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東京私大新入生の1日の生活費は、たったの1,000円。

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 1日 1,000円の生活。

 仕送りから家賃を差し引いた残りの額を30日で割った金額です。

 したがって、食費はもちろん、水道光熱費、ケータイ電話、洋服代もここから、まかなわなければいけません・・・・って、実際のところ、かなりキツイ!

 アルバイトや奨学金で、「入ってくるお金」を増量させない限りは・・・・。

 東京私大教連が2011年度の行った東京私立大学新入生の家計負担調査の結
果です。

 東京の私学に行く学生の受験から入学までの費用は、
 自宅外通学者:212万円
 自宅通学者 :152万円   です。

「子どもが生まれたら大学入学までに蓄える教育資金の目標額は、約200万円」とは、従来からよく言われます。この金額が妥当だということが、調査結果からもわかりますね。

 自宅外と自宅の差額約40万円は、都会に来て新生活準備のための諸費用。
 おもに住まいに関する支出です。

 そして、自宅外通学者の大学入学の年(1月から12月)にかかる費用の合計は、298万円(約300万円)。

 入学までの金額212万円よりも90万円近く増えているのは、4月に入学してから年末までの生活費(仕送り)があるためです。

 親の収入をみてみると、夫婦合わせて世帯で約900万円。6割以上の家庭が共働きといいますから、子どものために、地方の親が懸命に汗をかいているのがわかります。

 月平均の仕送り額:91,300円。

 うち、61,000円が家賃です。
 残りの金額を日割りにすると、(91,300円-61,000円)÷30日=1,010円。

 つまり、仕送りだけで生活する場合は、1日あたり1,010円で暮らしをしていかねばならなくなります。

 でも、それはムリ。

 だから、入ってくるお金を増やすために、新入生のうちの実に3分の2が奨学金を希望しています。
 そして、希望者の65%が実際に申請しています。

 ・・・・厳しいですね。

 私たちが大学生だった約30年前より、学生の家計、そして親の家計は苦しそう。

 年配者が若者に、自分の昔の苦労や貧乏を自慢できなくなってきています。

 では、いったい何を自慢できるのでしょうか。

《中村 宏》
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中村 宏

中村 宏

株式会社 ワーク・ワークス 代表取締役社長 山口県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、 株式会社ベネッセコーポレーションに勤務。2003年にファイナンシャルプランナーとして独立し、 FPオフィス ワーク・ワークス を設立。「お客様の『お金の心配』を解消し、自信と希望にかえる!」をモットーに、個人相談、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿等を行っています。 個人相談件数は1,000件超。 無料のメールマガジン『生活マネー ミニ講座』(平日毎日)配信中。 登録はこちら → http://www.mag2.com/m/0000113875.html ・ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) ・住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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