみてください。おカネは価値交換手段のみならず、自分の意思を乗せて未来を創造する力も持っています。
かっこいいかどうかは別にして、未来をイメージしておカネを手放すのはとても面白いですよ。生きているって感じがします。そういう意味では、時間をどう使うかってのも同じ問いです。時間は命ですからね。他人や次世代から見て、生き生きと生きている人はかっこいいものです。
A.「旅をして、思い出を貯めるのはどうでしょう?」

旅をお勧めします。これまで行きたかったけど実現してなかった旅、お世話になった方に会う旅、どうしても食べたかったラーメンを食べにいく旅など。旅をして人に会って、その土地に興味を持って関連図書やSNSに目を通すと、もう一回行ってみたくなる。そんな場所が、47都道府県には1つ2つ見つかるのではないでしょうか?
100歳まで旅行三昧というのもありだと思いますよ。当社で企画しております企業訪問ツアーや大人の社会科見学ツアーは、お客さま同士の横のつながりも期待した旅です。真っ当な長期投資で次世代のためにお金を回していく必要性を感じていただける、そんなきっかけになるかもしれません。
A.「他人(ひと)や社会のために使ってみるのをお勧めします」

私がかっこいいと思うお金の使い方は、自分の損得など度外視し、応援したい相手や未来のことを思ってお金を託すことです。お客さまの使い方は模範的とは言えないかもしれませんが、気の置けない友人たちとスナックに行き楽しんだその満足の証としてお金を使うことは、とてもかっこいい使い方と思います。
自分でお金を溜め込むのではなく、経済を回すための消費も立派なお金の使い方の一つだと思っています。
A.「次世代の未来のため、贈与するのもかっこいいですよね」

スナックいいですね~、ご自身の思い入れのあるお店に通って、お金を回すということは十分かっこいいと私は思います。思い入れのあるスナックでしたら、ぜひ今後とも通い続けてください。きっとスナックのママも喜ぶでしょうし、スナックで会った地域の人とコミュニケーションすることで元気に長生きできると思います。
かっこいいお金の回し方として1つだけ聞いて欲しいことがあるのですが、余裕がございましたら長い間培ったご自身の投資の考え方を贈与というかたちで、ファンドをご子息やお孫さんに紡いでいくことはいかがでしょうか。 資産の一部を次の世代に贈与しながら長期投資の考え方を伝えているファンド仲間もいらっしゃいます。そうすることで、きっと次の世代の未来は今よりも明るくなると思います。
A.「意識ひとつで、日々の消費がかっこいい使い方に変わります」

スナックに行くことはかっこいいお金の使い方だと思います。スナックに行くことで、職場では学べない日本文化の様々な側面や新しい語彙を学ぶことができ、私が住む世界についての理解が深まります。長期投資家は実体経済を代表するポートフォリオを構築するために、自分が生きる世界を理解することが必要です。
簡単に言えば、実体経済とは消費者、企業、そしてビジネスオーナー(投資家)の間で行われる価値創造のプロセスです。革新と努力を通じて資本を消費者の価値へと変えるという意味で、さわかみファンドは社会に対してプラスを生み出す企業を支援しています。この価値創造のプロセスを理解することで、ファンド仲間(※)は日々の消費選択が重要であることに気づくでしょう。
投資に回さないお金は、スナックのような社交の場での消費や、他に支持したい価値を生み出す商品やサービスに費やされることで、社会にポジティブな影響をもたらします。したがって、消費支出が社会に与える影響を理解すると、スナックに行くこともかっこいいお金の使い方の一つだと考えることができます。
※さわかみ投信では“景気変動の荒波を共に乗り越えていく仲間”の意味を込めて、当社ファンドをお持ちの方を「ファンド仲間」と呼んでいます。
A.「身近で「ありがとう」を感じたときに使っています」

私は余裕ができたお金の一部は身近な「ありがとう」に対してお金を使うことにしています。例えば、家族に対しての「ありがとう」には、一緒に過ごす時間に対してお金を使います。普段とは違う経験を得るために時間という価値を使いたいので、家族全員でいつもよりほんの少し贅沢をします。
その他では、私は趣味の1つにバレエ観賞がありますが、日本のバレエ団は活動費が十分ではない場合があります。そのため、公演の際は終わった後に、感動に対して「ありがとう」を込めて、無理のない範囲で活動費として寄付をします。これが外から見てかっこいいお金の使い方かどうかはわかりませんが、私はありがとうの連鎖が必要なところにお金の循環を生むと信じています。私の小さなかっこいいお金の使い方ですが、参考にして頂けると幸いです。
※掲出元:さわかみ投信月次レポート2024年12月号