LTROのお金のおかげで上昇していた市場ですが、

ようやく中国の景気後退や欧州の債務危機といった

根本的なファンダメンタルズ問題に注目が集まり、

ジリジリと下落している状況にあります。

このままゆっくりとした景気後退は続きそうですね・・・

前回投資信託について少しお話しさせていただいたのですが、

読者の方からこんな質問をいただきました。

「投資信託の本を読んだのですが、資産運用をするのであれば

 パッシブ運用(インデックスに連動するファンド)を選びなさい。

 アクティブ運用(専門家が運用するファンド)は、プロが運用を

 していても損を出してしまうことが多いから、手数料の安いインデックス

 ファンドで運用をするべきです。

 と、書いてあったのですが、本当ですか?」

これはどちらが良いとは一概には言えません。

確かにパッシブ運用のファンドであれば、インデックスに連動するよう

最初の段階である程度銘柄を揃えてしまえば、アクティブ運用のような

売買がないので、手数料も割安になります。

アクティブ運用のファンドは、専門家であるファンドマネージャーが、

インデックスよりも良い成績を出そうと、売買を繰り返します。

しかしながら、インデックスよりも成績が下回ってしまい、

必要以上に損失を出してしまうファンドも多々あるようです。

だからその本の筆者は

「ならば最初から手数料の安いインデックス投信を買いなさい。」

といっているのでしょうね。

ただ下記のデータを見てみてください。

これはアクティブ運用のFirsr state china growth fundと、

中国企業の香港・上海・深圳の証券取引所に上場している株式に連動する

MSCI chinaインデックスファンドを比較した表です。

1999年8月の指数を0として何%成長をしたかを比較しているのですが、

その差は一目瞭然ですね。

インデックスを約100%だとするとアクティブであるFSファンドは900%も

成長しています。

実は、新興諸国市場ではこのようにインデックス投信よりも

アクティブ運用のファンドの方がはるかに利益を出す場合が多いのです。

もちろんファンドによってはそうでない場合もありますが。。。

しかしこの差は大きく、手数料が安いからインデックス運用のファンドを

選択するという意見を否定するには大きな理由のひとつだといえます。

資産運用のポートフォリオの中に、新興諸国の市場を入れるのであれば

是非検討してみてください。